南観音山の鉾町に住んでおられ、南観音山と深く関わっておられる木村さんにお話を聞きに南観音山の町会所へ行きました。町会所は、囃子方の練習場でもあり、とても雰囲気のある場所でした。木村さんは、南観音山の水引等を5年かけて制作されたかたでもあります。まず、水引等の制作での苦労話や工夫したところ、大切にしてきた思いなどについておうかがいしました。「これから100年以上、使っていけるものにしないといけないので、材料から吟味して制作した。」「出来上がっても、気に入らないところは何度もやり直したよ。」「100年後の人たちに、笑われないような作品に仕上げようと思った。」「出来上がったときには、大きな仕事をやりおえた喜びでいっぱいでした。」と教えていただきました。また、鉾町に住んでいると、祭の季節は忙しいけれど、町内の人みんなが集まって、協力しながらお祭の行事を進めていくので、楽しく、一体感が出るとも聞きました。その後、倉にしまってある、南観音山の懸想品等も見せてもらいました。