前回、8月23日の贈呈式のようすをお伝えしました。今日は、その後に引き続いて行われた始業式の中で、映像を見ながらF先生が紹介した内容について書きたいと思います。
その映像は、昨年10月にイスラム武装勢力の銃撃に遭いながら、女性の教育普及を訴え続けているパキスタンの16歳の少女、マララ・ユスフザイさんが、先日7月12日に国連本部で演説をしたときのものでした。
マララさんはその中で、今もなお、多くの人たちが貧困、不当な扱い、そして無学に苦しめられていること、たくさんの子どもたちが学校に通えないこと、少女たち、少年たちが明るい、平和な未来を待ち望んでいること、それらを忘れてはいけないと述べています。
そして、本を手に取り、ペンを握り、知識という強力な武器を持つことで世界を変えられる。教育こそがただ一つの解決策であり、子どもたちの明るい未来のために“学校”と“教育”を求め、「すべての子どもに教育を受ける権利の実現を」と訴えています。
国連の報告によると、世界で学校に通えない子どもの数は約5,700万人いるそうで、とくに紛争地域(争いが起こっている地域)で小学校に通えていない子どもの割合は50%にのぼっているとのことです。
この演説を行った日はマララさんの16歳の誕生日でした。国連はマララさんの取り組みや銃撃後の不屈の精神をたたえて、この日を「マララ・デー」と名付けたそうです。
この日体育館の中はとても暑かったのですが、F先生から紹介され、映像を見ているときのみんなの姿は、とても真面目で、真剣さがまわりの先生たちにも伝わってきました。
とても考えさせられるないようでしたので、ぜひ一度、ご家庭でもこのことに触れ、お子たちと一緒に考えたり、話したりしてみてください。
なお、下の写真はそのときのようすです。
【追伸】台風15号が接近してきました。週末土・日曜日には近畿地方にも接近・通過するような予報も出ています。台風情報には十分注意していただきますようお願いします。