最新更新日:2024/09/20 | |
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『東山を西に見て』〜Make legend〜
「この喜びを伝えたい」
先週末、17日の「研究発表会」及び「創立50周年記念式典」に参加してくださった愛媛県の方からお手紙を頂戴しました。この方は中学校の校長をしておられましたが、ご退職後の現在は、ご自宅に学生や若い教師を集めてボランティアで教員養成をしておられます。私とは10年来の付き合いで、今回ご案内をさせて頂いたところ、車2台で若者を連れてやって来られました。 少々長くなりますが、お手紙を紹介させていただきたいと思います。 ―前略― 全校での道徳は初の経験で、学年道徳も含めて、我々の地域にも呼び掛けてみたいと思いました。たくさんの参観者の前でも臆することなく挙手をし、堂々と自分の意見を述べる生徒を目の当たりにして、これがほんの数年前まで大変だった学校の生徒達かと我が目を疑いたくなる心境でした。このことは、7名の若者達も同意見で、教師次第で学校は変容出来るものだと確信したものです。市長さんや来賓の方々の言葉の端々に荒廃寸前だった頃の様子が伺えましたし、何よりも最後列にいた3年生の女子たちが語ってくれた入学当時の模様からも、当時の大変だった雰囲気が伝わってきたからです。その子達に、『先生は信じられる?先生方に言いたいことはない?』と尋ねると『一人ひとりをしっかり見てくれる先生ばかりで、不満は全くありません!』と明快な口調で一人の子(吹奏楽部)が答え、周囲にいたメンバーも全員笑顔で頷いてくれました。少し離れた場所に居られた若い男性の教師に、『この生徒達に言いたいことは?』と聞いてみましたが、『何もありません!いい子たちばかりです!』との返答で、“師弟同行”の感をさらに強くしたものでした。最初から最後まで「花山中はキャッチボールができてるな」と感じたのですが、先生と生徒との人間関係が構築されていること、それも単なる言葉だけでなく“心の繋がりをベースとした信頼関係に基づく深いものである”との意を強くした出来事でもありました。 澤田先生との挨拶を終え、車でグランドを出ようとしたときのことでした。「軟弱なグランドに轍を残すよりこのまま直進しよう」と決断して校門へと前進したら、車止めのバリケードがあったので傘を差して降りようとしたその時、一人の男子生徒が濡れるのも構わず咄嗟に前に出、なんと、そのバリケードを自主的に移動してくれたのです。そして、爽やかな笑顔で我々を見送ってくれたのです。この彼の瞬時の行動には驚愕させられました。氷雨の降る中、彼の温もりある行為は、我々の心を温かく優しく癒してくれただけでなく、道徳で培われた力強い実践に結びついており、研究会に匹敵する新たな感動をプレゼントしてくれました。 自己肯定感の高い生徒は、充実感や達成感、満足感に溢れており、他人を傷つけたり安易にいじめに走ったりしないと思っています。全国的に発生している昨今の問題行動の数々は、道徳教育の充実を通して培われた花山中の生徒達には、きっと無縁の世界だと思います。今回の参観で最も感じたことはこのことでした。機会がありましたら是非生徒達に、感謝の意と彼らのすばらしさを伝えてほしいと思います。 ―後略― 我々の知らない所で、こんなに幾つものドラマがあったとは。この文章をそのままの形で生徒や保護者、地域の皆様にお知らせし、皆で登場する生徒諸君に拍手を送りたいと思います。 『東山を西に見て』〜Make legend〜
「やるからには成功させな!」
「いやー、ほんまに感動しました。今日は、書いたものを用意してきましたが、そんなものを読み上げるより、今感じたままを述べさせていただきます。」創立50周年記念式典での、門川大作京都市長の祝辞の第一声です。 「生徒の態度の素晴らしさ、歌声の大きさ、教職員のまとまり、花山中学校がここまでよい学校になっているとは、本当に嬉しい驚きです。感動しました。くれぐれも、生徒と教職員に宜しく伝えてください。」今日、市役所へお礼の挨拶に伺った時にはそう言っていただきました。 17日(土)の「研究発表会」と「創立50周年記念式典」では、生徒が期待通りの大活躍をしてくれました。 1時間目の道徳の時間。全ての授業を少しずつしか見られませんでしたが、どの授業でも生徒たちは、自分の思いを自分のことばで語っていました。3年生の学年道徳では、その場で書いた保護者宛ての簡単な手紙を朗読する場面が感動的でした。普段あまり素直になれない男子が、母親への感謝の気持ちを文章にして発表しました。残念なことに、その子の母親はPTAの仕事があったのでしょうか、その場に居られなかったのですが、代わりにその母子の関係をよく知っておられる別の母親が涙しておられました。また、今春卒業した脳性マヒの生徒(以前「25人目の選手」として紹介しました)が、卒業前に野球の試合に出場したのですが、その子の担任だった先生が、その事を資料にして授業を行いました。「これは是非とも…」と思い、参観に来ていた彼をその教室に案内しました。彼は、照れながらも嬉しそうな表情で授業を聞いていました。前の方の女子生徒が泣いていました。 2時間目の各学年の取組発表とパネルディスカッションも素晴らしかったです。どれもコンパクトに上手くまとめられ、よく分かるように表現されていました。感想や意見を述べる場面でも、次から次へと手が挙がりました。「どちらかというと、道徳が好きではなかったのですが、今ではその時間が楽しみです。」そんな意見も出ました。来校者からも多くの感想や意見が寄せられました。それらを受けてまた生徒が考えを述べました。 「たくさんの人に褒めてもらえて嬉しい。」 あまり例を見ませんが、研究報告会に生徒を出席させたのも良かったと思っています。指導講評で、教育委員会の先生から、生徒が直接褒めてもらえるからです。外部の方から褒められることが、どれほどの自信と誇りを持たせるでしょう。きっと生徒たちは花山中学校の生徒としてのプライドを強く感じてくれたことだと思います。 「一人、ちょっとヤンチャそうな子が、ドヤ顔で私を見ていた。あれが特に良かった。」公務のため、途中退出された市長を拍手で送る際、どうやら生徒の中の一人が、自分たちのやったことを自慢に感じ、それを態度と表情に出したようです。 その生徒の様子を想像して微笑ましくそして嬉しく思い、同時にそれをしっかりと見留められた市長に敬意を払うところであります。 『東山を西に見て』〜Make legend〜
「いざ、研発へ」
「研究発表なんてとんでもない。ただでさえ忙しいのに、そんなん負但が大きすぎるワ。」かつて京都市内でも、校長が「指定を受けて研究活動をし、1年後に発表を行う。」などと言うと、教職員がそんな言葉で反対する中学校がたくさんあったように思います。「そんなんしたら、学校が荒れる。」生徒指導で大変な学校では、そうまで言われました。しかし、今の花山中学校に、そんな風に思う教職員は一人もいないでしょう。確かに、負担といえばそうかもしれません。学習指導案や研究報告冊子を執筆したり、学年道徳やローテーション道徳などの新しいことに取り組んでもきたからです。 「この研究は、教科の授業にも活かせるし、自分自身のスキルアップにもなる。」研究推進委員長がよく言った言葉です。副委員長の一人はパネルディスカッションを成功させるために生徒と何度も打ち合わせをしてきました。以前、推進派と慎重派の議論が熱いと書きましたが、今は全員が推進派です。研究報告冊子の編集を担当した副委員長は、出来上がったばかりのそれを手に「ずっと自分のそばに置いておきます。」と感慨深げに言いました。 研究によって生徒が変わり、教職員が変わり、教職員組織が変わりました。 週末の研究発表会に向けて、今も職員室で準備をしている先生がいます。この感覚がたまりません。かつて勤務した学校で、初めての研究発表会の前日、身体はクタクタのはずなのに、誰一人として帰宅しようとしなかったことを思い出します。また、当時の校長先生がお礼の挨拶を述べておられるのを聞きながら、『ああ、終わってしまう。この瞬間がもう少し続けばいいのに…』と思ったことも今思い出しました。 昨日、発表会に向けて取り組んできた最後の道徳の授業が終了しました。全クラスを見に行こうと教室を回り始めましたが、子ども達の発言や先生の発問に興味を惹かれ、ついつい一つひとつの教室に長居をしてしまいました。その夜『そろそろ寝ようか』と思っていた頃、そんな最後の授業を担当した先生から携帯電話にメールが来ました。この取組をしなかったら、道徳の授業をすることのない副担任の先生です。一部を抜粋します。 「ローテーション道徳、最終回1−1でやりました。生徒たち数人が泣いていました。授業者も生徒たちも涙が出てしまう、そんな初体験をさせてもらいました。まだまだ研鑽に励まないといけませんが、校長先生のアドバイスがあり、何とかそれなりの形になったと思っています。ありがとうございました。ワークシートの中には、一番良かったと書いてくれているものもあり、自分のことを資料にするか悩んだり、苦労したことが一瞬にして吹っ飛びました。結局、いつも生徒たちに教えられ育てられているのは教師の方なんだなと感じ、生徒たちを心から愛しいと感じます。やっぱり道徳、大好きです。この気持に確信が持てたのは、校長先生がいらしたからです。感謝しております。花山に来られて良かった。記念式典まであとわずか。素晴らしい式典になるよう皆で頑張ります。」 少々お手盛りな感じもしますが、そのまま掲載しました。 『東山を西に見て』〜Make legend〜
「よい機会だと思って」
もう20年以上も前のことです。RV車の先駆けとしてワンボックスカーが流行し出し、30歳代後半の父親層に売れました。当時はバブル。よいものを作れば爆発的に売れた時代です。やがて、トヨタ社でミッドシップエンジンのスーパーチャージャーつき「天才たまご」と呼ばれるエスティマが開発されました。その流れるようなフォルムが何とも言えず斬新で魅力的に映りました。 2人目の子どももでき、それまでの自動車(初代アコードワゴン)ではやや狭く感じていた私は、その車を手に入れたくて仕方がありませんでした。ちょうどその頃、顧問をしていたテニス部が強くなり始めていました。「エスティマがあれば、子どもたちを連れてどこへでも練習試合に行ける。」そう思うと我慢が出来ませんでした。アコードの下取り価格が高かったこともあって、少々無理をしつつも一気に契約しました。翌年、家族でシンガポールに旅行した時、現地のガイドが日本車の中で一番欲しい車がエスティマだと言った瞬間、二人の息子が同時に私の方を見て笑ったのを今でも覚えています。 それから15年と9カ月が経ちました。走行距離は12万キロを超え、すでに地球を3周以上している勘定です。家族を日本中色々な所へ連れて行ってもくれました。 数年前からハイブリッド車が出始め、燃費のよいエコな自動車が増えてきました。そうなると、いくら高性能でパワフルだとはいえ、リッター6キロも走らないこの車は、どうにも非経済的な感じがするようになりました。「そろそろ乗り換えようか」そんな話が出ては消えてきました。一方同時に、乗り替えのタイミングを待っていたのも事実です。 とうとうその時がやってきました。今日を最後に長年付き合ってきた家族のような車と別れることになりました。今日は、帰りがどんなに遅くなってもアイツを洗ってやろうと思います。そして、その後は、2たりだけでドライブです。 さて、チャレンジ体験学習が進行中です。毎年この時期に生徒の働く姿を見るのが大変楽しみです。そこには学校では見られない姿もあるからです。 「へえー、この子、こんな表情するんや」「この子は、学校より毎日ここへ来てた方が活き活きしてるんやないやろか」事業所を訪れてよく思うことです。特に今年は、毎日学校へ来ることが難しい子が職場で頑張ってもいます。 もうひとつの楽しみが、生徒が職場で売っているものを買うことです。ラーメンを食べることもあればドーナツを買うこともあります。毎年ガソリンを給油しにも行きます。 そこで考えました。「チャレンジ体験の最中に車を購入してやろう!」密かに計画を練ってディーラーさんとも打ち合わせてきました。今頃は、明日納車する予定の自動車が、まさか私の家に届けられるとは夢にも思わず綺麗に磨いていることでしょう。 「なに、それ!?」そう言いながら、妻も反対はしませんでした。販売店にしても生徒にとっても、そして私たちにもきっとよい思い出になると思います。 ※この文章は、昨日に書いたものです。 今日のサプライズに向けて敢えてアップするのを遅らせました。新車の納車は今日の午後です。 『憲法学習 各学年の様子』・・・2012.5.2
1年のある学級では、どこから入手してきたのでしょうか、沖縄戦の映像(動画)を流して皆で見ていました。戦争を体験した人の語りが映像と共に流れます。リアリティーに富み、凄く深く子どもたちの心を捉えたのではないでしょうか。
こういう風に、担任の先生がどんどん工夫して個性的な指導をしていくことを、頼もしく、そして嬉しく思います。 このクラスで長居をしすぎて、育成学級へ行った時には授業が終了していました。 6組の皆さん、参観ができなくてごめんね! ※各学年の記事と写真があるのですが、一年生のものを選びました。他の学年の記事は左の2012年5月の記事にアクセスください。 『2年 学年道徳』・・・2012.5.14
今日の6時間目は道徳の時間。
各学年・各学級で道徳の学習が行われました。 2年生が「学年道徳」をするというので多目的室へ見に行きました。 山口先生の海外での体験を資料にして、皆で考えました。 生徒の発想は、私たち大人のそれとは異なり新鮮に感じました。 「道徳教育推進委員長」より ・・・2012.5.21
前回の「東山を西に見て」で、自作資料で学年道徳をしました"道徳教育推進委員長"の山口です。「東山を西に見て」の記事の中にあるように、かっては私も道徳の授業はポジティブではありませんでした。しかし、学校長の考える「花山中の生徒のいいところをどう伸ばしていくか」ということは、教科の授業の充実=わかる授業、とも一致します。かつ、それだけではなく、将来の日本を支え、世界の中で生きていく、これからの世代が必要とされる力を必ず伸ばすものであるとも考えられます。そして、学校長が昨年度から何回も生徒たちに対して、また教員に対してもされている道徳の研修で、その大切さを実感しました。私自身が「心を揺さぶられ」ました。それを生徒たちに「心をゆさぶる道徳」の素晴らしさをわかってほしいのです。
かっては、いろんな教科でいかに多くの知識を持っているか。その量を多く紙の上にアウトプットできればできるほど、学校での評価は高いものでした。しかし、今はその知識の活用能力、問題を解決する能力、そのための発想力、チームで解決するためのコミュニケーション力など、様々な力が求められます。学習指導要領で言う"生きる力”です。これを伸ばすためにに、今年度に花山中で取り組んでいる「道徳」は絶対に生徒たちの今後のために必要とされると確信しています。 クラスで、学年で、全校でみんなで考えて、発信する。そして、仲間の様々な意見に耳を傾け、さらに掘り下げる。それを繰り返す中で、きっと「自分の考えをまとめて、自分の意見が言える生徒」「人の意見に共感し、絆を深められる生徒」へとつながります。 「道徳教育推進」の取り組みは、まだ始まったばかりで、すぐに目に見えるものではありません。やっと歯車が回りだしたところです。しかし、今の私たち教職員の「素材のぎんみ」「おいしさを引き出す料理法」「シェフの隠しわざ」などはまだまだですが、三ヶ月先、半年先に必ず「五十周年の記念行事にふさわしい"道徳"」になるように努力いたします。6月2日(土)の土曜参観を始めとして、保護者の皆様にも参観いただき、ご意見を賜る発表もこれからいくつかあります。温かいご支援を賜りますようお願いいたします。 6月2日(土)の土曜参観の三・四時間目は道徳教育の"第一人者"の横山利弘先生に、「全校道徳」をお願いしております。是非、保護者の皆様もご足労を賜りますようお願いいたします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ※下左は職員室内の道徳予定黒板。下右は、研修会予定。道徳多いです。左端は、横山利弘先生。 『3年道徳』・・・2012.5.24
3年生は、道徳の学習でした。
DVDを視聴し、「真のエース」についてみんなで考えていました。 資料に力があったので、考えやすかったのではないでしょうか。 意見の発表に重きをおいている学級が増えてきたように思います。 形はどうあってもよいと思いますが、生徒の発言場面を増やす工夫をしてください。 3年では、担任の先生以外が授業をしている学級もありました。 副担任の先生が道徳の授業をするという工夫は、大変良いと思います。 いつもと違う先生の授業というのは、生徒の方も新鮮で、思った以上に内容が深められるものです。 『土曜参観のお知らせ』・・・2012.5.25
来週6月2日の「土曜参観」のお知らせです。
先日、プリントにて案内をしましたが、下記のとおり「土曜参観」を実施いたします。今年度本校は、道徳教育の研究に力を入れております。 そこで、道徳教育の権威である、前関西学院大学教授の横山利弘先生をお迎えして、全校生徒に対して講義をして頂くことに致しました。 せっかくの機会ですので、保護者の皆様、地域の皆様にもご来校頂き、子どもの学習の様子をご覧いただきたく存じます。 記 ○平成24年6月2日(土) ○時間割 1 限( 8:40〜 9:30) 各教科の授業 2 限( 9:40〜10:30) 各学年・各学級で道徳の授業 3・4限(10:40〜12:10) 全校道徳 横山先生による講義 尚、午後からは以下のとおり予定しております。 こちらにも奮ってご参加ください。 1 教育課程説明会 2 PTA総会 3 学年懇談会 『1年学年道徳』・・・2012.5.28
6時間目、1年生で「学年道徳」が行われました。
テーマは、「正義の実現」。 友達関係との関連で正義はどこにあるのかについて考えました。 勝野先生が、主たる授業者(T1)として頑張りました。 |
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