最新更新日:2024/09/24 | |
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「くちなし」
鏡に映る顔を見ながら 思った
もう 悪口をいうのは やめよう 私の口から出た ことばを いちばん近くで 聞くのは 私の耳なのだから ‐星野富弘 『くちなし』− (写真は「詩画集絵はがき」「鈴の鳴る道―花の詩画集」より) 校長の恩田です。阪急・大宮駅から地上に上がったところに咲く,くちなしの花を見て,思い返しながら書いております。私より一世代上の画集の作者で,元は中学校の体育の先生でもあった方が,クラブ活動の指導中に頸髄を損傷,手足の自由を失われ,口に筆をくわえて文や絵を書き始められました。その方の『花の詩画集』を通して,豊かなコミュニケーション力のためのメッセージを送らせていただきます。 文化祭のクラスリーダーや探究基礎委員会,学校説明会の活動が本格的に始まります。リーダーとして,単に強さだけで生きていくのは,善意であっても周りにとって迷惑な存在となる恐れがあります。グローバル社会で闘うチームづくりの理念として「強さと優しさ」を兼ね備えて,相手の気持ちや立場になって物事を見たり考えたりする,豊かな想像力を掲げたいと思います。思い通りにならないことがかえって正常な姿だと腹をくくり,チームのリーダーとして,メンバーを鼓舞するだけでなく,仲間のために体を張る優しさとタフさを持っていただきたいと期待します。 |
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