京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2025/06/19
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ハートフルマーク
北にそびえる 鏡山   西に連なる東山 松のみどりに 包まれて 白くあかるく 照りはえる 希望あらたな 学び舎は 我らの 花山中学校

台風に対する非常措置について

台風に対する非常措置につきまして、以下のとおりにさせていただきます。

◎ 京都府南部地方に『暴風警報』発令の場合は、次のようになります。

1. 午前7時までに解除になった場合 → 平常授業  (給食あり)
2. 午前9時までに解除になった場合 → 3校時《 10時40分〜 》始業
                        (給食あり)
3. 午前11時までに解除になった場合 → 5校時《 13時15分〜 》始業
                            (給食なし)
4. 午前11時現在『暴風警報』発令の場合 → 臨時休業  (給食なし)

                    

『東山を西に見て』

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「社会で求められる力」
 24日、吹奏楽部のフェアウェルコンサートに行きました。farewellとは「ごきげんよう」という意味で、最近“サヨナラの会”を「フェアウェルパーティー」という風に呼ぶのも耳になじんできたところです。3年生に“farewell”を告げ、このコンサートを最後に3年生は引退をします。
 これまで何度も聞いてきた曲が次々に奏でられます。今年から花山中学校のお世話になっている私にさえ様々な場面が思い出されます。3年間の思いを込めて、また、先輩への思いを込めて演奏するメンバーの気持ちはいかばかりでしょうか。
 様々な方への感謝の気持ちに溢れた部長のあいさつに続き、コンサート最後の曲、一青窈さんの代表作「ハナミズキ」が始まります。ステージ上手(かみて)に出されたスクリーンに、引退する子たちの3年間の足跡がスライドで映し出されます。ステージをよく見ると、流れる涙を拭おうともせずに最後の演奏をしている生徒が一人ずつ増えていきます。ステージと画面とを交互に見るうち、涙を溢れさせたのは私だけではなかったろうと思います。
 パンフレットの中に3年生がメッセージを綴っています。「辛いことも楽しいことも、色々なことがあった…」ほとんどの子がそう書いていました。圧倒的に女の子の多い集団。確かに色々なことがあったのだろうと想像できます。しかし、多くの言葉は次のように続けられています。「でも、最後まで続けてきてよかった…。」
 演奏終了後、3年生の引退式が始まりました。3年生1人1人に向けて各パートの後輩からメッセージが贈られます。用意してきた言葉が涙で詰まって上手く出てきません。それでも気持ちは十分に伝えられていきます。素直な気持ちを語ろうとするとき、なぜ感情が乱れるのでしょう。これまで何度もそういう場面を見てきましたたが、心からの「ありがとう。」という言葉にどうしてこれほどの力があるのか、いまだに分からないでいます。
 2日前の金曜日、京都市の中学校教師を3年間勤めたあと新聞記者に転身し、現在は神戸新聞社の論説委員で社会部デスクの宮沢之祐(みやざわしゆう)氏の講演を聞きました。演題にもなっていた『社会が教育に求めるもの』は次の3つだということです。
1.プラスアルファの力−言われたことから一歩踏み出せる人 2.コミュニケーション力―分かりやすい言葉で相手の立場になって話の出来る人 3.みんなの力―チームで仕事のできる人 多く学校へ寄せられるのは「成績を上げてほしい」という声なのかもしれないが、社会が求めている力はそうではないということでした。
 部活動や生徒会活動を通じて身につける力はとても大切です。しんどいことの向こうに大きな感動があること、集団の中で自分を活かすこと、そういったことを経験する中で宮沢氏のいう3つの力が身に付くのではないでしょうか。フェアウェルコンサートを鑑賞していてそんなことを感じました。

『東山を西に見て』

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「背景を知る」
 「家庭・地域と学校が一体となって子どもを育てる」京都市の教育を語るとき、今は当たり前のフレーズになってしまいましたが、花山中学校に来てこれを実感することがよくあります。地域の方に協力してもらって2年生の選択授業を行っていることは以前にも紹介しました。体育祭では、たくさんの地域の方で来賓席は常に一杯の状況でした。一方、子どもたちも地域の行事には積極的に参加します。両小学校で行われた「夏祭り」、今月初めに実施された「区民運動会」、そして17日に山科全域で大々的に実施された各神社の大祭。参加する子どもたちの多さに驚かされます。自分のことを思い出すと、小学生の頃は楽しみにして参加したものの、中学生になるとやや興ざめして足が遠のいたように思います。
 六所神社の前夜祭には、氏子会の皆様がたくさんの屋台を出して境内周辺は実に賑やかでした。中学生の姿もたくさん見えました。女の子は少しおしゃれをして来ていて、見慣れた制服姿とは違って可愛らしく思えました。月曜の朝、そのことをある3年生の女子に言ったところ、「だって祭りやモン、気合い入れな!」と言いました。(笑)
「ここの神輿は全行程担ぐんですよ。それが自慢です。神社の境内から出る時が勇壮ですから、是非見にお出で下さい。」地域の方からそう言われ翌朝出向きました。予定時刻の30分前に到着したのですが、すでに多くの人がおられました。境内に入ると、裃をつけた役員の方々や法被姿の担ぎ手の皆様があちらこちらで打ち合わせをしておられ、巡幸前の神輿の周りには独特の緊張感が感じられました。子ども神輿を担ぐという何人かの中学生が駆け寄ってきました。「君らぐらい大きなったら、大人神輿の方がええんちゃうか。」3年生の男子に尋ねました。「中学生まではアカンねん。来年になったら担がせてもらえるし、楽しみにしてる!」前の晩、屋台で買った食べ物をほお張っていた子どもらしい姿とは異なり、地域の大人の仲間入りを楽しみにしている逞しさを感じました。
 神輿が六所神社の境内を出ていくのを見届け、急いで場所を変えました。16日付の京都新聞で紹介された通り、岩屋神社の神輿が休憩する場所で、本校の子どもたちを中心としたメンバーが太鼓演奏を奉納するからです。全身に緊張感を漂わせ、この日に向けて練習してきた太鼓の演奏をします。小学生4人を加えた14人のメンバーが多くの観客の前で力強く太鼓を打ちます。どちらかと言えばおとなしく、普段は目立たない彼らの躍動する姿は、学校生活の様子を知っている者にとっては感動的に映りました。
 子どもたちが家庭や地域の人たちと関わる様子に目を向けることの重要性を改めて強く感じました。「子どもの背景にまで入り込んだ教育」そんなフレーズも思い出します。「背景」とは、言わずもがな家庭や地域です。子どもたちはそこで様々な経験をし、確かに成長を遂げます。私たちはそのことを知った上で、学校での取組を工夫していく必要があると思います。

第19回 フェアウェルコンサート開催決定!!

今年も吹奏楽部によるフェアウェルコンサートを開催します。
日時: 平成22年10月24日
開場: 13:00  開演: 13:30
場所: 京都市東部文化会館大ホール
入場無料

3年生は最後のフェアウェルコンサートです。
多数のご来場をお待ちしております。
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『東山を西に見て』

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「笑顔ある取組」
 7日、学校祭体育の部も大成功に終わりました。好天にも恵まれ、花山中学校のグランドに集まったすべての人の顔に爽やかな笑顔がありました。みんなが一生懸命に走りそして競技しました。前を走る人が蹴りあげた砂を顔面で受ける人は、もしかしたら体育祭を楽しみにできないのかも知れませんが、一人一人が一生懸命に頑張る姿には感動させられます。午前中はそんな場面が多くありました。1位になった人も最下位の人もよく頑張りましたよ。
 以前にも書きましたが、今多くの学校では団体演技をなくしていく方向にあります。しかし、花山中学校では学年ごとのダンスを続けています。取り組む際に、子ども同士や教師と子どもとの結びつきが強められるだけでなく、今盛んに言われているコミュニケーション力の育成ができるからです。今年も各学年の取組と本番の演技でその正しさが証明されたように思います。
 1・2年生はソーランです。1年生は全員で「ソーラン、ソーラン!」「ドッコイショ、ドッコイショ!」と大声を張り上げ、元気いっぱいに踊ってその団結力を見せました。2年生は、オリジナルソーラン。一度経験しているだけあって、新しい振り付けに迫力がありました。鳴子を使ったのも効果的でした。ダンスリーダーの活躍も輝いていました。そして3年生の『花山、袖振れ!』。夏休みが明けて以来、練習の様子をずっと見守ってきました。「なかなかやるな!」当初はそう思ったのですが、その後がなかなか進みません。一部の生徒が参加しない期間が続きます。ダンスリーダーたちが、かわるがわる声をかけます。「なあ、いっしょにやろうや」「先に行ってるし、絶対来てや!!」そんな場面に遭遇したこともありました。『大丈夫やろうか?』そんなことも思いました。
 本番、心配をよそに居る居る。あの子もこの子もみんなと一緒に楽しそうに踊っているではありませんか。最近涙腺が弱くなってきているせいもあって、その様子を見ているだけで目頭が熱くなってきました。閉会式で、その感動を伝えました。また、夏休みから学年を引っ張ってきてくれたリーダーの子たちに「御苦労さま。ありがとう!」と労いの言葉を述べたそのときです。最前列に居た3年の女生徒が、取組と本番を思い出したのでしょうか、涙を見せました。その姿を視線の隅で捉えた私は、もらい泣きしそうになり、話を中断しました。あいさつが途中で止まったのはそのためです。(笑)
 しんどくも楽しくもあった学校祭は、子どもたちの成長と多くの感動を残して終わりました。今週には(明日から)定期テストが控えています。そして3年生は受験に向けて本格的にスタートを切ります。花山中学校は生徒も先生も本当に忙しいです。でも、そこには充実感とともに子どもたちの笑顔があります。
 頑張れ!子どもたち。そして先生方!!

10月7日 学校祭 体育の部 開催します。

本日の学校祭体育の部は予定通り開催します。

準 備 生 徒 ; 8:00登校
生 徒 登 校 ; 8:30登校    ※ 体操服で登校すること
グラウンド集合 ; 8:40
 開 会 式  ; 8:50

一所懸命がんばりましょう!!


『東山を西に見て』

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「ハッピエスト」
 学校祭文化の部が大成功のうちに終わりました。3年生は劇と合唱、2年生は展示と合唱、そして1年生は劇と展示と合唱に取り組みました。どの各年も、それぞれを見事に完成させ、鑑賞する者の心を大いに動かしました。自画自賛かもしれませんが「かなり高い評価」を得られる内容だったと思います。
「歌詞もチャンと覚えられてへんかったし、服装チャンとするのもダルいし、『出んとこっ!』て思ったんやけど、友達にそんなんもクラスの得点に入るって言われたし…。けど、出てよかった!」昨朝、3年生女子が語ってくれたこの言葉は実に深いです。
 さて、私がさせてもらった文化祭後のあいさつを、記録に残すため記しておきます。
 文化祭が終りました。とってもよい二日間だったと思います。せっかくですから、少し時間をもらって振り返りたいと思います。まず、6組さん。昨日のオープニングの太鼓演奏、素晴らしかった。また展示も立派やった。そして今日の合唱。一生懸命大きな声で歌う皆さんの姿を見て、誰かが手拍子を始めたな。そしてこの会場が一体になった。あの瞬間は感動した。次に1年生。昨日の劇と、今日の元気いっぱいの素晴らしい合唱。皆さんの力を実感しました。『どんな3年生になるのやら…』2年後がとても楽しみです。続いて2年生。昨日、初めて完成した「デジタル張り絵」を見たとき、その素晴らしさに驚きました。そして、今日の合唱。1年生と違って男子の声が大人のそれに近づいている分、とても美しいハーモニーでした。あの緻密な作業をこなすことのできるみんなだからこその素晴らしい合唱でした。そして……3年生。正直に言うと、はじめの学年合唱を聞いた時はとっても心配になりました。(歌わず、ふざけている男子が数人いたので)しかし、昨日の劇もそうやったけど、「やる時にはやる!」と聞いていただけあって、コンクールになったら違った。立派な態度で一生懸命歌う姿に感動しました。みんな、この2日間、本間によう頑張った。
 今日まで企画・運営してくれた生徒会のみなさん、ありがとう。(会場から拍手が起こる)そして、教職員の皆さん。ここまで子どもたちを導いて下さって有難うございます。先生方のおかげで、子どもたちは昨日今日の力を発揮できました。生徒の皆さんも、先生方に感謝せなアカンぞ!(一層大きな拍手が起こる)最後に、保護者・地域のみなさん。22年度も半分が終りました。ご覧頂きましたように、子どもたちはずいぶん成長してきたと思います。あと半年間、これまで以上に頑張って参ります。皆様方の一層温かいご理解とご支援をお願い申し上げます。
 最後にもう一度。この二日間、私は最高に幸せな気分で過ごすことができました。(気分は、)ハッピエストです。ありがとう! 以上です。(歓声と拍手!!)

『東山を西に見て』

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「こんな校長室、どうでしょう」
 子どもや保護者の方にとって校長室とはどんなイメージなのでしょう。「堅苦しいところ」「怖いところ」「畏れおおいところ」etc、いずれにせよ、敷居の高い近づきにくいところなのだろうと思います。様々な意見はあるでしょうが、赴任して以来、私はそういうイメージをなくしたいと考えてきました。子どもたちとの関係ができつつある頃、校長室前である生徒が言いました。「先生、校長室って、私たちは入ってはいけないんですか。」「どうぞ!」すかさず答えました。ソファーに腰掛けさせ、授業や部活動のこと、卒業後のことなどあれこれ話しました。チャイムが鳴って部屋を出ていくときその子は言いました。「また来ていいですか。」「どうぞ!」また、答えました。
 これがきっかけとなって校長室を訪れる生徒の数が増えていきました。毎朝必ず顔を出す子、担任や学年の先生に叱られて頭を冷やしに来る子、前にある保健室が一杯で手当の順番を待つ子、私が生徒を呼ぶときもあれば、グループで訪れる子たちもいます。
 今ではルールのようなものも出来上がりました。
  ○私が一人でいるときには、話をしに来てもよい。(会議中や接客中はダメ)
  ○話の内容は何でもよい。
  ○飲食はしない。(校長室のお茶はこの限りではない。) 等々
 進路や勉強の話、部活のことなど学校生活のことがほとんどですが、偶には彼や彼女の話や、家族のことが話題になることもあります。基本的に、私は聴くことに努めています。「へえー、そうなんや。」「それで…。」よく使う言葉です。「ホンジャー先生、行ってくるわ!」「ありがとう!」「また来るし!」「失礼しました!」色々な言葉を残してこの部屋を出ていく生徒に対して私は声をかけます「行ってらっしゃい。頑張ってこいよ!」
「先生、生け花 嫌い?」 「そんなことないで!」
「うち、生け花習ってんね。来週、この部屋に生けたげるわ。」
 約束の日、新聞紙にくるんだ花束と、水盤と剣山とを携えて彼女はやってきました。左利きの彼女が、慣れた手つきで右手で鋏を使い、すごいスピードで花を生けていきます。あまりの手際よさに、仕事の手を止めてその作業に見入りました。
「んじゃ、授業行くわ!」「ちょっと待って。お花のお金、払うわ。」「そんなん、要らんし。家で毎週生けてるし、校長先生が喜んでくれはるんやったら…、ってお母さんも言うてるし。」そのまま出て行ってしまいました。
「オッハー!おっ、百合、開いてるやん。んじゃ、教室行くわ!」今朝、登校した彼女はそう言っただけで行ってしまいました。昼休みには、4人の2年生の女の子がやってきて、たわいのない話をしていきました。
 エアコンの必要がなくなって、校長室の扉は今も開けっぱなしです。
 訪れる生徒が気分転換をしたり、ちょっぴり元気になったり…、そんな校長室があってもいいんじゃないですか。

『東山を西に見て』

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「部活での繋がり」
 新人戦がにぎやかに進行中です。三連休中もいくつかの試合の応援に行きました。(まだ行けてないところ、ごめんね!)「先生、お休みのところ、ありがとうございます。」保護者の方や顧問の先生からそう言っていただくと恐縮します。時には、「すみませんね」とか「ご苦労様です!」とも言われますが、子どもの一生懸命に頑張る姿を見たいという、単純な気持ちからなので、どうぞお気づかいのございませんよう。
 若いころ、休日の練習に来られない先生がいると、『自分がこんなに取り組んでいるのに…!』と腹を立てたこともありましたが、いつしか、気にならなくなりました。「自分がやりたいからやっているのだ。」と思うようになったからです。急にそんなことも思い出しました。
 部活指導の優先順位は、授業づくりや学級づくりの次だと分かってはいても、寝ても覚めても練習内容について考えることも少なくありませんでした。必然的に、そういう関わりをもった子どもたちとの関係は、強くそして深くなります。卒業後に長く関係が続くのも、圧倒的に部活関係の子が多いです。先生に厳しく叱られても「ハイ!」と言える子、先生とアイコンタクトをとってプレーのできる子など、連休中の試合でも、そんな深く強い関係で結ばれている先生と子どもたちとの様子をいくつも観ました。
 18日、もう何人目になるでしょうか、教え子の結婚式および披露宴に出席しました。以前に勤務していた学校で、部活に思いっきり力を入れていた頃の生徒です。「テニス部に入ったら休みがない。」「生活態度まで厳しく指導される。」という噂が小学生の間に広がり、このあと入部者がありませんでした。3年間、練習の準備から後始末まで自分たちでした、そんな子たちでした。2年生の夏からは6人になってしまいました。2人の顧問と6人の選手で、愛車のエスティマに乗ってあちこち練習試合にも行きました。一人の補欠もいない6人のチームで、2大会続けてベスト8に入った自慢のメンバーのひとりです。
 新婦となった彼女は、授業中は本当に目立たない子でした。ところが、試合になるととてつもないねばりをみせました。いつも1対1で試合の順番が回ってきて彼女のペアにチームの勝敗が懸かりました。試合中、どこからそんなに出るのかというくらい大きな声を出しました。軽いフットワークで、諦めることなくボールを追いかけました。
 土曜日は朝の7時から練習をしました。選手も顧問も6時過ぎに家を出ました。勉強との両立もうるさく言いました。保護者の方の協力が大きかったと、今更ながらに思います。
 今も変わらない笑顔と同じくらい涙の顔を見ましたが、披露宴では、司会者から「中学校時代はテニスに明け暮れた」と肯定的な紹介がありました。
 教え子の披露宴でスピーチできることは、教師として最高の幸せを感じる時のひとつです。『うちの先生も、将来何人もの教え子の結婚披露宴でスピーチするやろうな。』 先生と子どもたちとの強い信頼関係を目の当たりにしながら、翌日の試合観戦中そんなことを考えていました。 優勝目指して頑張れ!花山中学校生、そして先生方!

『東山を西に見て』

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「学校祭に向けて」
 学校祭に向けての取組が本格的に始まりました。ダンス・合唱・演劇の練習、そして展示作品の制作等が学校中で展開されています。そして、そこには真顔と笑顔が溢れています。今、花山中学校は、学校際に向けて先生と子どもたちが一つになっています。
 合唱やダンスの音楽が聞こえてくるとじっとしていられなくて、各箇所を見て回るのが日課となりましたが、日に日に上達していく様子もみてとれ、こちらまで温かな気持ちにさせられます。「担任をもちたい! 指導がしたいなぁ。」今の正直な感想です。
 担任や副担任の先生は、普段“しんどい”思いをすることも少なくありません。しかし、子どもたちと一緒になって取り組むとき、教師としての喜びを感じられるのです。子どもたちの傍にいる先生方を羨ましく思いつつ、当日の大成功を願わずにはおられない気持です。
 さて、ダンスや合唱は、多くの学校で取りやめられる傾向にあります。つくり上げていく過程に色々な“しんどい”ことがあるからです。土曜日が休日になり、授業時間の確保が難しくなったことも大きな要因です。「何でダンスなんかしなアカンねん!?」「絶対に歌わへんしな!!」そんな風に言う子もいます。そんな子たちを学級や学年の集団の中に引き込んでつくり上げていくのはそう容易くありません。もう十年位前になるでしょうか、私が勤めていた学校でも集団演技(男子は組体操、女子はダンス)と合唱をやめようということになりました。反対しましたが、「劇に集中するべきだ」という意見にしぶしぶ納得したことを思い出します。
 取組の過程では、“しんどい”思いもするのですが、その分、本番に上手くいった時の感動は大きいのです。また、この期間に明らかに子どもが変わることも、こうした取組の醍醐味です。しかも、子どもが子どもを変えることが多いのでたまりません。
 実は昨日、3年生のある教室に首だけ突っ込んで、合唱練習を聴いていた時です。別のクラスの子がやって来て「先生、どの組が一番うまいですか。」と私に尋ねました。「まだ全部聞いたわけじゃないから…」そう言ってはぐらかしましたが、学年集団が高まりつつあることを実感し、ほくそ笑む思いでした。
 本校のダンスの練習は、先生が前面に出ません。夏休み中から練習を続けてきたリーダーたちが学年集団を引っ張っているのです。この指導方法は、実は先生が直接指導するより手間と時間がかかる分だけ“しんどい”のですが、敢えてそうしているところに、教育に関わる者として、大きな意義と感服と喜びを感じます。そして、校長としてこういう本校の取組と教職員を誇りにも思います。
 取り組みが始まって4日。まだまだこれからですが、学校祭がとても楽しみになってきました。今月末の文化祭と来月の体育祭、キラキラと輝く子どもたちの姿、それを温かく見守る先生方の姿を見るのが楽しみでなりません。

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学校行事
11/1 後期開始日 3年進路相談、1・2年教育相談 読書週間(〜5日)
11/2 支部授業研究(2−4)14:00〜
11/4 3年進路相談、1・2教育相談 スクールカウンセラー来校
京都市立花山中学校
〒607-8475
京都市山科区北花山横田町27-1
TEL:075-581-5128
FAX:075-581-5129
E-mail: kasan-c@edu.city.kyoto.jp