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最新更新日:2025/06/26 |
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『東山を西に見て』![]() ![]() ![]() 今週にはいって2年生が「生き方探究チャレンジ体験」で様々な事業所に行き、そこで一生懸命に働いています。朝、校門で部活動の朝練習を終えて出勤していく彼らを見送るのは、妙な気分ですがワクワクします。京都市でこの事業を始めて今年で11年になります。その1年前の主任研修会で、伏見区の中学校で夏休みに「職場体験」をさせているという報告を聞き、取組の素晴らしさに驚いたことを思い出します。立ち上げ当時3日間だった事業も現在は5日間になりました。事前・事後の取組を加えると相当の授業時間が割かれるものの、子どもが仕事を体験することを通して、職業について考え、更には自分の将来について考えるとても良い機会になっています。本校の子どもたちも50以上の事業所で、学校や家庭では学ぶことのできない何かを感じていることでしょう。 実際、学校ではあまり見せることのない“いい表情”“いい態度”で働いています。 「楽しいか?」「めっちゃ、楽しいです。」普段あまり楽しそうな顔を見せない男子生徒が、『この子もこんな表情するんや!』と思わせる笑顔で答えました。また別の職場では、私が去る時「ありがとうございました!」と声が返ってきました。店員としての言葉でしょうが、『えっ、これってあの子の声?』と驚いたほど爽やかな大きな声でした。まだ2日目。疲れが出てくるのはこれからでしょうが、その時こそが正念場。しっかり乗り越えてこの体験でしか学べないものをもって帰ってきてほしいと思います。 先月27日、2人の事業主さんにお越し頂いて、仕事について話をしてもらいました。幼稚園の園長先生は、先生の楽しそうな場面だけでなく、きつそうな場面(吐物の処理や下の世話など)も見て勉強してほしいと仰いました。大企業に就職し、海外勤務も経験されたのちに脱サラしてパン屋を始められたおじさんの話は、子どもたちの心に強く残ったようです。2年3組の学級通信に掲載されていた感想文を一つ紹介します。 おじさんの話は、とにかく感動しました。おじさんの子どもの頃の話が、今の僕と重なるところがあって、とても共感もできました。今の僕にはでっかい夢はないですが、夢や目標があれば頑張れる気がしました。とりあえず、今の僕は何のために頑張っているのか分からず、度々親と衝突したり、学校でも上手くいかなかったりと、訳の分からない日々が続いています。でも、今日の話を聞いて、どう書いたらうまく表現できるか分からないですが、とりあえず、何か変れた気がします。これから、明日からめっちゃ頑張れそうな気分になりました。今日はありがとうございました。 先週末、チャレンジ出発式で子どもたちに「職場で役立つあ・へ・こ・じ・え」という話をしました。社会人なら当然知ってるはずだと、突然当てた若い先生、大変失礼しました。30分前に考えたことだから彼らが知るはずがありません。「あいさつ」・「へんじ」・「ことば使い」・「じかん」・「えがお」が大事という話です。みんなで大きな声で復唱したので覚えているでしょう。果たして実行しているでしょうか。 『東山を西に見て』![]() ![]() 9月以降始まった新人戦。昨日、男子バスケット部がベスト4をかけて優勝候補の学校と戦いましたが残念ながら敗れました。一昨日も強豪を破り、今年のチームは優勝も狙えると思っていただけにとても悔しいです。選手や顧問の先生ならなおさらでしょう。冬の間にじっくりと鍛えて、春の大会ではきっとリベンジしてほしいと思います。とうとう残るは女子バレー部だけとなりました。現在ベスト16。うちのバレー部は、まだまだこの辺りで負けることはありません。昨日も圧倒的な強さを見せつけて勝利しました。気持ちを引き締め、優勝目指して頑張ってほしいです。 さて、学校の方でも本格的な新旧交代の時期を迎えています。最大の生徒会行事である「学校祭」が終了し、10月29日には生徒会役員の立会演説会と選挙が行われました。当選した新役員のみなさんには、花山中学校の伝統を引き継ぎつつ新たな取組を生み出していってほしいです。残念ながら落選した人もいます。彼らが本校のことを本気で考え、自ら何とかしたいと考えて立候補してくれた気持ちに、生徒だけでなく教職員も報いたいと思います。体育館の壇上で演説をした子どもたちは、応援者も含めて大変よい態度で臨み、内容もよく練られていてとても立派でした。おそらく3年生諸君もそれを感じ、花山中のバトンを次代へつなぐことに不安がなくなったことでしょう。 今日11月1日は、本校では後期の始まりの日です。現在教育相談期間ですが、順番を待つ子や相談を終えた子が校長室を訪れることが増えてきました。意中の学校が決まり、過去の問題集を携えてやってくる子もいます。公立高校の現在の持ち点を計算する子もいます。出願の仕方をあれこれ相談してくる子もいます。(これは複雑で本当に難しい)3年生には、生徒会や部活動のことは後輩に任せ、一刻も早く真剣に進路に向き合ってほしいです。新旧交代は「新」に目が向くことが多いですが、「旧」の方にこそ厳しい目を向けなければなりません。「新」も「旧」もが新たな充実した毎日を送れるようになってこそ「新旧交代」が上手くいったということでしょう。 9月になって以来、部活動の試合や地域の行事等で土曜日・日曜日も家にいないことが多く、引っ越しが完全に妻任せになってしまいました。申し訳ない気持ちと感謝の気持ちを上手く伝えられないまま、「食事や入浴は元の家、寝起きは新居」という2重生活を続けてきました。いよいよそれに終わりを告げ、我が家も新しい生活を始めます。 教務の先生から、今日から3年生の卒業まであと84日だと聞きました。 この間に子どもたちは何ができるのか。私たちは子どもたちに何をさせられるのか。受験・卒業・進級と、緊張感の中にもやりがいのある真剣勝負の日々が始まります。1日1日、1時間1時間を大切にしなければならないし、させなければなりません。 既に83日になりました。身が引き締まる思いがします。 |
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