京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/31
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6月3日(月)15:40-19:00 MBS放送 よんちゃんTV「ミルクボーイのおかんの代わりに学校行ってみました」(17:30頃)で本校が紹介されます!

前期を終えて

 今日は雨が降り続く1日でした。
 前期を締めくくるにあたり,以下のようなお話しをしました。

 前期を振り返ってみれば,今年度は6月から学校が始まることとなりました。それにより,学校における年間計画の変更や取組の中止を行わざるをえませんでした。その状況の中で,自分の時間の活用について深く考えた人も多かったでしょう。また,学校行事の1つである文化祭,制限された環境の中,工夫を凝らし,よく取り組んでくれました。
 私たちは今,表現や行動に対する窮屈さを体感しています。また,人同士の物的また心的距離を測り続けなければならない苦悩を覚えています。こういった現状を踏まえると,社会においてこれまでに築きあげられてきた既定路線に依存し,身をまかせ,しがみつくという私たちの在り方生き方が果たして今後も通用していくのか,といった問いに直面するようになりました。
 問いと向き合い続けることがなければ,多くの場合,人間はシステムに頼って思考停止に陥ってしまうでしょう。無意識のうちに自分を縛っていた価値観や思い込みに気づき,その吟味,取捨選択を自ら繰り返し,自分自身で適切に判断した時に,私たちは「自由」というものを得るのかもしれません。それは「自分勝手」もしくは「ひとりよがり」を意味するものではないのでしょう。
 そう考えると,「自由」とは,瞬時にさまざまな判断が迫られる状態,と言えるのかもしれません,そして「自由」を得るためには,無限の問いを抱き続ける強さ,が必要なのかもしれません。簡単に答えを出さない強さ,そして,自分の弱さを認め寄り添う強さ。これは,探究五箇条にある「常識を疑え」,そして「知らないということを知れ」に通じるところがあるように思います。

 「虹」の20期生,文化祭後の学年集会で,卒業生のある言葉を紹介しました。「最高の景色でした。」君たちは今何を見てどう感じ,そして「遠い未来」にはどんな光景をみたいと考えますか。そのための「近い未来」へのこだわりと逃げない覚悟。君たちが重ねてきたこれまでの2年半にわたる時間と経験,それらは大きな財産であり武器であるはずです。できない理由探しではなく,蓄えてきた底力に対する自信を強く持ってほしいと思っています。応援しています。
 「暁」の21期生,君たちは今,高校生活3年間のちょうど中間地点に立っています。その3年間を1日に例えた場合,君たちはこれまで太陽を前方に見ながら,つまり,自分の影を見ないままに突き進んできました。太陽は今,真上から君たちを照らしています。そして徐々に君たちの背後に移動していきます。学びや経験を積み上げてきた自分という存在を影として常に見ながら,前に進んでいきます。恐れずに,かつ,理性的に,合理性の枠にとらわれず,挑戦をしてほしいと思います。いよいよ探究基礎研究発表会です。楽しみにしています。
 「森」の22期生,入学してから半年が経ちました。先輩たちの背中を見て感じ,仲間からの刺激を受け,「型」を学び「術」を身に付けていく。1年生の間に学びの土台をしっかりと築くとともに,さまざまな取組や活動に積極的にチャレンジしてほしいと思います。その1つ,11月の学校説明会に向けて,リーダーたちが動き出しました。楽しさは待っていて与えられるものではありません。外の世界を知ることが,君たちに刺激を与え,可能性の拡がりにつながると思います。期待しています。

 みなさん,「気を入れて,心を込めて,力を抜いて。」

 以上が前期終業式でお話しした概要です。


 本日は,2週間にわたる教育実習の最終日でした。実習生のみなさん,本当におつかれさまでした。外に出て,外で学び,外を感じる機会。その経験により,また別の外を想像したり,内への見方が変わったりする。そして,内や外をもっと知りたいにつながってほしいと思っています。
 どの分野に進まれようと,今後のみなさんのさらなる飛躍を期待しています。ぜひまた,みなさんの母校であるこの堀川高校へお越しください。お待ちしております。ありがとうございました。

橋詰 忍
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