京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/06/17
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昼間部と夜間部の良さを生かし、世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校

高津中学校からうれしいメッセージ!

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 9/20島根県の高津中学校2年生のみなさんが,本校の夜間部と交流した際の感想を送っていただきました。どれもしっかりと豊かな感性で書いてもらっています。ありがとうございました。その中から,何点か紹介させていただきます。

○ 今回は大切な授業の時間を使って,私たちとの交流をしてくださってありがとうございます。私は数学の勉強を見ました。そこには私たちと変わらない学校の風景がありました。でも,何一つ変わらないというわけではありません。私は勉強を見た後,教頭先生の話を聞きましたが,その通りだと思いました。最初はがんばっているんだなとか,そういった事しか頭の中で考えませんでした。しかし,そういうことを思うだけじゃなくて,この今の現実を見て,未来にどうつなげていくかという事を思い,考えなければいけないと実感しました。そして,洛友中学校の生徒のみなさんたちの笑顔を見て,本当に楽しんでやっていることがわかりました。授業の大切さ,勉強の楽しさを改めて教えてくださって本当にありがとうございました。
○ 先日は,洛友中学校におじゃまさせてもらってありがとうございました。ぼくは数学の授業を見せてもらいました。ぼくは勉強が苦手なので,生徒さんたちが授業でやっているところが,ぼくもあまりわかりませんでした。はじめは,ただ立って授業を見ていたけど,途中から生徒さんたちと問題を解いたり,アドバイスをしたり,教えてもらったりして,学ぶという大切さと面白さがよくわかりました。ぼくは,授業中に寝たりしゃべったりすることが多かったけど,洛友中に行ってからはまじめに取り組んで,眠たくて集中できない時もなんとか目を覚ましてがんばっています。これからも,高校に入ってからも,授業の大切さや面白さなどを感じてがんばっていきます。勉強が嫌になる時があるかもしれないけど,お互いにがんばりましょう。授業を見せてもらってありがとうございました。
○ 今回は,洛友中におじゃまさせていただいてありがとうございました。戦争や差別,家庭の貧しさなどの理由で学校に行けなかったといことを聞いたとき,とても悲しい気持ちになりました。今,私たちは毎日学校に通い,毎日先生から勉強を教えてもらっています。私たちはこれがふつうだと思っていました。でも,字が書けない,読めないで困っている人がいることにびっくりしました。夜間中に行って,私たちは授業を受ける態度が大きく変わることができました。夜間中に行ったから変わったというと失礼かもしれませんが,高津中2年生の多くの人が変わりました。そして,私も夜間中に行くまでは「授業がめんどくさい」「勉強嫌い」とか言っていましたが,夜間中に行った後は,そんな考え方は捨てようと決めました。みなさんと授業を一緒にできて本当に良かったと思います。私たちもがんばりますので,みなさんもがんばってください。ありがとございました。
○ 先日は,お忙しい中,私たちと交流していただき,ありがとうございました。私は,今回の交流の事前学習まで,夜間中学校の存在を知りませんでした。しかし,事前学習や交流を通して,夜間中学校の存在や勉強がしたくてもできなかった人がいたこと,また中学校に通い始めても,冷たい目で見られていた人がいたことを知り,このことを知らなかった自分が本当にはずかしく思います。私は,このことをもっと多くの人に知ってもらいたいので,これからいろいろな人に話していきたいです。そして,二度と勉強ができないため,苦しむ人がでない未来をつくっていきたいです。今回は,本当にありがとうございました。
○ ぼくは洛友中学校のみなさんと勉強して,今までの勉強は自分のためになっていないなーと,とても思いました。おかげで,修学旅行から帰るとまじめに授業に取り組んでいます。教頭先生の話はとても心にひびき,これからのことをせおって責任感を持ち生活していきたいです。本当にありがとうございました。来年はぼくたちの後輩が行くかもしれませんが,どうぞよろしくお願いします。
○ 私は洛友中学校に行って,実際に夜間の授業を見たり,教頭先生の話を聞いて,いろいろなことを学習することができました。生徒のみなさんがどのような気持ちで私たちに授業を受ける姿を見せてくれているのか,というのも勉強になったし,教頭先生の話もとても勉強になりました。私たちは今,毎日学校に通い,勉強したり,友達としゃべったり,遊んだりしているけど,それが当たり前ではないんだなー,と改めて感じることができたと思います。家庭の事情やいじめなどで,義務教育を受けることができず,大人になってから勉強を始めている人がいることを忘れず,もうこのような人を出さないように,学校が何のためにあるのか,しっかり考えながら学習していきたいと思います。本当にありがとうございました。

 このような感想をいただくと,本当にうれしく思います。毎日,夜間中学校に来て,一生懸命学んでいる人がいるという現実があることをまず知ってもらうことが大切です。そして,このような学校は本校だけではありません。全国に35校ありますが,それだけでは全く足りていないという現実があることも知ってもらいたいのです。それと同時に,「この今の現実を見て,未来にどうつなげていくかという事を思い,考えなければいけないと実感しました」あるいは「二度と勉強ができないため,苦しむ人がでない未来をつくっていきたいです」と書いてもらっていますが,まったくその通りです。そして,とても頼もしい言葉です。これからの日本の,そしてこれからの世界の未来を創っていくのは,あなたたちなのですから。

ま・ご・は・や・さ・し・い 「おばんざい」づくり

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 10/18 昼間部では「乾物の京山城屋」から,八木のりこさんを講師に招いて,「おばんざい」づくりを行いました。「医食同源」,「乾物の特徴」や「ま(豆類),ご(ごま・ナッツ),は(わかめ・海藻類),や(野菜),さ(魚類),し(椎茸・キノコ類),い(芋類)」などを習った後,乾物を利用して,五目ひじきのカレーピラフ,高野豆腐の含め煮,千切大根のサラダ,和風はるさめのスープ,そしてわらび餅を作り,みんなでおいしくいただきました。

タルづくりに挑戦!

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 10/12 昼間部・夜間部合同で「タルづくり」に挑戦しました。タルの仮面の説明を,舞鶴から来ていただいた余江先生にしていただき,制作には東九条マダン美術班の方々に指導していただきました。

 탈춤(タルチュム)とは韓国民衆劇の始祖として朝鮮時代に生まれ,“탈(タル)”という仮面を使った踊りと演劇を通じて当時の思想を表現する仮面劇のことです。1900年頃,もともと農耕民族の国であったので,自然崇拝・天気の占い(巫女)をするためのもので,当時は貝の仮面だったそうです。

 みなさんのように,個性豊かな탈が出来上がりました(^○^)

ひた向きな発表に感動!!

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 9月28日(金),文化祭・ステージ発表が行われました。ご家族,地域の方,卒業生や教育関係者等,例年以上にたくさんの方々に来ていただき,大盛況のうちに発表することができました。ありがとうございました。
 展示発表では,国語や家庭科,美術の時間などで制作した作品を発表し,洛友中での授業の一端を見ていただきました。昼間部の舞台発表では,楽しく絆を深めた宿泊学習の思い出がよみがえり,その内容をクイズ形式で夜間部との交流を行うと同時に,女性会のみなさんにお世話になっている茶道へとつなげ,緊張の中,立派にお手前を披露できました。また,夜間部の劇『ね・うし・とら…干支でござーい』では,最初はなかなか台詞を覚えることも大変だった人も,練習を何度も繰り返し,感情を込め,迫力ある演技を行うことができました。総合司会も,昼間部と夜間部が力を合わせ,すべての発表において,見ている人に感動を与えました。
 「心に咲け 光の花よ 〜知ることは力・努力は必ず実る〜」…このスローガン通り,まさに努力が実り,みなさんの心に「自信」という光の花が咲いたのではないでしょうか。

いよいよ,文化祭!

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 「心に咲け 光の花よ 〜知ることは力・努力は必ず実る〜」

 現在,昼間部も夜間部も発表に向けて練習と準備に頑張っています。昼間部では,夜間部のみなさんと一緒に楽しむ企画として,宿泊学習で訪れた岡山県に関する○×クイズやお茶のお点前を披露します。加納さんをはじめとする地域女性会のみなさんにご指導をいただいています。夜間部では,演劇に取り組み,最初はなかなか台詞が覚えられなかったのですが,それぞれが一生懸命に取り組み,今では感情も込めてうまく台詞を言えるようになってきました。最後には,昼間部・夜間部の手話付きの合同合唱も行います。来ていただければ,きっと感動があります。舞台発表は28日(金)17:00〜。ぜひ,見に来てください!

文化祭プログラムはこちら

島根県 高津中学校との交流

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 昨年は台風の影響で行うことができませんでしたが,毎年,本校の夜間部と高津中学校とは交流会を行っています。京都へ修学旅行に来られた際に本校に寄られるのです。今年も本校の小林教頭から話を聴き,実際に夜間部の授業に入り,見学をしたり,一緒に授業を受けたりしてもらいました。 

高津中・生徒代表より
 私たちは,今,普通に学校に行って勉強しているけれど,子どものとき学校に行けなくて,大人になってから勉強しているということを今回の学習を通して学ぶことができました。そして,今日交流をしてみて,私たちは面倒くさいと思いながら勉強していたりするけれど,洛友中学校の人は勉強したいという強い意志を持って勉強しているということを感じました。これから私たちは学校生活を大切にしていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

高津中・教頭先生より
 みなさんが勉強しておられる姿を私たち,また高津中学校の生徒たちも見させていただいて,本当に感動しました。学校で勉強するということはこんなにも素晴らしいことなんだと改めて感じました。私たちもこれから学校でしっかり勉強していきます。

京都芸術教育コンソーシアム

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 今月から南校舎の4階の教室を利用して,芸術専門で教職を目指す大学院生が公開制作を開始しています。これから彼らの作品が校内に展示されたり,一緒に制作活動をしたりします。この活動は,これから地域にも広げていきたいと思っていますので,よろしくお願いします。

関西から世界へ! 学びは生きる力!

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 9月9日,大阪市生野区で行われた「国連識字の10年 最終年の集い」に参加してきました。2002年に世界で8億8千万人の大人と若者が識字状態にないことが分かり,その数を半減することを目標に「国連識字10年」が設定されましたが,2010年にはまだ7億7千5百万人で,目標には程遠いものでした。日本でも2000年10月の国勢調査によると,「学校に行ったことがない」または「小学校を途中でやめた」と答えた人が全国に158,891人います。全国夜間中学校研究会の推定によると,義務教育未修了者,つまり中学校を卒業していない人は日本国内に百数十万人はいるということです。ところが,そのような人たちが学ぶことのできる夜間中学校は全国に35校(東京(8),神奈川(6),千葉(1),京都(1),大阪(11),奈良(3),兵庫(3),広島(2)の8都府県)しかありません。
 今回の集会では,大阪,兵庫,奈良などの夜間中学校,自主夜間中学,識字学級などの生徒や先生たちが集まり,「私は学校へ行くことが夢でした」「すぐに忘れてしまう自分に失望する時もあるけど,学ぶことの喜びを感じる夜間中学校が大好きです」「学校に通うごとに新しい世界が開く」など,生徒から学ぶことの大切さを訴えました。卒業生からは「差別は人の命を奪う。私たちは差別のない世の中を作ろうと頑張ってきたのに,今“いじめによる自殺”が毎日のように報道される。どうしてこんな世の中になったんだろう」と嘆く声もあり,また一方「大阪では2009年から補食費がゼロ。勉強も大事だが,運動も大事」という声も。
 学ぶことの尊さ,差別との闘い,そして夜間中学,識字学級や日本語教室の大切さを改めて考えさせられました。

絆を深める旅に出よう!

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 9月5日〜6日,昼間部は岡山県へ宿泊学習に行ってきました。1日目は,児島の旧野崎邸での「塩づくり体験」,下津井港での「回船問屋見学」と「魚釣り」(釣れなかったけどね(-_-;)),そして夜は下電見学の後,みんなで「BBQ」! 2日目は朝5:30に起きて漁港へ「魚の水揚げ」を見に行った後,倉敷の美観地区へ。美観地区では,「むらすずめ作り」,「桃太郎からくり博物館」「オルゴールミュゼ」「大原美術館」の見学をしました。ふりかえってみると,とてもたくさんの体験をしてきました。礼儀正しく,互いに思いやりある行動ができました。そして,生徒同士,先生と生徒,それぞれにより分かり合うことができ,目標としていた「絆を深める旅」になったことと思います。今回,残念ながら行けなかった人とも,これからの学校生活の中で互いのいいところを見つけ合い,再び「絆を深める旅」へと出かけたいですね。

「学校」

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 1組の教室で,このような詩を見つけました。調べてみると,これは東京の荒川区立第九中学校夜間部卒業生が書いた詩だそうです。

 『学校』という映画を見たことがありますか? 山田洋二監督の作品で,1993年から2000年まで4作が公開されました。その第1作が夜間学級を舞台に展開される物語です。
 孫もいて焼肉屋を経営する在日韓国人の女性「オモニ」,髪の毛を染めたツッパリ少女「みどり」,昼間は肉体労働に励む少年「カズ」,中国から移住してきたが日本の社会になかなか馴染めない青年「張」,中学校時代は不登校だった「えり子」,そして,長年の肉体労働で身体を酷使した競馬好きの「イノさん」(田中邦衛)らが登場し,それぞれに違った環境でそれぞれの悩みを抱えつつ夜間学級に通う生徒たちです。そのような中,突然「イノさん」が亡くなるという悲しい知らせが届きます。悲しむ生徒たちと黒井先生(西田敏行)は,不幸な生い立ちとその後の苦労,田島先生(竹下恵子)への恋心,そして突然病に倒れ,故郷の山形へ帰ったきり帰らぬ人となった「イノさん」の思い出を語り始めます。彼の人生を語り合ううち,いつしか「人の幸せ」って何だろうということについて話し合うようになっていきます。また,「えり子」は自分も夜間学校の先生になり,この場所に戻ってくるとの決意も語ります。学びたくとも学べなかった人が,または希望を失いかけている人が,本当に目を輝かせて,「学ぶ楽しさ」を分かち合い,「生きる喜び」を取り戻していく…そんな映画です。
 山田洋二監督は「“豊か”になっても夜間中学があるという日本の貧しさの現実と,夜間中学の教育に大きな誇りをもつ人たちと出会い,ありのままの夜間中学の姿を提起して,普遍的教育を考えてもらおうと映画をつくった」と語っておられます。点数で人生が左右されると考えたり,ありのままの自分が分からなくなったりするような生徒を育てることは「普遍的教育」とは言えません。

 夏休み前の校長講和で,夜間部の生徒に「あなたたちにとって洛友中学校は,この詩の「学校」になっていますか?」と尋ねたところ,大きくうなずいて「なってる!」と答えてくれました。本校夜間部の生徒は,想像を絶する背景を抱えている人も少なくありません。しかし,学校では生き生きとした表情で先生の話を聞き,一生懸命ノートをとり,問題プリントに臨んでいます。もちろん先生も,その姿勢に応え,言葉が通じにくくても,身振り手振りで分かるまで一生懸命に説明します。そして,「今日の勉強は難しかったわー。全然覚えられへん…」と言いながらも,満面の笑顔で「ありがとうございました」と帰っていく。
 「学校」というものは,先生と生徒それぞれが努力し,協力し合って創り上げられるものです。だから,「学校」は当たり前に存在するものではなく,必要とされてはじめて存在できるものなのかもしれません。学びたいから学校に来る。分かりたいから表情も生き生きとする。本来の「学校」とは,そういうものだと思います。
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学校行事
10/30 代休日
11/1 シーサーづくり  昼間部:登校15:30
11/2 生徒募集ポスターづくり
11/3 (文化の日)  東九条マダン  天道神社「例大祭」

学校だより

昼間部(5組)通信

保健だより

学校評価

京都市立洛友中学校
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