京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/31
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振り返りと自己評価(前期終業式にて)

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24年度前期終業式での校長講話

 前期が終わりました。みなさんは、ここのところ、ケース懇談会などで、その振り返りをしてきたことと思います。
振り返りってなんでしょうか。「してきたことを思い起こす」だけでは振り返りになりません。それを評価することが大切です。
目標にしていたことに対して「できた」とか、「だいたいできた」とか、「少し届かなかった」とかいろいろあるでしょう。それから、「あほなことしたわ」とか、「恥ずかしい」とか、そういう反省もあるかと思います。
 評価するのは誰ですか、結局は自分なんですね。でも、自分の目からだけでは、自分ってわからないんです。人は、ともすれば、都合の悪いところには目をつぶったり耳をふさいだりしますからね。ポイントは、他からの視点とか、多角的な視点とか言われるように、これ、「人からみたらどう見えるだろう」ってことを意識することです。
 私は、授業をみてまわっています。ほとんどの人はしっかりやっているのですが、気になるのが寝ていたり、だれっとしていたりする人です。その人の目から見れれば、立場から言えば、「授業がおもしろくない」とか、「家でごたごたあってしんどいから」ということになるのでしょうけれど、先生の目からみれば、もちろん理由はどうであれおかしいと思うし、何かあるならきちんと丁寧に伝えるべきです。廊下で見ている私はこうみます。「それじゃあ就職できないよ」常日頃から、どうであれ、授業とは君たちの仕事場です。そこで、寝ている人は雇ってもらえないでしょう。
 最後の最後に、いろいろな角度から見たことを見てもらったことを評価として受け入れるのは君たち自身ですが、そういうことを意識して後期にのぞんでほしいと思います。

門掃きと挨拶

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 登校時の校門で、校長先生が挨拶をして出迎えてくれるという学校は少なくないと思います。夏休み前、登校時の挨拶をしていたところ、私から挨拶しないと無言で通り過ぎようとする生徒が何人かいました。しばらく中断していて、学校祭が終わり、再開したときには門掃きをしながら挨拶をすることにしました。こうすることで、私からの「挨拶しなさい!オーラ」を薄めようと考えました。
 再開時、学校祭で盛り上がった後で雰囲気がよかったせいか生徒たちの反応は上々でした。地面方向に視線が外れている私の傍らを無視して通り過ぎていってもわからない状態ですが、多くの生徒たちは、大きな声で私の掃除をする手を止めさせてくれました。10mくらい離れた場所になると挨拶しないで通り過ぎる生徒が増えますが、それでも大きな声で「おはようございます」と呼びかけてくれる生徒がいます。彼ら彼女らはより自律的な生徒であり、また、自己アピール力のある生徒であるとも言えるでしょう。企業就職する上で大切な力です。やはり3年生は、概ね自然体で大きい声で挨拶します。キャリアの育ちがこうした場面でもよくわかります。
 今日は台風一過で落ち葉が多く気になって箒を手にとりましたが、そろそろまた夏休み前のように、竹箒を置いて挨拶をしてみたいと思います。

学校祭が終わって

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 学校祭が終わりました。今年のテーマはスマイルでしたが、生徒たちはクラスや有志で主体的に企画し、練習し、発表し、メンバー一人一人の笑顔を実現することができたのではないかと思います。
 相手の立場で考えるとか、一人一人を大切にするとか、絆を深めるということを理解することにおいては、いくら話を聞いても、こうやって、いろんな仲間が集まって一つのことをやりきるという体験に及びません。学校祭にはこうした意義があります。
 また、バレーボールの試合にしろ、ステージ発表にしろ、展示発表にしろ、そこで見聞できる結果もさることながら、プロセスがとても大切です。「いつも遅刻気味だった人が、毎朝練習に早く学校へ来た」「日頃は結構自分の好き勝手にしている人が、クラス発表では裏方で一生懸命みんなを支えていた」「日頃あまり目立たなかった人が才能を発揮してプロデュースした」など、いろんなエピソードがあるかと思います。
 学校祭についても、生徒たちなりのエピローグ(終章、振り返り)を作って、自分の在り方を考える一つの材料とし、今後に活かしてほしいと思います

夏休みが終わって(8月27日の全校集会にて)

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 夏休みが終わりました。みなさんいかがでしたでしょうか。夏休み前の全校集会でお話させてもらったように、一生に一度しかない、高1、高2、高3の夏は充実していたでしょうか。
 部活動やリーダー合宿もがんばってましたね。農園のみなさんには水やり当番ありがとうございました。それから、一昨日ですが、農園芸の代表二人が、来年度から開設される東山分校で地元の人がしている夏祭りに野菜販売で出てくれました。地元の方々へのお世話になりますというアピールになったと思っています。ありがとうございました。これからも、東山分校で行われる催しへの参加の機会があると思いますが、みなさんよろしくお願いします。
 また、あとで表彰を行いますが、総合支援学校スポーツ交換会卓球バレーの部と全京都障害者スポーツ大会水泳の部がありました。卓球バレーの部では、結果はともかくも、チームの雰囲気がよくて、しっかり手を抜かずにやるとともに相手チームへの気遣いもあり、自分たちも楽しむし相手チームにも楽しませてあげるというように見ていて気持ちいいものでした。水泳の部では、それぞれが中学校や家庭でやってきた成果をいかんなく発揮してくれたことと思います。

 さて、社会では今、いじめ問題がテレビや新聞でクローズアップされています。みなさんは、いろいろな報道を見聞きしてどう感じているでしょうか。どういう言い分があろうとも、いじめは絶対に許されない行為ですし、いじめがあったと感じたときにそのことをきちんと先生に伝えるとか、互いの違いを認め合うことや協力し合うことなどについてクラスで話し合うなど、みなさん自身からも予防や解決に向けて行動してください。
 それから、社会では、いじめに関連してはメールなどネットを使ったものが非常に問題になっています。顔が見えないから言葉がエスカレート、平気でうそが蔓延してそのうち、うそかほんとかわからなくなり、みんな怪しいという気分になってしまうといったことも聞きます。みなさんも、まず、学校内では電源を切ることを守ってください。もちろん、学校の内外にかかわらず、メールやブログなどで人を傷つけることを書かないということは人として当然のことです。

 話は変わりますが、この夏のハイライトは何と言ってもオリンピックですね。
 日本の獲得したメダルの数は過去最高の38個です。メダルの数とか色、つまり、結果も大事なんですが、そこでの選手たちの姿がよかったと思います。女子卓球団体では3人が決勝進出を決めて泣きながら抱き合っているのを見て、小さい時からいっぱいプレッシャーを受けながらしんどいこともいっぱいあったんだろうけれど、そんなのがいっぱいある中で銀メダルがあるんだということを感じさせてもらいました。
 オリンピック選手に限らず、みなさんには、自分なりに積み上げてきた過去があります。身近なことで言えば毎日遅刻しないで、学校へ来るというのもそうなんですが、それがあってよかったと思える時が誰でもきっとあるとか、気づかなくても自分の力になっているということを改めて感じさせてもらいました。これがキャリアなんですね。
 また、なでしこジャパンや女子バレーボール、水泳男女の団体メドレーでは、チーム一丸になって頑張るっていうことをまざまざと見せてつけてくれたように思います。この学校ではチーム白河であることを大切にしていますけれど、一人はみんなのために、みんなは一人のためにという言葉を改めて感じました。いかにいいチームづくりをしていくのか、ここのところをみなさんも、ぐっと意識してほしいと思います。
 9月には学校祭スポーツの部、文化の部、全京都障害者スポーツ大会陸上競技大会とチームで力を合わせて結果を出すという、みなさん全員の出番があります。メダルが取れるか取れないかは結果ですが、みんなでやりとげたんだという実感を、だれもがメダルにしてぶらさげてくれたらいいなと思っています。

かたちには意味がある

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(夏休みに入る前に、7月20日全校集会にて)
この4月からの4ヶ月間はいかがでしたか。前期・後期制ですから、今日が終業式というわけではありませんが、明日から長い夏休みに入ります。こういう、生活が切り替わるところを節目と呼びます。節目では、こういった全校集会のような儀式をします。なぜ、儀式をするのかといえば、「節目です」と言っているだけでは節目にならないからです。
全てものごとには、かたちと意味があります。服装をきちんと整えるというのはかたちです。では、それにはどんな意味があるでしょうか。チームの一員として行動する、お互いに敬意を表する。今は、学生として振る舞うときだということを意識する(オンとオフ)・・・というようなことです。
かたちは一つですが、意味の方はいっぱいあって、なんとなくわかっても、なんとなく忘れしまう。それでは、一つのかたちとして見えるようにして、意味を意識できるようにしましょうということです。
大きな声で挨拶をするのも、一つのかたちですが、では、その意味はなにか考えてみてください。人の気持ちと気持ちをつなげる、お互いが仲間だよということを確かめ合う、そしてお互いが気持ちよく元気に過ごせるようにするという意味ではないでしょうか。
儀式はもちろんかたちです。意味はこれまでの振り返りであったり、次の生活に向けて自分はどうするのか誓ったりするということがあります。

1年生は、学校になじみましたか。インターンシップ実習も行きましたね。実習では挨拶とか時間を守ることとか基礎を学んだことと思います。山科の家で合宿もありました。チーム一丸になってすることのよさを知ってもらえたでしょうか。卓球バレーの試合で、これがチーム白河ということなんだという話をしてくれた1年生もいました。自分の思っていた白河とはちょっと違うとか、思ったりよかったとか、いろいろあるでしょうけれど、ケース懇談会ではちゃんと振りかえれましたでしょうか。
2年生は、よい意味でも、その反対の意味でも、学校になれましたね。研修旅行、私は男子のみんなと温泉に入り、どぼんと一緒につかっているだけで気持ちが通い合うようなシチュエーションがよかったですね。実習も本格的になりました、クラスのなかでいろんな思いもひとりひとりあるし、いいことも、なやみもいろいろ出てきて、よろこんだり、めげたりするあなたがいたのではないでしょうか。
3年生は、随分、落ち着いてきましたね。毎年思うのですが、17歳と18歳は随分違う。子どもから大人になっていくという変わり目が傍目にもわかる時期なんですね。実際、児童福祉法の適用などもこの境目に相当します。18歳未満お断りというのもありますが、くれぐれも高校生はお断りですのでお忘れなく。さあ就職だということで、実習はまだなんだろうかと思っている人もいるかと思いますが、あせらないでいいですよ。これまで、自分のやってきたことを振り返り、積み上げてきたことに自信を持ち、前向きにやっていることで道がひらけていきます。学生最後の夏休みになりますが、有意義なものにしてください。
みなさん。どうか、あなたのかたちを守ってください。法令やルール・マナー等はもちろんのこと、日課とか、お盆行事のような伝統習慣とか、大切なかたちはいろいろあります。意味は、あなたの将来を守りよりよいものにするということです。かたちには、私が考えられる以外の、あなたならではの意味もたくさんあると思いますので、夏休みが、それを発見する機会にもなればと思います

ともに生きるということ

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7月6日、養正サテライト施設で「地域感謝祭・七夕の集い」を本校と養正保育所の主催、地元の敬老会と包括支援センターの協賛で行いました。本年度で3回目になりました。写真は、オープンカフェで共催している保育所が乳幼児の母子向けにパネルシアターをされているところです。前の方に、地域の乳幼児とそのママがいます。手前には、いつも養正カフェを利用いただいているおばあちゃんやおじいちゃんがいます。そして、左手には、エプロンをつけ喫茶を運営している本校の地域コミュニケーションの生徒たちがいます。地域のふれあいの場づくり、絆づくりに、私たちの学校の生徒たちが貢献し、そして生徒たちは、地域のいろんな人たちから振る舞い方や話し方など社会性・コミュニケーションする力といったものを学んでいきます。
私たち教職員もまた、地域の人と話を交わし、かわいらしい幼い子どもたちの姿に癒しをもらい、生徒たちの姿に可能性を感じて夢をもらいます。今、特別支援教育の世界では共生の教育がうたわれていますが、わたしたの学校の取組もまた、そのひとつのあり方を示すものではないでしょうか。

オープンキャンパス(2)

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オープンキャンパスには94名の参加がありました。

GWが終わって

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 新しい学校教育目標、「地域や企業との協働を通して生徒の自己有能感を拓き、地域社会に貢献する人材を育成する」には、職場や地域、家庭で「ありがとう」と言われることを喜びとし、そのために自分のできることを一生懸命やれる人になってほしいという願いが込められています。そのために、在学時代から「ありがとう」と言われる経験を積み重ねてほしいと思います。みなさんが活躍する姿をこれからたくさんレポートできれば嬉しいですね。

 1年生は、合宿が終わると、販売や営業活動、サービス活動といった地域社会へのデビューになります。また、グループでの産業現場実習「インターンシップ」も始まります。今は卒業し立派な企業人となっている人たちも、1年生の夏休みまでの時期、おっかなびっくりで呼び鈴をなかなか押せなかったり、お客さんを前に口上が述べられずメモを見てフリーズしていたり、目を見られなかったりしていました。そして、一生懸命だった。まず、そんな応援したくなるあなたを見せてください。

 2年生は、これまできちんとしていた服装もちょっと乱れてくるのがこの時期です。暖かくなりつつありますから、胸元、ネクタイをがばっと開けたり、ズボンをずらしたり、スカートを折り込んだりしやすくなるようですね。けれど、これまでの2年生たちは、自主的に少なくとも実習面接や販売・営業・納品の時には自主的にきちんとネクタイを締め直したり、折り込んでいたスカートをのばしたりして、職員室に「出張連絡」していましたが、あなたはいかがでしょうか。あなたがどこまで成長しているのか見られています。来週からは研修旅行が始まります。北海道のみなさんに京都市民として恥ずかしくないようにしましょう。

3年生はいよいよ就職を探りキャリアアップしていく実習が始まります。人生の大きな節目ですが、大丈夫です。一つ一つ経験を積み、それをしっかりと振り返ることのできる誠実なあなたを先生たち「チーム白河」がサポートします。

誠実であれ(入学式式辞より)

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入学式式辞(新入生向け抜粋)
48名の新入生の皆さん入学おめでとうございます。私達教職員はもとより、在校生の全てが、皆さんの入学を心から歓迎いたします。皆さんは、今日から白河総合支援学校の生徒の一員となりました。これは、皆さん一人一人の将来の夢の実現に向けた第一歩です。
 ここに至るまでにも、振り返ればいろんなことがあったことと思います。白河入学をめざして頑張ったことも、楽しかったことも、また、学校に行くのが嫌だと思ったことも、逃げ出したいと思ったこともあるでしょう。そうしたいろいろな思いを一つ一つ越えて、今日のこの日のみなさんの姿があります。
 白河総合支援学校への入学はみなさんの努力の賜であることはもちろんですが、ご家族の皆様、そして、皆さんを取り巻く多くの人達のお陰であり、これからも、お世話になることをしっかりと心に刻み、「ありがとうございます」という感謝の心を持って高校生活を踏み出していただきたいと思います。
 本校では「キャリア」ということばを大切にしています。日本語で言えば、「職業」という概念と、「私の生き方」という概念を合わせたものと考えられるでしょう。
 本日は、2年生3年生の先輩たちもいますが、先輩たちは「キャリアデザイン」というものを作ってきました。本校へ入学すると、卒業時点での就職をめざし、みなさん自身の手で、何をどのように学んでいくのか考え出していってもらいます。それが一枚のシートで、さっとながめられるようにしてあるのがキャリアデザインです。もちろん、中身をつくっていくことも、シートをつくっていくことにも、先生たちや先輩が親身になってサポートします。
 このキャリアデザインの中心は、みなさんの夢です。私は、冒頭に、「将来の夢の実現に向けた第一歩」と申し上げました。では、みなさんには、どんな夢がありますか。これだというものを持っている人もいますが、多くの人はまだはっきりしないのではないかと思います。
 将来に向けての夢の実現を図るためには、まず、具体的な体験を積んでいくことが大切です。みなさんには、この3年間で、学校での専門教科の演習を中心とする様々な学習活動、地域の方々との協働活動、部活動、企業での実習を積み重ねていただきます。
体験したことを振り返り、ためになると思ったことや、辛かったこと、いろいろな人の支えがあること、自分の良いところや課題などに気づいてほしいと思います。そして、これからに向けてどうするのか決めていくのです。
 時には、くじけそうになることもあるでしょうけれど、困難なことも大きく自分が育つチャンスととらえてほしいと思います。
 さて、私から一つ、みなさんにお願いがあります。それは「誠実であれ」ということです。「誠実である」とは、正直であり、うまくいかないことや嫌なことがあっても、人のせいにせず、しっかりと現実に向き合うことであり、一生懸命であることです。
人は誰しも一人では生きていけません。誰からに支えられないと生きていけません。「誠実さ」のある人は多くの人をひきつけ、失敗しても、多くの支えを手にすることができます。高い技術や知識がなくても、成功をおさめることができます。
こうした人は、支えてくれる人に、素直に「ありがとう」と感謝します。また同時に、人が「ありがとう」と言うことを押しつけはしないけれど、「ありがとう」と言ってもらうことを何よりもの喜びにできる人でもあります。
 私は、そうした、卒業生の姿を何人も見てきました。彼ら彼女らは今、会社のために、社会のために、家族のために、そして自分自身のために誠実に生きています。みなさんも、このことを忘れないでください。

新年度のスタートです

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今年は春とは名ばかりの寒い日が続いていましたが、そのおかげで、校門の早咲きの桜も満開で新入生のみなさんを迎えてくれました。134名の平成24年度、1年生、2年生、3年生それぞれのスタートです。
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京都市立白河総合支援学校
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