最新更新日:2024/09/24 | |
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「Presence」
先日、恐竜のスペシャル番組があり、引き込まれた。それは陸上の恐竜ではなく、海の巨大恐竜モササウルスの特集だった。海岸沿いにいるティラノサウルスをも襲っていたそうだ。私はその巨大さに関心があったのではなく、モササウルスの祖先が、実は陸上の小さな恐竜だったというところに一番興味がそそられた。陸上の小さな恐竜が、なぜ海の巨大恐竜となったのか。それは、未来への生きるための命がけのチャレンジがあったからだ。そこに魅かれた。
ちぃっちゃな恐竜は大きな肉食恐竜に、陸上から、または空から狙われ続けながら生きながらえてきた。そんなある日、追いつめられて、苦手な海へ飛び込んだのだ。そして長い年月をかけて海を生活の場としていった。海への進出には、強い覚悟と大きな希望があったと思う。覚悟と希望が未来につながる大きな架け橋となったのだろう。命を懸けたチャレンジだ。その先にこれまでになかった新しい未来が切り拓かれていったのだ。考えてみるに、「生物」とは、過去を潜在的に内蔵しながら、未来に生きようとすることを基本とするものなのだろう。生きる柱は未来。それに対して「AI」は過去の膨大なデータを吸収してはじめて分析可能となる。生物の存在は未来がベースで、A Iは過去がベースなのだ。 堀川高校の文化祭も未来志向の堀高生たちが挑戦する最大の場だ。毎年ドラスティックな活動が多数展開される。それは堀高生が、今を力一杯生きるからこそ、未来への新しい、これまでになかった価値の創造が自然発生的に生まれてくるのだろう。「0話から始まる堀川物語」は、まさに未来への新しいチャレンジだ。モササウルスと同じく、未来志向のエネルギーは、堀川高校文化祭に内在されている。「ありがとう」とお互いを認め合いながら、文化祭は生徒たちによって作り上げられていく。今年も生徒たちの無限のエネルギーが掛け算となって増大し、BIGBOXを満たしてくれることだろう。さぁ、新しい堀川物語を未来に向けて紡いでいこう。 校長 谷内 秀一 (文化祭しおり巻頭言より) |
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