新たな旅立ちと原点からのおくりもの

　　　　　　　　　　　　　平成24年3月2日
校長　大江加津雄

◆昨日3月1日、第2回卒業証書授与式を行い、３９名が無事卒業いたしました。今年の卒業生（63期生）は、音楽高校最後の入学生として沓掛校舎で１年間を過ごし、2年目からは、現在の最新鋭の施設設備を備えた城巽の校舎で学業と音楽三昧の時を過ごしました。この学年が卒業しましたので沓掛を経験した学年がいなくなりましたが、私も同じ年に校長として赴任しましたので、寂しさを禁じ得ません。4月からは京都堀川音楽高校入学生が揃うことになりますが、堀川高校音楽科・音楽高校・京都堀川音楽高校と創設以来脈々と受け継がれてきた音楽専門高校としての歴史と伝統を受け継ぎ、新たな歴史を作り上げてくれるものと確信しています。
　63期生は、個性派集団でしたが、時にはぶつかり、切磋琢磨を繰り返し、よく成長したと思います。東日本大震災から１年近くが経ちましたが、東北が元気を取り戻すまでにはまだまだ時間がかかります。震災直後の日本中に勇気や生きる希望を与えてくれたのが音楽でした。卒業生たちは音楽の世界に関わることが多いと思いますが、自分の信じた道を突き進んでくれることを期待しています。今の社会状況は色々と困難な状況ではありますが、この3年間学んできた３つの力「人間力」「音楽力」「学力」を十分発揮して活躍してくれることを期待しています。
　63期生のみなさん、卒業おめでとう！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記
第２回卒業演奏会（第63期）
日　時　　　平成２４年３月２２日（木）１７：３０開演（17:00開場）
会　場　　　京都コンサートホール大ホール
入　場　　　無料
プログラム　独唱奏（声楽・ピアノ・弦楽・管楽）
　　　　　　　 合　唱　北川昇　混声合唱組曲「まだ見ぬあなたへ」
　　　　　　　 管弦楽　ブラームス　大学祝典序曲

◆先日、出来上がったコンサートのチラシを持って堀音二期生の祐森様が校長室にお見えになりました。私は、学校説明会で学校紹介をするたびに「本校は昭和23年10月京都市立堀川高等学校音楽課程として、5台のピアノから始まりました。」と話していましたが、その当時の堀音生が60数年の歳月を越えて、元気なお姿を見せてくださいました。朝早くから夜遅くまでレッスン室で練習をされていたことなど懐かしいい話を聞かせていただきました。現在の生徒たちは恵まれた環境の中で音楽に打ち込めえて幸せだなと実感いたしました。コンサートは下記の日程で実施されますので、お時間の許される方は本校ホールまでお越しください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　記
「堀音一期生、二期生による60年ぶりのコンサート」
日　時　　　平成２４年３月２４日（土）１４：００開演（13:30開場）
会　場　　　京都市立京都堀川音楽高等学校ホール
交　通　　　地下鉄東西線「二条城前」下車２番出口より徒歩３分
入　場　　　無料（要整理券）
連絡先　　　０９０−４２８７−５５３６（祐森）
　　　　　　 ０７５−２５３−１５８１（京都堀川音楽高校）