最新更新日:2024/06/01 | |
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校長室だより11月号
本校玄関前の「願の像」の周りに,「秋明菊(シュウメイギク)」が美しく咲く季節になりました。この「願の像」は,桃陽総合支援学校の独立開校20周年を記念し,桃陽総合支援学校の教育理念のシンボルとして,また,子どもたちの健やかな成長を願って,記念のモニュメントとして設置されました。平成11年11月11日11時11分11秒11に除幕式が行われています。
この像は当時,日展審査員で京都教育大学教授でおられた木代喜司先生にお願いし,造っていただきました。そして,学校目標にもある「願いを大切にする子」,そして,子どもたちに大切にしてほしい『願』にちなんで,台座に,相田みつを氏の『願』の字が刻まれています。今でも,子どもたちの登下校をいつも見守ってくれている「願の像」です。 さて,桃陽総合支援学校では,10月27日(土)には,第34回学習発表会を行いました。「繋がれ!!仲間の心を一つに」というスローガンのもと,子どもたちは,日ごろの学習の成果を力いっぱい発表しました。今回は,TV会議システムで本校と分教室を結び,初めて同時に開催した学習発表会でした。本校、分教室がコラボレーションして一緒に行った発表も数多くありました。どの演目も,いろいろな工夫があり,素晴らしい出来栄えでした。幕間の「分教室からのクイズ」でも,本校と分教室が直接やり取りでき,楽しいひと時になりました。また,本校一階の作品展示会場には,みんなの力作がずらりと並びました。HPでもその様子を一部をご紹介していますので,ぜひご覧ください。 今回の学習発表会は,子どもたちも私たち教職員も,新しいことにチャレンジする学習発表会でした。そして,スローガンのとおり,桃陽の仲間として,心も一つにつながったと思います。 この新たな一歩を,次の大きな一歩につないでいきたい―そんな「願」をもって歩んでいきたいと思います。 どんな小さな願いでも 心ひそかに持ちつづけていると 顔がよくなり,眼の色が深く澄んできます。 ひとりひとり自分に合った 「願」を持ちましょう そして「一隅を照らす」人間に なりたいものです。 昭和60年 秋 相田みつを (この詩は,創立20周年記念に当時の森川正善校長が 記された「『願の像』に寄せて」という文章から 一部引用させていただきました。) 校長室だより10月号
「力いっぱいやり切る喜び」
いよいよ10月になりました。猛烈な暑さが和らぎ,朝夕の涼しさに,秋の訪れを感じます。学校では,萩の花が美しく咲き誇っています。 9月29日に,本校グランドで運動会を行いました。夏休みの間に草が伸び放題になっていたグランドも,児童生徒,教職員,そして,「みどりの会伏見桃山」のみなさんのご協力を得て,きれいに整備され,子どもたちは,力いっぱい競技や演技をすることができました。当日は,朝早くから,保護者の皆様,来賓の皆様にご来校いただき,子どもたちへ温かい声援を送っていただき,本当にありがとうございました。 「みんなで無理なく助け合い 最後まで自分なりの力を出し切ろう!」というテーマのもと,それぞれができることを精一杯やりきってくれたと思います。徒競走やハードル走,障害物競走もそれぞれが力を出し切っていました。小学生が中学生のハードルを運んだり,中学生が小学生の障害物競走で使うタイヤやボールを運んだり,自分達でできることはそれぞれ役割を担って取り組みました。紅白リレーでは,一人一人が力いっぱい走り,手に汗握るレースになりました。今年度は,中学部が団体演技でソーラン節にも挑戦しました。9月に入ってから入学して,練習期間が短かった生徒もいますが,みんなで助け合って演技をしました。 当日を迎えるまでにはいろいろなドラマがありました。「運動会に出るのは嫌だ。」,「うちのチームは負けてばかりだから面白くない。」「朝練習しようって言っても,眠いから嫌と言って来てくれない。」「ソーラン節の練習は暑いからしんどい。」・・・そんな中,一人一人の子どもにとって,どんな形で運動会に参加するのがよいのか,子どもたちも先生方も話し合いを重ね工夫してきました。 閉会式では,涙をぬぐう子どもたちがたくさんいました。総合得点ではわずか3点差で白組が優勝しましたが,その時には,もう勝った負けたを超えていたと思います。子どもたちの涙は,勝った時の涙でもない,負けた時の涙でもない,「自分の力を出してやりきった!」という感動の涙だったのではないかと思います。今回の運動会を通して,学んだことを,これからの学校生活,そしてこれからの人生にも生かしていってくれることを心から願っています。 運動会が終わると,5日で前期が終了します。子どもたちの成長の様子をしっかり振り返り,評価していきたいと考えています。そして,後期の学習に向け,新たな目標に向かって,子どもたちと共に取り組んでいきたいと考えています。 児童生徒会も役員交代の時期を迎え,5日に立会演説会を行います。 10月27日(土)には,学習発表会があります。今年度は,初めて,本校と分教室を結んで,同じ日に一緒に開催します。日ごろの学習の成果を,保護者の方や来賓の方,関係諸機関の皆様に見ていただこうと,準備を進めています。 学習発表会のスローガンも決まりました。 「〜繋がれ!仲間の心を一つに。〜」 いろいろな学校行事が多い季節になりますが,一つ一つの行事を通して,子どもたちがよりよく成長できるように取組を進めていきます。今後とも,保護者の皆様や地域の皆様,関係諸機関の皆様のご支援とご協力をいただきますようお願いいたします。 校長室だより 9月号
≪ 心をあわせ,力をあわせて! ≫
夏休みが終わり早1週間が経ちました。 今年の夏は,猛暑日が続いたかと思えば,突然の雷や大雨に驚く日もありました。まだまだ暑い日が続きますが,朝夕の涼しさや虫の音に,秋が近付いていることを知らされる今日この頃です。 8月27日には,授業を再開し,本校と分教室をTV会議システムで結んで集会をしました。 夏休み中に退院した友達もいれば,新たに桃陽の仲間になった友達もいます。画面を通して手を振りあい,元気な姿を確認しあいました。 集会では,7月25日にあった京都市立総合支援学校スポーツ交歓会(卓球バレーの部)の表彰式を行いました。私たちの「桃陽の魔女・魔王」チームはみごと,ブロック優勝を果たしました。これは,出場した選手の頑張りはもちろんですが,本校・分教室のみんなが一生懸命作ってくれた「児童生徒会の旗」が,会場でずっと見守り応援してくれていたことが大きかったと思います。桃陽全員の力で成し遂げた優勝です。 秋から冬にかけて,学校行事がたくさんあります。本校では,9月29日(土)の運動会に向けて練習が始まります。また,10月27日(土)の学習発表会は,はじめて本校と分教室一緒に取り組みます。 それぞれが,自分のできることを考え,役割をしっかり果たし,新しいことにもチャレンジしてほしいと思います。 「心を一つに桃陽 仲良く楽しく SMILEいっぱいの仲間」 この児童生徒会のスローガンのように,心をあわせ,力をあわせて! ご挨拶
校長 中東 朋子
大亀谷の坂道を登り,校歌にも出てくる「八科峠」にさしかかると,眼下に醍醐の街並みが一望できます。校門をくぐり坂道を下りていくと『願』のモニュメントが,優しく寄り添い迎えてくれます。そんな桃陽総合支援学校で,新年度を迎えられたことをうれしく思っています。 当校は,病気により入院や療養が必要な子どもたちに教育を行っている病弱の総合支援学校です。昨年度は,学校運営協議会の発足,学びのイノベーション事業(文部科学省)フューチャースクール推進事業(総務省)の実証校になる等,新しいことにチャレンジする機会を得ました。そこで,今年度は「新しい基軸による・新しい学びを創造する学校をめざして!!」,次の学校教育目標のもと,取組みを進めていきます。 学校教育目標 「からだ」「こころ」「いのち」を大切にし,規則正しい生活習慣を身につけ、 将来の自分の姿を見すえながら,がんばる子供の姿を実現する。 また,めざす子ども像として, ○「願い」を大切にする子 ○「からだ」を大切にする子 ○すすんで学ぶ子 ○「思いやり」を感じ合う子 というこれまでの4つに,新たに一つ加え, ○ICT機器を活用する子 以上5つを掲げ,教育活動を行います。 本校と分教室を結び,子どもたちが一緒に国語や理科の学習をしたり, TV会議システムを活用して前籍校との授業交流をしたりと,ICT機器を活用してこれまでにない教育環境を工夫していきたいと考えています。そして,一人一人が病気を治療しながら「学ぶ楽しみ」を実感し「生きる力」を身につけて地域社会に帰っていってくれるよう,【チーム桃陽】として教職員が一丸となって取組んでいきます。 また,「育支援センター桃陽」として,月1回の不登校教育相談等,地域の小中学校で学ぶ,病気のために様々な困りのあるお子さんへの地域支援も推進していきます。 病院・家族・前籍校,関係諸機関の方々,さらに地域の方々と一層の連携を図り,子どもたちの地域社会での生活を支援していけるよう,ご理解ご支援いただきますよう,よろしくお願いいたします。 |
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