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最新更新日:2025/06/27 |
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responsibility〜2011年6月7日![]() 2011年3月11日という日は,少なくともこの国に住む人にとっては長く忘れられない日になることでしょう。1995年1月17日がそうであったのと同様に,いやそれ以上に,私たちにとってその意味の大きさは最初よくわかりませんでしたが,徐々に全容が明らかになるにつれて,驚愕の事実として否応なしに受け入れざるをえないものとなってきています。 二度と元に戻ることはありませんが,少しでも悲しみが癒され,生活が安定し,安心できる日常が回復するよう,そのために政治と科学技術をはじめとした,わが国のすべての力が正当に注がれるよう,心から願うものです。 <入学式の式辞から−2−> 開式の冒頭,3月11日に東北関東で起きた東日本大震災で亡くなられた方々に黙とうを捧げました。新聞報道によれば,4月7日時点で亡くなられた方は12,690名,いまも安否の分からない方は17,026名いらっしゃいます。その数はあまりにも多く,想像することは困難です。単純な比較は慎まなければなりませんが,1995(平成7)年1月17日の阪神淡路大震災の死者は6,434名,行方不明は3名でした。 2005(平成17)年4月25日に起こったJR西日本福知山線の脱線事故では107人が亡くなり,562人が負傷されました。その事故の後,君たちの先輩である6期生の一人の書いた文章が京都新聞の投書欄に掲載されました。タイトルは「数字の向こうにあるもの」。数が多いとか少ないとかといったことが取りざたされるが,その数字はすべて「1」が積み重なったものであり,その「1」の向こうにはそれぞれの生活があって,家族が,友人が,恋人が,また,夢や希望や仕事や会話や約束や楽しみや,さまざまなことがあったんだ。それらが事故によって永遠に失われてしまったんだ,というような内容でした。 3月19日に,このアリーナで終業式を行いました。卒業した10期生の代表が,2月22日に起きたニュージーランド・クライストチャーチの地震の被災者に義捐金を送ったという報告をして,後輩たちに,東日本大震災の被災者の方たちへの支援を託しました。その際に彼らは,「実際に行ってみて,見知らぬ土地に暮らす人たちにも日常生活があることを知った」と言いました。 4月1日から国土交通省で働くことになった4期生は,東京に行く前に挨拶に来てくれて,「この国の将来のために,この国で暮らす,すべての人の幸福のために,一生懸命勉強して自分の心と力を尽くしていきたい」と語りました。 君たちの多くは阪神淡路大震災の1995年に生まれ,東日本大震災の2011年に高校生になりました。そのことに運命を見よとは言いませんが,そういう事実の中で君たちがこれまで生きてきて,これからもまた生きていくということについて,よりよく生きていくということについて,思いを新たにしてほしいと思います。 いま,わが国は非常に困難な状況にあります。 目を凝らし,耳を澄まして,わが国の状況を,正確に見つめ考えてください。とてもつらいことですが,昨夜もまた,東北地方で大きな地震がありました。復旧に向けて歩み始めた人たちや,文字通り命がけで取り組んでいる人たちがいる前で,自然は厳しい表情を変えてくれません。いまこの時間においても,多くの心配や不安があり,無数の悲しみが続いています。 どうすれば,人間が幸福によりよく生きることができるのか。このことは人類の課題です。科学や宗教や政治が,それぞれの立場から答えを出そうとしていますが,残念ながらいまだに解決できていません。 しかし,落胆してはいけません。常に希望はあります。いや,むしろ希望をしっかりと抱きましょう。ただし,希望は,偶然には叶えられません。いのちを大切にする平和で豊かな社会も,幸福も,よりよく生きることも,具体的に取り組み続けることによってのみ実現します。 ではどう取り組むのか。それを考えるためにこそ学ぶのです。 …………………………………………………… なれなれしい言い方で申し訳ありませんが,大阪大学総長の鷲田清一先生は実にすてきな方です。毎年生徒に話していただいています。哲学を生活に活かす,示唆に富んだ講演会です。今年は7月26日に来ていただく予定です。 あるとき鷲田先生が,“responsibility”という語を単に「責任」と訳すのではなく,「自分が引き受けるべきつとめ,役割」と考えるほうがよいとおっしゃいました。しなければならない義務とは解釈しないで,自分が引き受けることのできる,自分がそうすることによって他者や社会とどう関わるかを形づくっていく役割,というように考えてはどうかということではないかと思います。 高校生の一人としての役割,仲間の中での役割,家族の一人としての役割,仕事における役割,社会の一員としての役割等々,役割も時と場面によってさまざまです。 自分の役割とは何だろうか。このことは私たちにとって,根本的でまじめな,少し重い問いかけです。その問いかけに思いをめぐらせ,自分の言葉と行動で丹念に答えていく……それが生きることであり,そのために学ぶのではないか。 ただし,容易に答えは見つかりません。鷲田先生はこうもおっしゃっています。疑問を抱き続けること。それもまた「大切な力」だ。 ……… 荒瀬克己 1年生対象 交通安全教室(2011.6.3)![]() 生徒たちは、講師の先生の質問に答えながら、自らの交通マナーを振り返るとともに交通安全に関する正しい知識を学びました。 今日から始めます![]() ご期待(?)くださっているみなさんにお礼とお詫びを申し上げます。 堀川のホームページで,今年の4月から始まった「学校の様子」は日々ページを重ねています。手前味噌で恐縮ですが,なかなかやるなあと感心しています。文字通り「学校の様子」がリアルタイムで紹介されています。 このページはとてもそのようにはいきませんが,どうぞよろしくお願いします。 もう2か月近くも経ちましたが,4月8日の入学式で話したことについて,何回かにわたってご紹介したいと思います。 <平成23年度入学式式辞から> ただいま,明治41年の創立以来103年目を迎える堀川の歴史に,新しい名を加えました。諸君が,これから3年にわたりさまざまな学びの体験を経て,大きく羽ばたいてくれることを心から願っています。 堀川は,平成11(1999)年にこの校舎で,普通科と探究科の2学科体制を始めました。それは,戦後の学制改革以来の大きな再出発でした。私たちは議論を重ね,堀川高校の最高目標を「自立する18歳の育成」と定め,目標達成のために具体的に取り組み,自己評価し,さらにまた取り組み,そしていまなお,高等学校教育とは何かということを問い続けています。 再出発の年,堀川高等学校第54回卒業生となる平成11年度入学生を,私たちは敢えて1期生と呼びました。もとより過去を否定してのことではなく,むしろ京都の公立高校の伝統と誇りの中で育まれた堀川の自主自立の精神を引き継ぎつつ,新たな展開を図ろうと決意してのことです。 以来12年,3月には10期生が,第63回卒業生として巣立っていきました。 そして今日ここに,初々しい13期生を迎えました。 …………………………………………………… 現在の堀川に至る経緯を簡単にお伝えしておきたいと思います。 平成7(1995)年8月,京都市教育委員会は教育長の諮問機関として京都市立高等学校21世紀構想委員会を設置し,「21世紀を展望した魅力ある新しい京都市立高等学校のあり方について」議論を求めました。構想委員会は,平成7年12月に議論の方向性と緊急提言をまとめ,第1次答申として提出しました。 緊急提言には2つの内容がありました。1つは,老朽化の激しい堀川高校校舎の全面建て替えで,もう1つは,堀川高校音楽科分校の独立でした。 2年後,音楽科は京都市立音楽高等学校となり,平成22(2010)年,堀川御池の元城巽中学校跡地に建てられた,本格的な音楽ホールをもつ新校舎に移転し,校名を京都市立京都堀川音楽高等学校と変更しています。 さて,教育委員会と堀川の間では,学校改革について議論が重ねられていました。それらが盛り込まれて,平成8(1996)年に第2次答申がまとめられ,堀川は京都市立高校改革の「パイロット校」に指定されました。新しい学校体制と「探究活動」の構築に向けた取り組みが始まりました。 徹夜の議論を何度もしました。あちらこちらの学校を見学させていただきました。さまざまな教育論を勉強しました。企画の書き直しを繰り返しました。今となっては,どれもこれもが懐かしい思い出です。 学校をつくるという得難い経験をさせてもらったことに,心から感謝しています。当時の仲間たちもみんなそうでしょう。言葉に尽くせぬ充実した時間をいただきました。 ただし,それが平成11(1999)年に終わったわけではありません。今もなお続いています。いろいろなものがそうでしょうが,学校もまた,つくったらおしまいというのではない,ということを日々新鮮に感じる毎日です。 あたりまえですが,つくるということはつくり続けることだ,始めるということはやり続けることだ,と思い知りました。 「できるかできないか」ではなく,「するかしないか」。このことの大切さも,取り組みを通じて学びました。 ……… 荒瀬克己 2年普通科「総合探究II」C−stageがスタート(2011.5.27)![]() ![]() 今年度は、「茶わんの湯ゼミ」「これからの京都を考える京未来ゼミ」「くうねるところにすむところゼミ」「比較文化ゼミ」「ワンワールドゼミ」「心理・コミュニケーションゼミ」「シェイクスピアゼミ」「日本學ゼミ」が開講されます。ゼミの内容や活動の様子など今後HPでご紹介します。 「探究基礎」中間発表会(2011.5.25)![]() 「探究基礎」の授業内容やこれまでの個人研究のテーマなどをシラバスダイジェストにのせています。ぜひこちらからご覧ください。 http://www.edu.city.kyoto.jp/hp/horikawa/entran... 総合探究 B-stage発表会(2011.5.20)
本日6・7限目に、普通科2年生による総合探究 B-stageの発表会がありました。
このB-stageでは、問題解決実践として、生徒たちが自ら問題を提起し、それらを解決するための提言書を作成することが目標となっています。昨年の11月からグループに分かれて教員の指導のもとに調査を進めてきており、その集大成が今日の発表会でした。 この発表会は普通科1年生と教員が聴衆となりました。2年生にとっては多くの聴衆の前での発表が経験でき、また1年生にとっては先輩達の発表から分かりやすい発表のための手法を学ぶとともに、来年の同じ時期の自分たちの姿を思い描くことができました。 今日の発表会では、各グループとも独自の切り口で興味深いテーマを扱っていました。また、どうすれば聴衆に伝わりやすいかを考え、話し方やスライドに工夫が見られました。 総合探究のB-stageはここで終了し、今後はC-stageに移ります。C-stageでは少人数でのゼミ活動を通して、探究活動をますます深めていきます。 ![]() ![]() 「町へ出よう!プロジェクト」祇園祭山鉾巡行ボランティア始動(2011.5.20)![]() 鉾町のご協力のもと、堀川高校の生徒が山鉾巡行に参加させていただくという取組です。 本日の昼休みに、今年の山鉾巡行ボランティアの第1回会議が行われました。 男子35名・女子30名が立候補で集まり、これからの予定や当日の服装やボランティア内容について説明を受けました。 7月17日の山鉾巡行に向けて、これから準備を進めていきます。 去年の様子をぜひこちらからご覧ください。 http://www.edu.city.kyoto.jp/hp/horikawa/info/g... 生徒総会(2011.5.20)
本日、生徒総会が行われました。
会計部長から生徒会会計や部活動の予算についての説明があったのち、今年の文化祭のテーマ「祭が好きな君が好き〜ときめきすぎてごめんな祭〜」が文化部長から発表されました。 このテーマは全校生徒から寄せられたいくつものテーマ案の中から、投票によって選ばれたものです。 文化祭は9月3・4日に行われる予定です。 各クラス・クラブを中心に、学校全体が準備に燃える、熱い季節がまもなくやってきます。 ![]() ![]() 交通安全優良学校に選ばれ表彰されました (2011.5.17)
本校では教職員・保護者が一体となり交通安全教育を推進しています。
朝の交通安全指導や,五条署の方を講師に招いた1年生対象の交通安全教室 を行っております。(今年も6月3日に行われます) こうした取組を評価していただき,このたび京都府交通安全協会から 交通安全優良学校に選ばれ表彰されました。(写真下は表彰状です) 今後も交通安全に対する意識を高め、交通事故のない社会の実現に貢献して いきたいと思います。 ![]() 遠足(2011.5.13)
滋賀や大阪でのバーベキュー、奈良での散策など遠足の行先やレクリエーションは、クラスごとに様々でした。
ずっと雨続きでしたが、この日は天候にも恵まれ、生徒はクラスの絆を深めました。 ![]() ![]() |
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