写真:「筆管部」による展示
 暦の上の立秋は一か月も前のことではありますが…
『秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる』
今年もやっとちょっぴりですが、秋の訪れを感じる季節になりました。
 8月最後の2日間、はじめて本校の文化祭を体感しましたが、あらためて、皆さんの取組姿勢の充実と表現レベルの高さに驚きました。特に3年生に関しては、ミュージカルはもちろんのこと、他の様々なステージ・場面におけるパフォーマンスも、すばらしかったと思います。また、1年生、2年生の舞台には、それぞれ“らしい”まとまりや初々しさがあり、感動しました。あらためて音高生ってさすがだなと感服です。言うまでもありませんが、“裏方的”な仲間の援助や先生方の支え、生徒自治会の努力等あっての文化祭であることに感謝しながら、それぞれの今後の糧にしてほしいと思います。
 エンディングは、校長としてしっかり講評することなく、「もしもピアノが弾けたなら」と「君よ八月に熱くなれ」の2曲を無謀にも歌ってしまいました。(どちらも阿久悠作詞)
込めたかったメッセージは…
君たちには、選ばれし音楽の表現者であるという自覚と自信をあらためて感じとり、8月に思い切って燃焼した分、9月は落ち着いて仕切りなおし、それぞれの自らの目標にむかって再スタートを切ってほしい! …というものでした。
 きっと君たちならできるはずです。来年8月の自分を心に描き、先延ばしにすることなく、今日からしっかり歩みはじめましょう。3年生は来年度、そしてその先もどんな自分であるのか、1・2年生であれば来年の音高祭が自分にとってどんな舞台になるのかは、今日から毎日の過ごし方によって左右されると言っても過言ではないでしょう。
『備えあれば憂いなし』と掲示したのは、けっして防災の日に合わせた戒めだけではありません。苦しいけれど目の前には様々な試練が待っています。しかし、結果にのみとらわれるのではなく、自分を信じて、大きな夢をかなえるためにも充実した秋にしてください。
 以上、音高祭における皆さんへの賛辞とともに、今後にむけてのエールとします。
平成24年9月5日
                                      校 長 山脇  護