京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/07/24
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学校教育目標 社会適応力の育成 〜変化する未来に向けて〜

ちょっといい話―131―

 今日の「ちょっといい話」は、少し長いお話なのですぐに紹介に入ります。父と娘の温かな心と心の交流のお話です。涙が止まらないお話です(「涙の出る話」より)。
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 先日、お手伝いさせていただいた結婚式でとっても素敵な「キセキ」が起きました。
お父様のことがとても大好きなご新婦。一足先に海外で挙げた結婚式で,お父様とバージンロードを歩いた時の幸せだったそのときの気持ちを,嬉しそうに何度もお話してくだいました。
 バージンロードを歩くご新婦とお父様のお写真も見せて頂き、お父様の表情を見ていたら、きっとお父様も愛する娘へ伝えたいお気持ちがたくさんあるんだろうなぁと感じました。花嫁の父こそ,きっと心に秘めた様々な想いがたくさんあるはず・・・。でも、なかなか披露宴の中で花嫁の父が想いを伝える機会はありません。なければ、つくればいい。

 というわけで、ご新郎のご協力のもと、ご新婦のお父様へ連絡をし、愛する娘へ伝えたい素直なお気持ちをお手紙につづってきて頂くお願いをしました。照れくさくて無理、と断られるのも覚悟していましたが,思いのほか、
 「伝えたいことがたくさんありすぎてうまくまとめられるかな・・・」
という前向きなお答え・・・。
 披露宴当日、お父様のお席へご挨拶へうかがいました。
 「お手紙・・・書いていただけましたか?」
そんな私の質問に,照れくさそうに胸ポケットから取り出したのは、くしゃくしゃの紙。それは、何度も何度も書き直し、読み返した跡の残るくしゃくしゃになったお手紙でした。そのくしゃくしゃの手紙を見た瞬間,何だか色んなお父様の想いが伝わってきて,思わず胸があつくなってしまいました。

 披露宴も終盤。本来なら花嫁のお手紙の時間。
 「ここで、新婦から感謝のお気持ちを込めてご両親へお手紙を・・といいたいところですが、その前に・・」
 お父様にスポットがあたります。驚くご新婦。ざわめく会場。前代未聞の花嫁の父のお手紙の朗読です。
 「娘が生まれるとわかった瞬間、嬉しくて嬉しくて・・」
 「幼いころはおてんばだった君、怪我をしないか毎日気が気じゃなくて・・・」
溢れ出す愛が溢れた想い出話に,新婦も会場のゲストも涙を流しながら聞き入り,本当に温かい優しい空気が会場を包んでいました。そして、こんなエピソードが・・・。
 「君は小学生のころ、学校でいじめに合っていました。毎日泣きながら帰ってくる君。学校に行きたくないと駄々をこねる君を厳しくしかってしまったこともありました。けれど、君が眠りについた後、厳しくしかってしまったことを後悔しながら,君の寝顔を眺めながらこの子だけは何があっても守りぬかなくては・・・どんなことがあっても自分はこの子の味方でいようと,ほほをなでて語りかけていたものでした。」

 このエピソードがお父様の口から語られた瞬間、ご新婦は堰をきったように顔を覆って涙されました。その理由はすぐにわかりました。いよいよ、花嫁からのお手紙。そのお手紙の中になんとこんなエピソードがありました。
 「私が小学生の頃、学校でいじめに合っていました。つらくてつらくて、学校に行きたくなくてそうお父さんに伝えると厳しく怒られたこともありました。でも、泣きながら私がお布団に入ってしばらくたつと,お父さんはそっと私の隣にやってきて、私のほっぺたを何度もなでてくれましたね。その手があったかくて優しくてとても安心して、明日も頑張ろうと思えました。お父さんはきっと今日まで,私がすっかり寝ていると思っていたと思うけど・・・本当は私、毎晩、起きていたんですよ。お父さん、あのときはありがとう」
 そう言って、にっこりとお父様のほうに笑いかけるご新婦。今度はお父様が顔を覆って涙される番でした。何十年ぶりに魔法が溶けたように明かされた,ある日の父と娘の素敵な記憶。お父様からのお手紙と,ご新婦からのお手紙とその両方のエピソードが重なった瞬間、幼い新婦のほほをなでて優しく語り掛けるお父様と、寝たふりをしながらそんなお父様の気持ちを嬉しく感じている父娘の姿が、その情景が鮮明に浮かんできて・・・。私は・・・,会場の隅のPA室の裏に隠れて・・・。もちろん号泣です・・・。会場もこの素敵な偶然の「キセキ」に感動に包まれ,父娘に贈る温かく優しい拍手がしばらく鳴り止みませんでした。そこにいる人のすべての心がひとつになった瞬間でした。

 これこそが、親子のコミュニケーションであり愛情の1つの形の様な気がする。そんな事を考えさせられる物語でした。
 「涙を流すキッカケ」「一歩踏み出せるキッカケ」は、いつも「覚悟」なのだと思います。
 お父さんの「この子だけは何があっても守りぬく」という覚悟。
 娘さんの「明日も頑張ろう」という覚悟。
 ウェディングプランナーさんの「なければ、つくればいい」という覚悟。
感動する物語にはいつも「覚悟」があります。
そして・・・
 「覚悟」は時に「奇跡」を呼び起こす。
 人は誰しも心の何処かで,いつも奇跡が起こることを望んでいます。だとしたら、ほんの少しでも良いから「覚悟」を意識して,生きていくのが良いのかもしれません。覚悟は行動を生み、行動は結果を出し、結果の連鎖が奇跡を生む。私はそんな風に思っています・・・。

2年生 生きチャレ(5)

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 職場体験をして、はじめてわかったこともたくさんあったはずです。接客する場合は、「相手の目線で失礼なく、心を込めて対応する」、いつもはお客さんとしての立場でお店を訪れていたのですが、今回は逆の立場でお客様をお迎えする・・・。立場が違うだけで、どれだけ難しいことか・・・?!それがわかっただけでも、貴重な体験が出来たと思います。今回の職場体験は、春日丘中学校生徒会の変わらぬ大テーマである「人のために」を具現化する貴重な体験だったはずです。人まわり成長したはずです!!お店の方々に感謝です!!

2年生 生きチャレ(4)

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 7月3日(水)、生きチャレの2日目です。今日は、朝から蒸し暑く今にも雨が降りそうな天気です。色々と毎日条件は変わりますが、いつも変わらない笑顔でしっかりとあいさつをしてください。
 事業所での最初の発声は、「おはようございます!」というあいさつです。帰るときには、「今日はお世話になりました。また明日お願いします!」と、あいさつで終わります。「あいさつ」で始まり、「あいさつ」で終わる、普段はあたり前すぎて意識しなかった「あいさつ」ですが、コミュニケーションのはじまりは、まず「あいさつ」です。すがすがしい「あいさつ」を返していただけるように、心のこもった「あいさつ」を心がけててください。

 ※写真は、本日、事業所が定休日のために、校内の階段や理科室の清掃で汗を流してくれている人たちの様子です。ありがとう!!

2年生 生きチャレ(3)

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 事業所でのはじめての仕事は、「掃除」です。そして、1日の仕事の最後は、これもまた「掃除」です。普段の学校での掃除の状況はどうでしたか?「掃除」の“大切さ”と“気持ち良さ”を、あらためて感じたのではないでしょうか?!
 さあ、今日家に帰ったら、まず自分の部屋を「掃除」しましょう!!

2年生 生きチャレ(2)

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 保育所やスポーツ店、また食品関係など、様々な事業所にお世話になっています。今年度は、49の事業所で体験学習を行わせていただいています。地域の事業所もあれば、右京区の事業所まで通っている人もいます。「ありがたい!!」の一言です。学校では学べない貴重な体験を学習できます。この3日間で、ものの見方・考え方の変わる人も少なくありません。「お世話になります。ありがとうございます!!」

2年生 生きチャレ(1)

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 7月2日(火)からの3日間、2年生は「生き方探究チャレンジ体験」に行きます。本日事業所が定休日の人は、学校での清掃活動を頑張ってくれました。草引きや教室の整備を、管理用務員さんと一緒に一生懸命取り組んでくれました。
 各事業所に行っている人たちは、皆緊張して仕事を覚えていることでしょう。お忙しい中、君たちの職場体験に場所を提供していただき、ありがとうございます。お手数をおかけするかもしれませんが、3日間よろしくお願いいたします。

1年生 ファイナンスパーク学習(3)

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<生徒の感想より(2)>
・僕はファイナンスパークで色々なことを学びました。暮らしていくには色々なことをしないといけないし、買物をするときもしっかりと考えないと大変なことになるということがわかりました。お金を粗末に使ってはいけないということを、あらためて実感しました。最初にもらった収入から、税金や年金などを引かれて、結局半分くらいしかもらえないということがわかって、大人は大変なんだなあと思いました。

<生徒の感想より(3)>
・最初は、ファイナンスパークが「どんなんかな?」とか、「計算は苦手やなのにできんのかな?」とか、いっぱい不安がありました。生き方探究館に入ってからも、株のこと、計算のことなど色々不安でした。でも、わからなかったところはボランティアの方々が優しく教えてくださって、すごくわかりやすくて思っていたよりもすぐ出来ました。株価も上がって少し儲かったのでよかったです。そして大人になるのが楽しみになりました。

 ※ボランティアの皆様、お忙しい中、私たちのためにわざわざ来ていただき、本当にありがとうございました。学習中は大変心強かったです。これからもよろしくお願いします!!

1年生 ファイナンスパーク学習(2)

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 午後からは、確定した生活プランの支払いに各ブースを回りました。電卓での計算が大変でした。そして、パソコンに入力して確かめました。ボランティアに来ていただいた方からのアドバイスがとても役に立ちました。色々と助けていただき、ありがとうございました。

 <生徒の感想より(1)>
・今日はシュミレーションで、社会人としてやりましたが、とても大変でした。もしこれが実際になったら、これ以上に大変だと思います。家計を支えるということが、とても大変ということがわかりました。上手にやりくりしないといけないということもわかりました。こうやって支えてくれている親に感謝しないといけないことがわかりました。

ちょっといい話―130―

 今日は「何のために勉強するのか?」を温かく,そして熱く教えてくれる「ちょっといい話」がありましたので紹介します。
「成績が上がる」のは,誰でもうれしいことです。では,あなたは「成績を上げるためだけに勉強している」のでしょうか?自分は「人のため,社会のために何か貢献したい。」「社会にとって,何か意味のある存在として生きたい。」と,誰もがそのように願っていると思います。勉強する意味の1つも、そのことに深く関わっていると思うのです。
 そしてこれから紹介するお話は,「勉強する意味」について,更に深く教えてくれるお話です。
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          『成績一位をとり続けた女の子の意外な理由』

 ある小学校で,成績がずっと一番の子がいました。
その子は,家が裕福ではなかったために,塾に通うことができませんでした。そのため,授業中はだれよりも集中し,学校が終わったらすぐに家に帰っていきました。
 その子の担任は,彼女の成績が良いのは,家に帰って一生懸命勉強しているからだと思っていました。
 ある日その子が放課後,どうしてもわからないことがあると聞いてきた時に,友達と遊ぶ時間も削ってなぜそんなに一生懸命勉強するのかを,その子に聞くと彼女はこう答えました。

 「あのね,私,お母さんにお勉強を教えてるの」

 その子のお母さんは小さい頃,家が貧しくて満足に学校に通うことができなかったということでした。そのため,読み書きや計算があまりできません。その子が一生懸命勉強していたのは,自分が良い成績を取るためではなく,お母さんに勉強を数えるためだったのです。
 結局,卒業するまでその子は,ずっと一番を保ったそうです。

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 母が貧しさゆえに学校にも行けず,「読み・書き・計算」が出来ない・・・。きっと,毎日の生活が不便で不自由であったことでしょう。「字を書けない」ことが人にばれないように,小さくなって生きてきたのかもしれません。
 貧しさゆえに,学校にも行けず字を奪われ,即ち「幸せに生きる権利」を奪われてきた母…。母のこれまでの人生を振り返ったときに,「何としても母の人生を取り戻したい…」という強い思いが,娘に沸き起こったのではないでしょうか…。さらに,1つ1つの文字を覚えていく母の喜ぶ姿に,「学ぶこと・勉強すること」の本当の意味を見つけたのかもしれません。
 この娘さんにとって,「勉強する」ということはつらいことではなく,失われた母の人生を,母と娘の2人で1つ1つ取り戻していくという,喜びに溢れた作業であったのだと思います。「勉強する」とは,人生をより豊かに変えていくものだとあらためて教えてもらった「ちょっといい話」でした。

1年生 ファイナンスパーク学習(1)

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 6月27日(木)、今日は朝早くから登校し、「京都まなびの街 生き方探究館」で行う「ファイナンスパーク学習」に向かいました。
 この学習は、『将来経験するであろう税金・保険をはじめ、食費や光熱費、住宅費等の試算や物品購入・契約などを模擬体験的に学習し、社会の暮らしや仕組みについての理解を深めると共に、現在の暮らしを見つめなおし、将来の生活を展望するため』に行う学習です。
 午前中は、各グループに分かれ各企業ブースを回り情報を集め、そして収集した情報をもとに実際の生活プランを立てることをやります。保護者の方や地域のボランティアの皆様のお力を借りて、自分の未来の生活設計を考えます。
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