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最新更新日:2025/06/25 |
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市民性を育む![]() それでは企業が求める人材と私たちが学校教育で育てたい姿には大きなずれがあるのでしょうか。第一位にある「熱意」二位の「行動力」をはじめ,全人格的な形成を求める教育の方向と齟齬はなく,むしろ学校現場での課題と一致しているといえます。 教育現場では,企業というものを、ややもすると「利潤を追求し過酷な労働を強いる悪」と捉えるきらいがあります。けれども多くの企業には崇高な経営理念があり,社会に対しての貢献を社是として挙げられるところもたくさんあり,これら企業のCSR(社会貢献)活動を活用し始めている学校も少なくありません。 東山開睛館では,国民の一員として権利の主張だけでなく義務を果たそうとする。「私」と「公」を区別し,社会の仕組みの中で人の役に立つ生き方ができる。などの「市民性」を育てるために,教科書だけでなく,体験的な活動を取り入れた教育活動を,企業を含めた様々な社会のしくみと手を携えながらすすめてまいります。 「礼」の仕方にもこだわりを
ある高等専修学校の先生から次のようなお話しを伺ったことがあります。
「うちの学校は他の高校に入れなかった子どもたちが多く集まってきます。多くの生徒は卒業後就職をするのですが就職率については胸を張れる数字です。『どうしておたくの学校は就職率が高いの』とよく尋ねられるのですが,徹底して指導をしているのは挨拶と礼の仕方です。会社の人事の方とお話をする中で『面接時の態度がおたくの生徒さんはズバ抜けて素晴らしい。あいさつがきちんとできる人間は当方としても信頼できますし,そのような生徒を育てているおたくの学校も信用しています。』とおっしゃいます。挨拶と礼をきちんとすることがわが校の伝統になってきました。」 何と幸せな子どもたちではありませんか。挨拶と礼を徹底して指導していただいたおかげで就職ができ社会自立できるのです。 「人は見かけで判断してはいけません。」とよく言います。その通りだと思います。しかし初対面において,人は99パーセント見かけで判断されるのです。そのことを子どもたちに教える必要があります。 中身も大事だが見かけも大切。それで救われる子どももいるということを忘れずに日々取り組んでいきたいものです。なにより挨拶や礼の大切さのわかる子どもたちを保護者,地域の皆様と共に育てていきたいと思います。 |
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