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最新更新日:2025/06/19 |
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『東山を西に見て』![]() ![]() 本気 なんでもいいからさ 本気でやってごらん 本気でやれば たのしいから 本気でやれば つかれないから つかれても つかれが さわやかだから みつを 各学級で盛んに学級通信が発行されています。 担任の先生が通信を通して“思い”を子どもに届けているのです。毎日、何枚かが職員室の私の机上に置かれていますが、担任の先生の個性、先生と子どもたちとの繋がりの様子、学級の雰囲気などが伝わってくるので、それに目を通すのは楽しみの一つでもあります。 その中の一枚に、相田みつを氏の上の詩が掲載されてありました。私もこの詩が好きで教え子に紹介したことがあります。「本気でやればこそ、分かることがある」とは、これまで出会ってきた中学生を見ても、自分自身の経験を通しても感じることです。 行事などに本気で取り組んだ者は「楽しかった」と言い、いい加減な取り組み方しかできなかった者ほど「しょーもない!」という言葉を吐きます。また、「本気は人の心を動かす。」ということも経験上分かっているつもりです。学校には、子どもと先生との様々なやりとりがあります。なかなか先生の指導に従わない場面を見ることもありますが、しばしば先生の本気が子どもを突き動かします。生徒指導の場面だけではありません。授業においてもそうです。この時間に伝えたいことが明確で、そこに本気が感じられた瞬間には、子どもの目と心とが大きく開かれるように思います。今日もそんな授業を見ることができました。 子どものヤル気が教師の本気を引き出すのか、教師の本気が子どもをヤル気にさせるのか、おそらく双方向の作用があるのだろうと思います。こういう場面が多くなっていけば、教師と生徒の信頼関係が強められ、信頼関係の上に立った授業においては子どもの学力はドンドン伸びていくのだろうと思います。 GWが終って初めての土曜日、午前中に学校へ来ました。「今日くらいは先生も子どもたちもゆっくりとしているかな!?」そんなことを思いながら来た私は度肝を抜かれました。吹奏楽の練習の音、各部活動の声、先生の指導の声、普段の日とかわらない程の子どもの数と活動の様子がそこにはありました。すでに夏季大会に向けてフル回転です。ここにも先生や子どもたちの本気を感じました。 9日には地元体育振興会主催の「歩こう会」に参加してみました。「地域を歩くことで見えてくるものもあるだろう」と思ったからですが、地域の多くの皆様方と本気というより本音の話ができました。今朝は早速、その時に知り合った方と朝のあいさつを交わすこともでき、有意義な時間であったことを思い返しました。 明日もまた子どもと先生との本気のやりとりを見つけたいと思います。また、明朝もあの方々と挨拶を交わすのが楽しみでなりません。 『東山を西に見て』![]() ![]() ![]() GW中、市内各地で様々な春季総合体育大会の競技が行われ、本校の選手たちも熱戦を繰り広げました。若い力が跳び、走り、輝きました。女子バレーボール部の3位入賞は立派な成績だと思います。準決勝は大接戦の末のとても惜しい敗戦でした。第1セットは奪われたものの、次のセットは奪い返して最終セットを迎えました。一進一退の攻防が続きます。どちらかがポイントを挙げるたびに体育館の半分が揺れるほどの大きな歓声が上がります。コートでプレーする者だけでなく、応援する者も一体となっての見事な戦いでした。 他にも、いい試合、いい光景はたくさんありました。学校では見せることのない溌剌とした元気な顔、澄んだ瞳、大きな声、魂と体の躍動に出会います。試合後も実に“いい顔”を見せてくれます。「そのくらい勉強にも集中してくれよ!」そう思わせてくれる子もいます。緊張が極まってか女子テニス部の選手は、試合中に涙を流しながらプレーしていました。あの試合、勝てて本当に良かったね。「校長先生、やる気・元気・マナーですよね!」激励会で言ったことを覚えていてくれた子もいました。 誰も優勝できなかった訳ですから、皆どこかで敗戦を経験したことになります。結果に満足できない子どもも先生もいるのでしょうが、子どもたちは、本大会で確実に多くのことを学び、心身ともに成長したはずです。3年生諸君にはまだ次があります。次の夏季大会でこそ、今回学んだことを活かして、是非“悔し涙”を“喜びの涙”に換えてほしいと思います。 これからの3か月、中学生は不思議なくらい成長します。そしてその時に蓄えた力が、進路に向けてのエネルギーになるということも教職員の多くが知っています。 また本日、授業参観がありました。連休明けだということで若干心配された参観者数もたくさんになりました。子どもたちも落ち着いていました。GW明けの日の、しかも午後からの授業はダラけることが多いのですが、授業参観で結果的にはよかったのかもしれません。 「ちょっとお話したいことがあるのですが…」一人のお父様に声をかけられました。内容は、何人かの授業に定着できない子どもたちへの対応を心配されてのことでした。 「自分たちの中学生の頃は、先生に厳しく叱られた。殴られたこともあるが、今では感謝さえしている。一方、今の指導は……。」 お話を伺った後、現在本校で実践しています“子どもとの間に信頼関係を築く指導”について説明申し上げました。「お話をお聞きして安心しました。今後とも宜しくお願いします。私たちにできることがあれば仰って下さい。」そう言って帰られました。 この先が問われています。 |
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