最新更新日:2024/11/01 | |
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校長プリーズ 〜6年の皆さんへ〜 第53号
3月・弥生、学校は年度替わりの時として大変忙しい時期を迎えます。学校のまとめのラストランが始まります。3月19日、砂川小学校第71回卒業式を行います。 今年は男子41名、女子33名、計74名の皆さんが6年間の小学校生活に別れを告げ中学校へ進みます。卒業される皆さんの心は大きな喜びと希望に満ちあふれていることと思います。6年生の皆さんは最高学年として在校生に立派なお手本を示してくれました。笑顔あふれる砂川小学校、元気いっぱいな砂川小学校、何事も一生懸命取り組む砂川小学校を進める大きな原動力になってくれました。卒業生の保護者の皆様にも感謝いたします。 日本語に「恩」という美しい言葉があります。辞典で言葉の意味を調べると、「人から受ける感謝すべき行為。めぐみ。なさけ。いつくしみ」と書いてあります。よく「恩にきる」とか「恩を感じる」「恩になった」とか、これまでよく聞いて知っている言葉です。皆さんがここまで大きく成長してきたのも、たくさんの人たちのお世話があればこそです。また、これからも生きていく上でいろいろお世話になるでしょう。まず、父母への恩、「親の恩は海より深く山より高し」といわれるほど口では言えないほど尊い親への恩です。次には師の恩、いろいろな先生への恩です。卒業式に皆さんは「仰げば尊し我が師の恩」と歌います。校長先生は友だちへの恩も忘れないで欲しいと思います。私たちはややもするといつも身近にいる人たちへ感謝の気持ちを忘れることがあります。ついつい当たり前のことだと錯覚してしまいます。 協力すること、この力は私たちが生きていく上にとても大切なことは言うまでもありません。学生さんが社会に出て仕事を始めたとき、成績の如何にかかわらず、仕事が長続きしない人は、子どもの時に皆と一緒に何かをしたり、共に力を合わせた経験の少ない人が多いと聞きます。協力しあうことから豊かな人間関係の基礎が培われます。ある心理学者が「協力する心」という著書にこう書かれています。「人間はひとりではか弱いものです。わがままな心をおさえるという意味で、心の訓練のためにも、大事なことです。さらに、共同することで、自分だけがベソをかいたり、有頂天のなることも少なくなりましょう。孤独は、精神衛生最大の敵と思って下さい。孤独になりたいと思うこともありましょう。それはそれでよいのですが、努めてみんなと一緒に、日頃から心がけることです。」卒業生の皆さんには、協力することの大切さを忘れないでください。 また、もう一つ述べます。最近、私たちの生活の中で、以前から使われてきた美しい日本語が消えていると思います。その中でも、私が気になることは「ごちそうさま」「ご苦労様」「お疲れ様」「お世話様」「おかげさま」「おまちどうさま」など「様」のつくきれいな日本語が消えかかっていることが大変心配です。この「様」の中には「〜のおかげで」という言葉が隠されています。いわば、私たちのすんでいる日本の文化を代表する言葉ではないかと思います。家庭から、食事の際の「いただきます」や「ごちそうさまでした。」の言葉が消えたら、なんと無味乾燥な食事とならないでしょうか。 最後に伝えたいこと、それは今年97歳のお医者様、日野原先生の言葉です。「いのちはどこにありますか。心臓ではないですね。心臓は血液や栄養を体に運ぶポンプです。いのちは目には見えません。大切なものは目に見えないのです。だからこそいのちは大切です。いのちを大切にするということは今を一生懸命生きることです。自分のためにしっかり今を生きるということです。そして、最後には人のために生きる大人になることです。」今ほど「いのち」が軽視されている残念な時代です。このことは君たちだけでは無く、私たち大人も深く考えることだと校長先生は考えます。ともに考えましょう。 そして今しなければならないことに精一杯取組みましょう。 |
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