最新更新日:2024/11/05 | |
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『東山を西に見て』
「学校祭に向けて」
学校祭に向けての取組が本格的に始まりました。ダンス・合唱・演劇の練習、そして展示作品の制作等が学校中で展開されています。そして、そこには真顔と笑顔が溢れています。今、花山中学校は、学校際に向けて先生と子どもたちが一つになっています。 合唱やダンスの音楽が聞こえてくるとじっとしていられなくて、各箇所を見て回るのが日課となりましたが、日に日に上達していく様子もみてとれ、こちらまで温かな気持ちにさせられます。「担任をもちたい! 指導がしたいなぁ。」今の正直な感想です。 担任や副担任の先生は、普段“しんどい”思いをすることも少なくありません。しかし、子どもたちと一緒になって取り組むとき、教師としての喜びを感じられるのです。子どもたちの傍にいる先生方を羨ましく思いつつ、当日の大成功を願わずにはおられない気持です。 さて、ダンスや合唱は、多くの学校で取りやめられる傾向にあります。つくり上げていく過程に色々な“しんどい”ことがあるからです。土曜日が休日になり、授業時間の確保が難しくなったことも大きな要因です。「何でダンスなんかしなアカンねん!?」「絶対に歌わへんしな!!」そんな風に言う子もいます。そんな子たちを学級や学年の集団の中に引き込んでつくり上げていくのはそう容易くありません。もう十年位前になるでしょうか、私が勤めていた学校でも集団演技(男子は組体操、女子はダンス)と合唱をやめようということになりました。反対しましたが、「劇に集中するべきだ」という意見にしぶしぶ納得したことを思い出します。 取組の過程では、“しんどい”思いもするのですが、その分、本番に上手くいった時の感動は大きいのです。また、この期間に明らかに子どもが変わることも、こうした取組の醍醐味です。しかも、子どもが子どもを変えることが多いのでたまりません。 実は昨日、3年生のある教室に首だけ突っ込んで、合唱練習を聴いていた時です。別のクラスの子がやって来て「先生、どの組が一番うまいですか。」と私に尋ねました。「まだ全部聞いたわけじゃないから…」そう言ってはぐらかしましたが、学年集団が高まりつつあることを実感し、ほくそ笑む思いでした。 本校のダンスの練習は、先生が前面に出ません。夏休み中から練習を続けてきたリーダーたちが学年集団を引っ張っているのです。この指導方法は、実は先生が直接指導するより手間と時間がかかる分だけ“しんどい”のですが、敢えてそうしているところに、教育に関わる者として、大きな意義と感服と喜びを感じます。そして、校長としてこういう本校の取組と教職員を誇りにも思います。 取り組みが始まって4日。まだまだこれからですが、学校祭がとても楽しみになってきました。今月末の文化祭と来月の体育祭、キラキラと輝く子どもたちの姿、それを温かく見守る先生方の姿を見るのが楽しみでなりません。 『東山を西に見て』
「成功体験」
春休みに計画した家のリフォーム。展示場まわりから始めて業者の決定、設計・施工と約半年間かかりましたが、それがほぼ完成しました。大きな家具類の引っ越しは夏休み中に済ませましたが、土日を使って中身の移動をしています。机の中や本棚の整理をしていると長い間目にしなかったものを見つけ、そのたびに手を止められます。恋愛時代に妻からもらった手紙を見つけて読んでいるところに本人が現われ、はにかみ顔でですが「ほかしといて!」と言われました。(笑) 息子たちの小さい頃の写真や彼らが小学生の頃に作った作品が出てくると長い間手が止まります。今の彼らの姿はこんな時代の積み重ねであること、目の前の彼らの姿しか見ていなかったことに改めて気付きます。下の息子が、幼稚園の学芸会で合奏の指揮をしているVTRが出てきて、家族で楽しく見ました。時をおいて祖父母にも見てもらいました。そのたびに温かい時間が流れました。昨年度に続いて、今年も中学校の合唱コンクールで指揮者をさせてもらうらしいのですが、こんな成功(?)体験が生きていたのかと思わされました。 さて、学校では毎日色々なことが起こります。喜ばしいこと、感動的なことばかりならよいのですが、そうはいきません。悲しくなること、残念なこと、時には教師としての自信を失いそうになるようなこともあります。そんなとき、その子の育ってきた過程に思いを馳せてみてはどうでしょう。その子の今の姿までには、必ずそれまでの生育の過程があります。親子関係は、兄弟姉妹関係は、友達関係は、先生との関係は、…それぞれが豊かな関係でなかったことが見えてきたりもします。確かに、家庭環境や生育環境がどうであろうと許されないことはあります。しかし、そこに目を向けたとき、現在受け持っている教師としてできる、否、しなければならない何かが見えてくることもあると思うのです。 本校には4月に新規採用された先生が2人います。当然まだまだ未熟ですが、この6カ月で先生として本当によく成長したと思います。4月の頃、何度か涙を流している場面をみました。声をかけた時もあれば、黙って見守ることもありました。その先生方が、今では、子どもたちの気持ちをくみとり、しっかりと話を聴き、言葉を選んで話しかけるようになりました。指導のTPOも考えています。授業中や子どもに向き合う姿を見ると「4月にこの対応が出来ていたろうか!?」と思える場面が何度もあって、嬉しい驚きを感じています。二人ともこの半年の間に多くの経験・体験をしてきたのでしょう。失敗もあったのでしょうが、一つひとつは小さいかもしれない多くの成功体験が自信となり、彼らを成長させたに違いありません。 「ヤンチャな子どもたちを心から可愛いと思えるようになりました。」毎日多くの子どもたちに対応している保健室の先生の声です。 目の前にいるこの子どもたちを、何かに真剣に取り組ませましょう。勉強・行事・部活動・係り活動、そして、頑張って取り組んだその瞬間に思いっきり褒めましょう。 その際に得られた成功体験が、子どもたちを成長させ、次の取組へのモチベーションを高めるのです。 秋季新人大会がんばります!!
男子バスケットボール部
《日程》 月日 時間 場所 対戦相手 9月11日10:20 下鴨中 vs桂中 9月19日10:20 下鴨中 vs春日丘中 9月20日11:40 松原中 vs洛南付属中 9月23日14:20 二条中 vs二条中 秋季新人大会 がんばります!!
野球部
《 日程 》 月日 時間 試合会場 対戦相手 9月 5日 10:30 勧修中 vs春日丘中 9月12日 8:30 山科中 vs山科中 9月18日 10:30 勧修中 vs音羽中 9月19日 14:30 大宅中 vs大宅中 秋季新人大会 がんばります!!
女子バスケットボール部
《日程》 月日 時間 場所 対戦相手 9月 5日11:40 西陵中 vs京都学園中 9月12日09:00 西賀茂中 vs西賀茂中 9月18日11:40 中京中 vs西京付属中 9月23日10:20 二条中 vs聖母学院中 秋季新人大会 がんばります!!
男子ソフトテニス部
《 日程 》 月日 時間 試合会場 備考 9月19日 09:00 桂中 団体予選 10月 9日 09:00 大宅中 個人戦予選 10月23日 09:00 加茂川中(2年) 付属京都中(1年) 個人戦全市大会 10月24日 09:00 加茂川中 団体戦全市大会 秋季新人大会 がんばります!!
女子ソフトテニス部
《 日程 》 月日 時間 試合会場 備考 9月19日 09:30 下鴨中 団体戦ブロック予選 10月 2日 09:00 音羽中(1年生) 安祥寺中(2年生) 個人戦 秋季新人大会 がんばります!!
サッカー
《 日程 》 月日 時間 試合会場 備考 9月19日 11:20 付属桃山中 vs伏見中 9月26日 10:10 vs西賀茂中 12:30 付属桃山中 vs付属桃山中 10月 3日 11:20 vs修学院中 13:40 付属桃山中 vs洛北中 秋季新人大会 がんばります!!
陸上
《 日程表 》 月日 時間 試合会場 9月23日 09:00 西京極競技場 『東山を西に見て』
「責任」
本校に赴任して以来ずっと行ってみたかった花山天文台。「夏休み中に行こう」と心に決めていましたが、休み最終日の今日、ようやく念願がかないました。往復約1時間の山登りは結構いい運動にもなったと思います。 8月11日からの3日間、今年もソフトテニス京都選抜チームの合宿に参加しました。炎天下のテニスは、体力・気力共に年々きつくなります。中学生相手の10分間の乱打を終えたら暫らくは動けません。かつて1番でゴールした恒例の練習後の4キロランニングも、今年はようやく女子選手に抜かれずに済みました。『今年もやれた!』今の正直な気持ちです。 ところで、今年は昨年までと大きな違いがひとつあります。15年に渡って務めてきた監督を次の者に譲ったのです。責任が軽くなるということでこれほど気持ちが楽になるなんて体験してみて初めて知りました。60人程が2泊3日の間行動を共にするとなると、意外なことが結構起こります。それらに適切に対処しなければなりません。また、練習内容の組立てやコーチたちへの指示など、リーダーとフォロアーとでは大きな違いがあるものです。 22日の日曜日。第56回「山科少年ソフトボール大会」の応援に行きました。小学生3人と中学生6人でチームを作ります。本校の野球部員たちが中心になっていました。久しぶりに子どもたちの元気な姿を見られて楽しかったのですが、それ以上に、応援の人の多さに驚きました。地域の少年の頑張る様子を、お年寄りから小さな子たちまでが歓声を上げて応援する姿は、実によかったです。井上ひさしの本に、野球少年たちと下町の人たちの人情を描いた『ナイン』という作品がありますが、まるで20年以上前のこの本の中の世界が暑い勧修寺グランドで再現されたようでした。 因みに結果は、見事優勝でした。 その帰り道、本校の校区内で地蔵盆が催されていました。賑やかな様子に魅かれてちょっと寄ってみました。私の住む地域の地蔵盆には、子どもの姿がほとんどなく、閑散とした雰囲気なのにここはどうでしょう。自動車の出入りを遮った空間内に大人と子どもがあふれています。聞くと、この日に合わせて里帰りをする家族もあるそうです。そういえば、私たちの子どもの頃の地蔵盆はこんな感じでした。私たちは地蔵盆をとても楽しみにしていました。子どもの遊ぶのを祖父母や父母たちが笑顔で見守っていました。ほたえ(「はしゃぐ」の京言葉)過ぎてはどこかのおっちゃんやおばちゃんに叱られたものです。こんなとても懐かしい空間が、この地域では、皆さんによって守り続けられているのです。 ソフトボール大会と地蔵盆。よーく見ると、どちらにもとても存在感のある人物がおられました。責任者の方です。皆、その方の指示や意向のもとに主体的に動いておられました。 明日からいよいよ学校が始まります。花山中学校の責任者としての自覚をもって行動したいと思います。9月以降、たくさんの行事が計画されています。体育祭や文化祭に向けては既に活動が始まってもいます。教職員や子どもたちが、安心して思いっきり活動できる空間づくりをしなければなりません。昨日の光景から、今改めてそう思っています。 |
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