京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/06/19
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ハートフルマーク
北にそびえる 鏡山   西に連なる東山 松のみどりに 包まれて 白くあかるく 照りはえる 希望あらたな 学び舎は 我らの 花山中学校

『東山を西に見て』

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「褒めて伸ばす」
 左の写真は1月7日(金)の朝8時前に、本校校舎の4Fから撮影したものです。前夜からの降雪で路面の凍結が危ぶまれ、その日は自転車通勤を敢行しました。雪の舞う九条山を越えるために必死でペダルを踏みました。意外にもバイクで来るのと10分もかわりません。おまけに顔と指先以外、身体はポカポカと暖かくなります。『冬場はチャリ通もいいかな』と思ったぐらいです。そうそう、写真の話題でした。いい気分で学校に到着し、北方に目をやると、鏡山の雪景色を背景に、朝日を浴びて東海道線の電車がひっきりなしに行き交います。そして、目前のグランドではサッカー部と陸上部の生徒たちが元気に活動していました。何とも美しく活力に満ちた光景だと思い、4Fまで上がって撮影しました。カメラが良くないため、目に映ったままを残せないのが残念ですが…。
 年末に紹介したクリスマスツリーに、その後の物語があります。
 最終的にツリーは右の写真のようなアリサマになりました。枝におびただしい数の短冊が付けられたのです。『それは違うやろ?!』みな初めはそう思いました。でも、内容をよく見ると納得します。「志望校に合格できますように!」「残りの生活を友達と仲良く楽しめるよう」など、この時期ならではの言葉が下がっています。後になって聞いたのですが、女子たちによってツリーが飾られた翌朝、さっそく調子乗りの男子がそれを担いで廊下を走りました。「進路決定懇談の時期のピリピリした雰囲気を和ませたい」とある女子が短冊を付け、「我もわれも」とそれが増えていってからは悪戯をする者がなくなったそうです。ツリーが片付けられた今後は、模造紙に描かれたツリーにこの短冊が貼られる予定です。
 ツリーは、12月27日の夕刻に一人の女子によって片付けられました。毎週校長室に花を生けに来てくれる女の子が、やってきました。「先生、花、花器と一緒に一旦家に持って帰るわ!」言うなり手際よく片付け始めました。年を越して一週間も放っておけないらしいのです。よく気の利く子だと思います。校長室に湯飲み茶わんが使ったままになっていると洗ってくれたりもします。花を片付け終わると、クリスマスツリーも片付けようかと言いました。別の子が短冊を絵のツリーに貼ろうとしている話を伝えると、微笑んで軽く頷き、丁寧に短冊を集めだしました。
 短冊付きのツリーを考案した子と、生け花を片付けに来てくれた子。二人の女子は、苦手なことも少なくありません。これまで、親や担任の先生に心配をかけもしてきました。でも、“いい面”も本当にたくさんあります。じっくり話すとそれがいっぱい見えてくるのです。私のことで言えば、この子たちの“いい面”に気づけた時から関係が一気に好転したように思います。忙しい毎日の中で、なかなか難しいことでしょうが、子どものいい面をたくさん見つけ、それを褒めて伸ばす指導を心掛けたいものです。短冊の付いたツリーの写真を見て強く思います。

『東山を西に見て』

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「新年のごあいさつ」
 明けましておめでとうございます。
 私にとって50回目という区切りの今年のお正月を、とりわけ新鮮な気持ちで迎えました。校長という自覚と責任がそうさせているのだと思います。また、珍しく大晦日から降り出した大雪で、京都の街がすっかり雪化粧したことも、演出効果を高めたのかもしれません。
 例年なら10時頃まで寝ているのに、元旦の朝は、7時前に起きて付近を散歩しました。自動車で鴨川の風景を見にも行きました。まだ人や車があまり通っていない街の角角は、空気が澄んで張りつめ、寒さと雪景色も相まって清々しい緊張感を感じさせてくれました。
 先月29日からは、完全に学校を離れて過ごしました。夏休みや春休みと比べ、この期間の休みが1年間で一番ゆっくりできるように思います。家族や親戚の者と過ごした時間が充実もしていました。例年のように蝋梅の花を切りました。今年は母も一緒です。昨年、母の入院する病院へ切った枝を届けましたが、今年は校長室でいい香りを漂わせています。大晦日の朝、小雪がちらつく中を墓掃除に出かけました。花を挿すところに固い氷が張っていて、家まで熱湯をとりに戻らなければなりませんでした。地面が凍てて雑草が抜けません。こんな経験も初めてでした。とても寒かったですが、正月に家族とともに参ったとき、行っておいて本当によかったと思いました。妻と年末恒例の買い物にも出かけました。今年は2度行ったのですが、荷物を持って妻に付いて歩いていると、2度とも鏡山小学校の吉田校長先生ご夫妻と出会いました。吉田先生も私同様荷物を持って奥様の後に付いて歩いておられ、お互い笑い合ったのが何ともいえず可笑しかったです。
 さて、3年生の卒業まであと71日。登校日だけだと、たった48日です。1・2年生の修了式まででも51日しかありません。この間に一体どれだけのことをしなければならないのか。どれだけのことができるのか。そのことを考えるたびに心身の引き締まる思いがします。特に3年生には、卒業後に自分の足で立って生きていける力をつけなければなりません。温かく包むことも厳しく鍛えることもどちらも大切な教育です。
 6日間の休みを終え、校長室の机に向かって学校のことを考えると、様々な顔が浮かんできます。あの子にこの子、あの先生、あの保護者にあの地域の方々、実にたくさんの顔です。『どんな風に過ごしているのか?』『どういう働きかけをしようか?』学級担任だった頃のお正月に、よく似た気持ちになったことを思い出します。教頭時代や指導主事のときには感じなかった気持です。冒頭に「校長の自覚と責任」と書きましたが、その一つがこういうことかもしれません。花山中学校の校長とは、花山学級の担任の気持ちで居てよいのかもしれないと思えてきました。403名の生徒、35名の教職員、保護者・地域の皆様、対象は実に多いですが、皆様から信頼される先生でありたいと思います。
 今年も何卒よろしくお願い申し上げます。

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学校行事
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1/19 1,2年 第5回定期考査3日目
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