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最新更新日:2025/06/19 |
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『東山を西に見て』〜Make legend〜![]() ![]() 12日(月)、福島県須賀川市立小塩江中学校の3年生17人が、校長先生はじめ3人の引率の先生方と共に本校に来られました。震災で延期されていた修学旅行が実施され、約束通り本校の生徒たちとの交流を図るためです。滞在時間が30分以上延長されるほど交流は盛り上がり、両校生徒にとって大きな収穫があったと思います。 「もうすぐ、小塩江中学校の皆さんが到着されます!」教頭先生の放送に校門付近にたくさんの教職員が出て来ます。玄関では、祭の法被を着た「京炎そでふれ」のダンスチームが控えています。校内にいる生徒も玄関付近にドンドン集まってきました。保護者の方や地域の方もやってこられ、一気に歓迎ムードが出来上がりました。 校門をバスが入ってきます。その場にいる者全員が温かい眼差しで乗客に手を振ります。車中の人たちが恥ずかしそうに手を振り返します。小塩江中の皆さんがバスを降りた瞬間、華やかなダンスが始まりました。歓迎会の会場へ向かう途中の廊下に野球部員が立ちはだかります。「こんにちは!野球部です。」校舎中に響き渡る声であいさつし、ギャグを交えた歓迎のパフォーマンスが繰り出されます。「これが関西のノリか!?」は、西内校長先生の感想です。その後は会議室に入り、一気に真面目なムードになりました。 私の挨拶の中心は、「今日のこの出会いをかけがえのないものにしてほしい」というものです。続いて、両校の生徒代表があいさつを交わしました。「沈む気持ちを、メッセージが明るくしてくれた。」以前に生徒たちが送ったメッセージをそんな風に評価してくれました。多目的室に移動すると、そこではブラスバンド部が楽しい中にも迫力のある演奏で歓迎してくれます。続いて体育館へ。「行けー、小塩江!押せー、小塩江!」女子バレー部の大きな声でのエールに、緊張して固まってしまった生徒もいたようです。テニスコートでは、即興で挨拶が交わされました。その自然な感じが好感をもてました。生徒会室や菜園の紹介をして再び会議室へ。そこではPTAの方々が、メロディーベルの演奏と手づくりのお土産をプレゼント。西内校長先生からの感謝の言葉で交流会は終了しました。 西内校長先生のお話は、その場にいた者だけが聴くには惜しい内容でした。震災が奪っていったもの、絶望感からの動き出し、教育や学校が果たす役割、将来への不安、今後の見通しなどについて、体験した人でなければ分からない感覚で話してもらいました。 翌13日は、生徒が京都市内の自由行動ということで西内校長先生が再び来校されました。「花山中へ来て、感動したと同時に教育観が変わった。今後はここの生徒のような、自由で豊かに自分を表現できる生徒を育てたい。」 これまでの取組が高く評価されたように思います。不十分な準備期間で、これだけの取組をやりきった生徒と教職員の「底力」を見た気もしました。 この日はホンマ、最高やったと思います! (写真の記事は、13日付「京都新聞」朝刊より) 『小塩江中学校との交流会』盛会に終わる![]() ![]() ![]() 京炎そでふれの歓迎の舞に続き、生徒会本部による歓迎会、ブラスバンド部のウエルカムコンサートの他、各部活動の生徒による心温まるパフォーマンスで交流を行いました。 PTAの皆さんからは、手作りのお土産プレゼントの他、メロディーベルの演奏、京都のお母さんからの励ましの言葉がありました。 最後に、小塩江中学校の西内校長先生からお礼の言葉がありました。 その中で、この半年間の生活を振り返っての話を聞かせて頂きました。その場にいた花山中学校関係者にとっては、震災をより身近に感じる瞬間でした。 小塩江中学校の皆さんを励まそうと取組を始めた訳ですが、終わってみれば花山中学校の生徒や教職員がたくさんのことを学ばせてもらった気がします。 この交流が、お互いの今後にとって大きな力になることを願って止みません。 『東山を西に見て』〜Make legend〜![]() 秋季大会(新人戦)が始まっています。台風の影響で一週間遅く開幕した軟式野球も、熱戦を繰り広げているところです。 さて、本校のベンチに一人、車いすに乗った選手がいます。野球部顧問の先生が担任をする、肢体育成学級に通う生徒Aです。Aは野球が大好きで、よく担任の先生とも阪神タイガースの話に熱狂すると聞きます。この夏休みは、すべての公式戦と練習試合の応援に行ったそうです。 「きょうは、○○のかえりにがっこうによりました。やきゅうぶがれんしゅうしているとおもったのですが、していませんでした。せんせいにもあえなかったので、ざんねんでした。」 夏休みに書き続けた日記の中の一つです。Aは、今年度になってから担任の先生との間で交換日記を始めました。この分量を書くのに2時間以上かかるところからのスタートだったと聞いています。1日も休まず書き続けた日記の内容は、担任の先生を慕う気持ちに溢れています。また、担任の先生が情熱をかけて指導している野球部に対しても強い思いをもつようになったようすが伺われます。 新人戦を前に、担任の先生は顧問として、部員にAをベンチに入れることを提案しました。彼の車いすを押す役割を担う者も出てきました。対戦する相手校の顧問の先生にも了解をとりました。皆さん、快く認めてくださったそうです。そうして実現したのです。 昨日、今季2戦目を見に行きました。審判団から試合開始整列の声がかかります。車いすを押してもらって、一番端にAも整列しました。いつも以上に背筋が伸びているように思います。皆に遅れまいと、他のメンバーよりも早く帽子のつばに手をかけます。「これから、大宅中学校と花山中学校の試合を始めます。」「お願いしまーす!」球審の声に続き、両校選手の大きな声の中にAの声もしっかりと聞こえました。 Aの担任は、育成学級を受けもつのは今年が初めてです。先輩の先生からアドバイスを受け、教育委員会が主催する研修会で学びながら関わってくれています。担任が言ったことの中で、私の頭から離れない言葉があります。 「私ははじめ、障害があるAは可哀そうだと思っていました。しかし、今は障害があることで、Aがさせてもらえない事があるとすれば、その方がずっと可哀想です。だから、私はAに出来るだけ多くの経験をさせてやりたいと思っています。」 炎天下の野球観戦。大きな声を出して応援もします。『体調は大丈夫だろうか?』そばに養護教諭がついてはいるものの、皆がそんな心配もします。送り迎えをされる保護者の方は、Aの一生懸命に応援する姿を嬉しく見つめておられます。 25人の今の目標は、市内決勝戦まで勝ち進んで“わかさスタジアム”で戦うことだそうです。野球部に限らず、花山中学校ではこうした「一人を大切にした取組」が色々な場面で行われています。頼もしく、嬉しい限りです。 『小塩江中の3年生がやってきます』![]() 半年間延期されていた関西への修学旅行が、ようやく実施されるということで、本校への訪問が実現しました。日程の都合で、滞在時間はあまりありませんが、お互いにとって有意義な時間になればよいなと思っています。 現在、生徒会本部役員とPTA本部の皆さんが中心になって、歓迎の内容を考えていただいています。 保護者や地域の皆さま、お時間のある方は、どうぞ見学にいらしてください。 訪問及び交流についての内容は以下の通りです。 1 日時 平成23年9月12日午後5時頃から40分程度 2 内容 迎える会 生徒代表(両校)と花山中校長の挨拶 校内見学 吹奏楽部によるウエルカムコンサート 部活動や学校祭に向けての取組の様子を見学 送る会 PTA本部の皆さんが考えておられます 小塩江中校長の挨拶 3 参考 訪問者 3年生17人 校長 教師2名 計20人 写 真 本校との交流が、福島の新聞に紹介された記事の一部 『東山を西に見て』〜Make legend〜![]() 9月になりました。最初の土日は、台風の影響で新人戦の一部が中止になったり練習ができなかったりで、やや気勢をそがれた感がします。そんな中、男子バスケット部の試合では、最後の24秒で逆転し僅か1点差で勝利をものにしました。『あのまま1点差で負けていたら…』と思うと1プレーの重みを思わずにはおられません。 さて、5日(月)の6時間目。朝机上に置かれてあった指導案につられて1年生の道徳の授業を見に行きました。題材はフジTVの番組「偉大なる人」からの「カミカゼ特攻隊」です。30分間の中身はとても見ごたえがありました。 特攻隊に志願し出撃した主人公は、目標とする戦艦に行き着くまでに敵機の襲来に遭い、身体に機関銃の弾を数発受けたものの、機は何とか撃墜されずに不時着して助かりました。そして、次の出撃までの間に終戦となり奇跡的に命をとりとめました。その人の証言をもとに、実際の映像も組み入れて作成されたビデオはとてもよくできていたと思います。戦争に対する批判。自分の命と引き換えに国や家族を守りたいという特攻隊員の気持ち。「特攻」という矛盾に満ちた作戦を考えた上官に対する怒りの感情。家族や大切な人への愛。命の大切さについてなど、考えさせるべき内容は多岐にわたっていました。 ビデオには、私も引き込まれました。途中、子どもたちの様子を見ると、人に気づかれないように、そっと涙を拭う者が少なからずいました。ビデオ視聴の部分が長くとられた授業内容だったので、子どもたちの感想が十分に聞けなかったのを残念に思いました。「あとで感想を読ませてください。」終業のチャイムが鳴った後も一生懸命に感想を書き続けている子どもたちを見ながら、担任の先生にそう言い残して教室を後にしました。 教諭時代、太平洋戦争を扱うときには、沖縄戦や特攻隊のことを題材にして社会科か道徳か分からないような授業をしてきたことを思い出します。その対象は3年生で、今回のように1年生がこれほど引きつけられることが意外でもありました。担任の先生から借りた感想文を見ると、1年生の素直な気持ちが表されていて、良い時間になったことが分かります。 いよいよ学校祭に向けての取組が始まります。この時間のように子どもたちの心を耕す活動を続けてほしいと思います。 ○ 私は、特攻という作戦は本当に嫌だなと思いました。勝ちに行くんではなく、死にに行くなんてひどいなと思いました。死んでしまったら、残された家族も悲しい思いをすると思います。勝たないまま戦争が終わったら、やっと終わったと思う気持ちもあるけれど、死んだ人たちを思うとやりきれないなと思いました。 ○ 国のために命をかけて戦うというのがとても恐ろしかったです。どんな思いをもっていても、命令に従わないといけないことに対しておかしいと思いました。特攻は死にに行くようなものだし、簡単に命を奪われてしまう、恐ろしいものだと思いました。私は、戦争のある時代には絶対に生まれたくないと思いました。 『銀メダルをもって』![]() (弟の1年2組晋平君も一緒に出場していました。) 全国大会で活躍してくれるのはもちろん嬉しいのですが、こうしてきちんと報告に来てくれることを嬉しくそして頼もしく思います。 実は夏休み明け早々、3年4組の魚住和司君も、少林寺拳法の全国大会に出場し、その報告に来てくれました。(紹介が遅くなってごめんね) これからも多くの生徒たちが、様々な場面で活躍してくれることを願っています。 第34回全国JOCジュニアオリンピック水球 準優勝
8月26日〜30日の日程で第34回全国JOCジュニアオリンピック水球が大阪府門真市で開催されました。
京都府代表チームの一員として3年生大本航生くん,1年生大本晋平くんが参加をし,準優勝を獲得しました。 1回戦 対カワサキSC(神奈川県) 8−6 2回戦 対千葉水球クラブ(千葉県) 11−7 3回戦 対山形水球クラブ(山形県) 6−1 準決勝 対群馬ジュニア(群馬県) 9−8 決 勝 対石川イーグルス(石川県) 7−9 花山中学校の生徒は社会体育の分野でも大活躍してくれています。 大本航生くん,大本晋平くん,おめでとう! 大本くんたちの活躍の写真をHPに載せる予定でしたが,機械の不調のため文書だけと なってしまいました。写真は花山中学校校舎エントランスに掲示してありますので, ご覧下さい 『東山を西に見て』〜Make legend〜![]() ![]() 8月27日(土)陵ケ岡小学校の体育館で、地域生徒指導連絡協議会(地生連)主催の『吹奏楽とふれあいの夕べ』が開催されました。本校の吹奏楽部を中心に小学校の金管バンドや和太鼓演奏、PTAコーラス、地域の女性会や児童館の子どもたちの発表が続きました。 「校長先生、さすが関西大会に出場しただけのことはありますね。大したものです。」たくさんの方々にお褒めの言葉を掛けて頂きましたが、私が誇りとするのは、ブラスバンド部の生徒たちがこの会を完全に仕切っていたことです。 顧問の先生の指導のもと、会場準備からセットの転換、後始末までを、リーダーたちの適切な指示ですべての生徒が見事なまでに手際よく素早く動いていました。本校生徒にこのような力のあることに改めて気付き驚かされました。 「ホンマにご苦労さん。今日もいい演奏やった。それに、全員がテキパキと動いて、先生、そのことに感激したワ。」会の終了後、近くにいたブラバンの子に声をかけました。その子の答えは次のようなものでした。 「いえいえ、そんな…。そんなに褒めてもらうほどのことでは…(ありません)」 その言葉に驚きました。中学生など、褒められたら有頂天になって喜ぶ者の方が圧倒的に多いでしょう。なのに、この謙虚さはどのようにして育ったのでしょうか。妙に大人びた受け答えに、わが身をただす思いでした。 そう言えば、夏休み明けの全校集会で、女子バレー部のキャプテンを指名し夏休みの反省と今後の4カ月への決意を述べさせた時にも、彼女は次のように言いました。「校長先生はじめ、多くの人たちの応援のおかげで好成績を上げることができました。ありがとうございました。この後は…」 うちの生徒たちが、このように常に人のことを気遣い、人との関係の上で生活できていると意識している事を嬉しく思います。また、そのように指導されている保護者の方と顧問の先生に敬意を表したい気持です。 ちょうどその日、家に帰ると、妻が下の息子の公式戦用ユニフォームに12番の背番号を縫い付けているところでした。「明日からの試合でベンチに入れるようになったらしいわ。」妻の言葉も喜々としているように感じられました。 「ベンチ入りおめでとう。よかったやん!」ダイニングに降りてきた息子に言いました。「このユニフォームに背番号をつけたことのない先輩が何人も居はる。そのこと、思たらこの番号めっちゃ重いわ。」ここでも謙虚な言葉を聞きました。結果を自慢したり手放しで喜ぶのではなく、謙虚にことを受け止める姿勢が身につきつつあることを知って嬉しく思いました。 9月に入ると、各部活動の新人戦が始まります。プレーできることに対する感謝の気持ちと同時に、決して驕らない謙虚な気持ちをもって試合に臨んでほしいと思います。そんなプレーヤーやチームは周りから好意をもって受け入れられます。そして、何より強いです。 『吹奏楽とふれあいの夕べ』本日開催![]() ![]() 夏の終わりの今宵、どうぞ楽しみにいらしてください。 記 主 催 花山中学校区地域生徒指導連絡協議会 会 場 京都市立陵ケ岡小学校 体育館 開始時刻 午後6時〜 内 容 小学校の金管バンドや太鼓演奏にPTAコーラス 中学校からはブラスバンド部の演奏 その他に、地域の女性会や児童館の子どもたちの出演もあります 吹奏楽部関西大会 銀賞獲得!
花山中学校吹奏楽部が関西吹奏楽コンクール中学校大編成の部(会場;尼崎市総合文化センター)に京都府代表として本日,出場しました。
結果は,銀賞でしたが,魂のこもった感動的な演奏をしてくれ,部員一同納得の様子だったそうです。よくがんばってくれました。ありがとう。 なお余談ですが「銀」という漢字は「金」より「良い」と書きます。金賞に勝るとも劣らないということです。 |
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