京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/06/12
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北にそびえる 鏡山   西に連なる東山 松のみどりに 包まれて 白くあかるく 照りはえる 希望あらたな 学び舎は 我らの 花山中学校

平成23年度花山中学校教育方針および学校評価年間計画

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 平成23年度花山中学校教育方針および学校評価年間計画を右の欄の配布文書一覧に掲載しております。ご一読ください。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「絆は出会いから」
 先週、学校に荷物が届きました。差出人は「京都市立花山中学校PTA」となっておりました。箱の中には、きれいに彩られた大きな台紙に花山中学校の生徒さんはじめ、先生方、ご父兄の皆さん、そして地域の方々と学校の枠を越えての多くの皆様からの励ましのメッセージや激励のイラスト、千羽鶴が入っておりました。メッセージは、生徒から生徒へ、保護者から保護者へ、地域の方から子どもたちへとそれぞれの立場から本校生や地域を気遣い、思いやってくださる心温まるものばかりです。千羽鶴はひとつひとつがとても丁寧に仕上げられ、込められた思いが十分感じられるものです。−略−
 私には、津波や地震、その後の原発問題で家を失ったり自宅を離れて避難生活を強いられたりしている親類や知人がたくさんおります。しかし、私自身はこの震災があったからこそ得る事ができたものもあったような気がしております。今回の京都市立花山中学校さんからの励ましの便りもそうです。あらためて友人の大切さ、ありがたさに気づく事ができました。京都市立花山中学校の生徒の皆さん、教職員、保護者、地域の方々、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
 これは、先日本校PTAの皆さんが、福島県須賀川市立小塩江中学校の皆さんに贈られた写真の品々に対してのお礼の文章です。校長先生が学校だよりで紹介されているのを同校のHPに見つけました。メッセージカード作りから、配布と回収。千羽鶴つくりなど、かなりの時間が掛ったものの、こうして相手の心に届いたと知ることができ、本当に嬉しく思います。また、PTAの皆さん方も感動をもって喜んでおられます。
 小塩江中学校の西内校長とは年賀状のやりとりこそ長いですが、出会ったのはたった4回しかありません。その彼が文章の結びに「改めて友人の大切さ、ありがたさに気づく事が出来ました。」と書いています。出会いは始まりです。そこからどう結びつきを深め、「絆」と呼べるまでにするかは、お互いのその後の関係性によるところが大きいのだと思います。今後、小塩江中学校と本校とのつながりが、生徒同士やPTAの間で発展することを願って止みません。
 現在、教育実習生が子どもたちとの関係づくりに頑張っています。色々なタイプの実習生がおり、生徒へのアプローチの仕方もまちまちで興味深いです。生徒との“心の距離”を上手くとりながら、徐々にパイプを太くしていってほしいものです。
 また、昨日は家庭教育学級と支部の親まなび委員会との共催の場で、久々に「保護者道徳」を行いました。保護者同士を“子育て”というキーワードで結びつけることが狙いです。ご自分の子育てを振り返り、ワークシートに書いた内容を発表する場面で涙される方もありました。それを受け止める多くの方もまたハンカチを目に当てておられました。保護者が“子育て”のテーマで絆をつくることができれば、きっと子どもたちにとってもプラスになるはずです。
 その中の幾つが“絆”にまで発展するのかは分かりませんが、始まりはいつも小さな“出会い”です。出会いを大切にしてそれを発展させれば、いつか、“絆”を結べるまでになるのだと思います。

台風による措置について

台風による措置についての文書をホームページの右側の配布文書一覧にて掲載しております。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「当たり前が尊い」
 一昨日の夕刻、テレビの画面を見ていて思考と動作がストップした時間がありました。京都市内の中学生が鴨川で遊んでいて深みにはまって流され、尊い命を落としたという報道がされたからです。楽しく遊んでいた場面での一瞬の出来事。生徒の無念さ、子どもを失った親の悲しみはいかばかりでしょうか。亡くなった生徒のご冥福をお祈りするとともに、保護者の方が一日も早く立ち直られることを願わずにはおれません。昨日は職員朝礼でこのことを取り上げ、先生方に、命の尊さと事故から身を守る術について、子どもたちに指導してほしいと伝えました。保護者の皆様にもプリントを配布しました。この機会に本校生徒が“今、ここに居られること”の幸福を噛みしめてほしいと心から願います。
 先週末は、第1回定期テスト。そして昨日から3日間は、3年生が学習確認プログラムに取り組んでいます。3年生は、さぞしんどいのでしょうが、みな頑張って取り組んでいます。授業中には次々とテストが返却されています。満足げな顔、悔しげな顔、私がそばに寄ると点数を隠す生徒もいます。色々な思いがあるのでしょうが、こうして感じられること、行動できることがどれほど幸せなことか、そこに気づいてほしいです。
 昨日から7人の大学生を迎えて教育実習が始まりました。そして、今日は連合教職大学院の学生が30人ほど訪問してくれました。大学も専攻も年齢も性別も異なりますが、よい教師になりたいと思う気持ちは同じです。彼らに教育実習の心得や本校の生徒指導について講義をしました。学生たちが真剣な眼差しで聴いています。その眼差しが、私を更に真剣にさせました。
 先週末、「命の尊さ」を扱った道徳の学習指導案が職員室の机上に置かれてありました。授業の流れも「あなたはすごい力で生まれてきた」という資料もとてもよいです。「生まれる」ということを、親から与えられたことではなく自分の力だとする文章で、1年生にはやや難解かと思いつつ、その内容に強烈な印象をもちました。文章の結びはこうです。
 あなたは自分で生まれてきた。ひとに生んでもらっただけではない。あなた自身が自分で自分のいのちを支え、作り出してきた。それどころか、あなたは自分だけでなく、あなたを生みだしたお母さんのいのちをも支えたのだ。母親のお腹のなかで、赤ん坊が生まれようとする努力をやめてしまったら、母親のいのちは危なくなる。生まれ産み出すふたつの力を重ね合わせて、赤ん坊と母親はそれぞれのいのちを互いに支え合うのだ。そしてその姿が、いのちというものの、人が生きていくということの、原点を私たちに示していると思う。(小澤牧子 小峰書店刊「自分らしく生きる」より)
 しんどくてもテストに向き合うこと。その結果に一喜一憂すること。夢に向かって教育実習を始めること。様々な生徒を相手に不安を感じること。それら、当たり前のことが“今、ここに居られること”の証です。
 目の前のことに一生懸命に取り組むことが、“今、ここに生きている”ということです。そして、その当たり前のことこそが尊いのです。そう感じなければなりません。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「芍薬の花に思う」
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」女性の美しい姿を形容する言葉として使われます。先週末、卒業生の女の子が校長室の花を生け替えに来てくれて、その中央に芍薬の花を据えました。月曜日に出勤すると、それが写真の通り大変美しく咲いていました。早速芍薬について調べてみました。
 牡丹科。Paeonia(パエオニア、ペオニア)は、ギリシャ神話の“医の神”「Paeon」の名に由来する。シャクヤクは、死者の国の王の病も治すほどの万能薬ということで、漢方薬の中でも極めて重要な植物の一つ。
 同じ日、地域の方が訪ねてこられました。昨年度から今年度にかけての本校の様子を気に掛けて頂いての訪問でした。今年度になって学校の状況は一変しました。エスケープや校内での喫煙、教師反抗や器物破壊行為など、尋ねられることに答えました。昨年度は地域の皆様に多大なご心配をお掛けしてきたことを改めて感じさせられました。本校が1年間で劇的な変化を遂げたことについて、他校の先生方に尋ねられることもあります。「特別なことはやっていません。3年生担当の先生方を中心に、先ずは生徒の“あるがまま”を受け止め、保護者の方と共に生徒の成長を見守りました。時に目ダルく映る場面もあったかもしれませんが、頭ごなしに叱ることはせず、生徒の変容を信じて待ち続けるよう心掛けました。教職員間の共通理解にも時間をかけました。研修の場面では、厳しい言葉や温かい言葉が行き交ったのですよ。」これまで何度か話してきたのと同じように申し上げました。
 今週は「第1回定期考査」があります。今日からは部活動も停止されました。もちろん、その時間を家庭学習にあてるためです。授業中も、テストに向けて、学習確認の場面が多いように思いました。先生がまとめをされることもあれば、生徒同士で確認をし合う場面もありました。どちらも子どもたちは真剣に取り組んでいます。
 2週間前には京都市のてっぺんを目指して春体で頑張っていた子どもたちが、今は真剣に勉強に向き合っています。それでよい。いや、そうでなくてはいけないのです。学校ではこういうメリハリが大切です。その時々で、目の前のことに全力投球することです。「何事にも全力で取り組める生徒」「すべての活動に喜びを感じられる生徒」三つある本校の目指す生徒像のうちの二つが、今確実に実現しつつあります。
 学校の様子は大いに変容しました。3年生は「伝説の学年」への歩みを進めています。しかし、その背景に昨年度の取組があることを忘れるわけにはいきません。昨年度の生徒や保護者の皆様、そして教職員の取組が今の花山中学校を支えているのです。「先生、シャクヤクはな、開いたらどえらい迫力があるで!」卒業生が微笑みながらそう教えてくれました。強烈なインパクトをもって校長室に開いている芍薬の花を見て、昨年度から今年度への本校の歩みを思い返しています。

ぼちぼち「テスト勉強」の体制を

家庭訪問も昨日で終了しました。新しい担任との「学校と家庭を結ぶパイプ」をこれから太くしていっていただければと考えております。さて、来週末は「第一回定期テスト」です。テスト範囲についてのプリントは全学年に配布してあります。それを確認し、今日から「勉強への体制」を整えていってほしいものです。具体的には、ノートはもれなく取れているか、プリント類はすべて揃っているか、授業中のテストに関する事柄など、来週からでなく、もう週末の土曜日・日曜日には完了して、やれる所からやり始める。当然、「質と量」が必要です。自分にとってどのくらいの量が必要かを考え、計画を立ててやって行く。そこには「質」を考えるならば「携帯電話」は不要です。やる時は「集中できる環境」に自分を置く。成果・効果を上げるためには不要なものは遠ざけることも大切です。一年生にとっては入学して一番初めの、二・三年生にとっても学年が変わっての「一回目」です。頑張りが結果として現れれば、もっとモティベーションはあがります。始めが肝心です。「頑張ろう」という新鮮な気持ちで、「あと十五分余計にやってみる」のと、来週の授業は「最大に集中」で臨むことを期待します。努力はきっと報われる。

第1回学校評議員会

「学校評議員会」 開催
5月10日(火)、午後7時より新旧合同の学校評議員会を開催しました。
昨年度の生徒・保護者を対象としたアンケートの結果と分析を示すともに、それを活かした今年度の取組の紹介が、学校長よりありました。
評議員の方からは、貴重なご意見をたくさん頂きました。以下に主なものを掲載します。

○ 昨年度の反省に立って今年度の取組が計画されている。どれも納得できるものであり、生徒や学校の更なる変容を大いに期待する。
○ 昨年度1年間、先生方の生徒に向きあおうとする姿勢に触れ、また、そうした取組で学校が変容していく様をみてきた。感謝と敬意を表したい。
○ 朝学習や朝読書に積極的に取り組ませるために、どのような工夫をされているのか。
○ 菜園活動に力を入れているのはよいことだ。しかし、土の大切さや食のありがたみについて、生徒にもっと感じさせてほしい。また、生徒だけでなく保護者にも考えさせる方法を考えていかなければならないと思う。
○ 生徒が学校行事をとても楽しんでいる様子がよく伝わってくる。「行事を通して何を学ばせたいのか」という視点を大切にしてほしい。
○ 子どもを伸ばすのに、担任以外の先生が褒めることが大きな効果を生むように思う。
○ 校長室を開放し、子どもが校長に気軽に相談できるようにしているのは好感が持てる。
○ たより等の学校からの連絡が上手く家庭に伝わっていないようだ。PTAのメール配信システムをうまく使ってみてはどうか。
○ 今回は、教職員評価の提示がなかった。次回からは質問項目を工夫し、生徒・保護者・教職員間の相関関係を見ていけるようにすると更によいと思う。
○ この場に初めて参加したが、学校の考え方や様子がよく分かった。また、地域の方に対して校長が経営方針を説明される場面は貴重で、有意義な時間となったと思う。
 
皆さまから頂いたご意見を今年度のこれからの実践に活かしていきたいと思います。
 
 尚、HPの「学校だより」に平成22年度の生徒・保護者アンケートの集計結果を掲載しております。どうぞご覧ください。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「家庭訪問」
 家庭訪問週間です。「行ってらっしゃい!」午後からスーツ姿で出ていく先生方を少々羨ましい気持ちで見送ります。そう言えば、家庭訪問をしなくなって随分経ちます。担任をしなくなっても、学習点検などで定期的に関わる家庭があり、教頭になって以来ですから、もう8年も行っていないことになります。
 昨日たまたま、うちの若い先生と家庭訪問の話をしていたところ、若い頃に先輩の先生から聞いたことを思い出しました。
 家庭訪問の問の字は「門」ではなくて「問」です。この意味は、玄関先(門の所)で話すだけでなく、家に上がり込んで保護者の方に色々な問い掛けをしなくてはならないということです。問い掛けの内容はもちろん子どものこと。家庭での様子や学校のことを家でどのように話しているかなどです。2校目の学校に異動した時には、「家庭訪問週間の訪問は、きっかけに過ぎない。その後度々訪問できるような雰囲気を保護者との間に作ることが主な目的だ。」と教わりました。
 「生徒の背景にまで入り込んだ指導」という京都市教育の理念があります。背景とは生徒の家庭であり地域です。そこまで入り込まなければ子どもを変えることはできないという意味です。大きな課題がある生徒を担任していた頃、このことを痛切に感じました。定期テストの前や入試が近づいてくると、夜中まで学習につきあいました。遠足や修学旅行の前日には、持ち物の点検を手伝いました。「そんなことをすれば、子どもの自立を損ねるだけだ。」そんな声も聞こえてきそうです。分かってはいましたが、それをしなければ、勉強せずにテストを受けたり、忘れ物や違反物が一杯となって、自立どころかその瞬間に倒れてしまいそうな子どもがいたからでした。
 家庭訪問で見えてきたこともあります。家庭学習の習慣が全くない生徒がいました。家庭訪問週間のときには気づかなかったのですが、(その時はしっかり片付けてあったので)訪問を重ねるうち、その子の家庭内には学習する場所も雰囲気もないことが分かってきました。その後は保護者にも働きかけ、共に学習する中でようやく高校入試に間に合いました。「先生、今日はうっとこが最後か?よかったら、ご飯食べて帰ってえな。もうお父さん帰ってくるし、晩酌の相手してくれたら喜ぶし…」そんな風に言われることも珍しくありませんでした。日に何度も夕食を食べることも少なくなかったです。本校の先生方にこういう家庭訪問を期待しているわけではありません。時代も違うし学校も異なります。こんな話をしてもピンとこない人が多いのかもしれません。しかし、こんな時代やこんな取組があったことを知っておいてはほしいと思います。私は、いや少なくとも私たちの世代の教師は、多かれ少なかれ「関係や取組の内容を積み上げていく家庭訪問」を大切にしてきました。そして、この時の経験が確実に今になって役立っていると感じています。
「家庭や地域から学ぶ」これもまた京都市教育の理念の一つです。一人の教師として、家庭訪問から学んだことは多く、そして大きいです。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「人格を磨く」
 GW後半も終わりました。今年もバイクで数々の試合を応援して回りました。お陰で現在私の顔はすでに日焼けで赤黒くなってしまっています。各会場で子どもたちの頑張っている姿に触れ、応援に行ったこちらが勇気をもらった気がしました。前号に引き続き、試合を見ての感想を綴っておきたいと思います。
 先ずは、サッカー。相手は同志社中学校。私立の生徒は大きいとよく聞きますがこれは本当です。うちは2年生の子が多く出場しているから尚更そう思うのかもしれませんが、相手は一回り以上大きく感じました。空中戦だけでなく、身体のぶつかる競技だから体力の差は大きなハンデです。その中に10番をつけたとっても上手な子がいました。スピードがありドリブルでもボールが身体から離れません。得点には必ずその子が絡みました。悔しいけれど力負けだったと思います。
 次に女子バレーボール。準決勝の相手は樫原中学校。2年生中心の若く小柄な子の多いチームですが、なかなか粘っこいです。第1セットは圧倒的な強さで奪いましたが、2セット目以降展開が変わります。そういう戦法しかないのでしょうが、よく拾いよく繋ぎます。そうこうしている間にうちのバレーができなくなってきました。思い切りの良さが影を潜め、次第に相手ペースに。「あそこで強気でいってれば…」バレーに関して素人の私でさえそう思います。結果は逆転負け。3位決定戦は、リラックスできたからでしょうか、本来の力を発揮してあっさりと勝ちました。3位は立派な成績ですが、1番を目指していただけに残念です。
 続いて男子のバスケット。準々決勝の相手は前回準優勝の伏見中学校。今回も一進一退の攻防が続きました。途中10点近くあった得点差を逆転もしました。最後のピリオドでは、将に1点を争うゲームとなりました。どちらかがゴールするたびに大歓声が沸き起こります。残り約10秒で62−62。延長戦突入も囁かれていた時、鋭いホイッスルの音が試合を止めました。うちのファールで相手チームにフリースロー。2本のうち1本が決まって残り時間は1秒、万事休すとなりました。1時間近くを戦って僅か1点に泣いたことになります。
 前号にも書きましたが、このわずかな差は何なのでしょう。毎日厳しい練習をしています。勝ちたい気持ちもどの中学校にも負けていません。「勝負は時の運!?」そんな言葉で片付けられない条件を突きつけられた思いがします。この僅差を埋めることが夏への課題です。
「人間対人間の対戦なんやから、人間的に相手を上回らない限り、試合でだけ勝つことなんてできひん!」先輩の先生から聞いた言葉を使って言葉づかいや生活態度、学習態度まで指導してきたことを思い出します。夏季大会までの3カ月余、部活動の時だけでなく、目の前に現れるすべての事柄に真摯に向き合い、誠実に全力で対応して人格を磨くことが勝利への道です。
 今回流した悔し涙を無駄にしてはいけません。一人一人の弛まぬ努力が花山中をつくっていくのです。

『東山を西に見て』〜Make legend〜

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「てっぺん目指して!」
 春季体育大会が京都市各地で進行中です。29日からの3連休中も市内をバイクで走り回りました。こうして校長が各会場を訪れるようになったのはいつ頃からでしょう。少なくとも私が中学生の頃、校長先生が試合の応援に来てくださったことは一度もなかったように思います。「先生、たいへんですね。」保護者の方にはそう言ってもらいますが、どうぞお気づかいなく。少しも大変だとは思っていません。試合予定を見てスケジュールを立て、それこそ分単位で会場を回ります。確かにとても忙しいですが、ベンチで保護者の方や卒業生、試合に出ていない選手たちと一緒になって応援するのはこの上なく楽しいのですから。
 さて、3連休中にいくつかの部が既に負けました。明日試合の陸上部の他、残っているのは女子バレー部、男女のバスケット部と相成りました。これまでの試合を見てきて印象に残ったことを綴っておこうと思います。
 まず、男子ソフトテニス。下級生と当たったその試合はやりにくそうにも見えました。消極的な攻めでミスを重ね2−0と劣勢に立たされます。ペアの1人が何とか粘って一方的になるのだけは食い止めていました。やがて相手のミスもあってチャンスが訪れます。「思い切って打っていけ!」声をかけました。ベンチの顧問も檄を飛ばします。何かをふっ切ったように積極的な攻撃に転じました。一気に形勢挽回、逆転勝利を呼び込びました。テニスのような個人種目で弱気は禁物です。
 次に、男女のバスケット。女子の久世中戦と男子の近衛中戦は肝を冷やしました。一進一退の攻防が続きます。どちらかがゴールを決めるたびに体育館の一方が大きく揺れます。男子の近衛中戦は、まるで決勝戦のような盛り上がりようでした。選手が緊張しながらも思い切ったプレーを重ねます。3Pシュートや見事なカットイン、速攻が決まると俄然盛り上がって一気に点数が入ります。大事なところで得点できるか否か。激励会の時に、「球ぎわ」の話をしましたが、将に球ぎわの強さが勝敗を分けたような一戦でした。
 続いて野球部。相手チームには失礼かもしれませんが、力の差はなかったと言っても良いでしょう。スコアリングポジションに走者を送ることはうちの方が多かったのですから。要はそこでの一本が出たかどうかでした。相手チームが、地面に叩きつけた強いゴロを打って内野手の頭上を越すという当りを2本も続けたのに反して、我がチームの打者は単純なゴロやフライに倒れました。何とかしようと試みたスクイズバントもファール。この差は一体何なのでしょうか。本校の選手たちも日頃から気合の入った練習を重ねてはいます。気持ちで負けている訳でも決してありません。勝利の女神さまは、本当にいるのかもしれません。
 最後に女子バレー部。「準決勝までは応援に行かへんしな。それまでは他の部の応援に行くし、勝ち続けや。」彼女らにはそう伝えてあります。どの部でもいいです。先ずは京都市内のてっぺんに立ってほしいと思います。
「京都で1番の学校」づくりの大きな弾みになるはずですから。

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