今日,1年生の算数の授業をのぞかせていただきました。参観授業でも研究授業でもありません。普段の授業です。しかし,その毎日の授業の積み重ねがどれほど大事であるのかを改めて感じました。
2校時,「おおきさくらべ」の学習をしていました。長さが違うであろう2本のひもをにぎって「どちらが,長いと思いますか。」と子どもたちになげかけている担任です。子どもたちは,「それは,わかりません。わけは,先生がぐちゃぐちゃにしてもっているからです。」「わたしも○○さんと同じでわかりません。わけは,そのままだったらくらべられないからです。」
どの子どもも,自分の考えとその理由をきちんと発表します。指導があってのことです。思考するためには,言語が必要ですが,普段使っているおしゃべりの言語は思考を深めることができないのです。こうして話す力をつけていくこと、そして,聞く力をつけていくことで思考力をつけていきます。
授業は進んでいきます。「では,どうすればわかりますか。」とさらに考えていきます。子どもたちは,「はしをもって,ぐ〜んとのばしてくらべます。」「ぼくは,したにたらりとたてにします。」
”ぐ〜んと”という言葉や”たらり”という言葉の表現もとても大事です。自分の考えや思いを言葉や動作などで表現していくのです。
考える授業,そして,言語力をつけていくことは,毎日の積み上げがたいへん重要です。このような授業が大事であると考えます。