最新更新日:2024/09/24 | |
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今日から始めます
「校長室から」はいつからですか,というお問い合わせを多数いただきました。
ご期待(?)くださっているみなさんにお礼とお詫びを申し上げます。 堀川のホームページで,今年の4月から始まった「学校の様子」は日々ページを重ねています。手前味噌で恐縮ですが,なかなかやるなあと感心しています。文字通り「学校の様子」がリアルタイムで紹介されています。 このページはとてもそのようにはいきませんが,どうぞよろしくお願いします。 もう2か月近くも経ちましたが,4月8日の入学式で話したことについて,何回かにわたってご紹介したいと思います。 <平成23年度入学式式辞から> ただいま,明治41年の創立以来103年目を迎える堀川の歴史に,新しい名を加えました。諸君が,これから3年にわたりさまざまな学びの体験を経て,大きく羽ばたいてくれることを心から願っています。 堀川は,平成11(1999)年にこの校舎で,普通科と探究科の2学科体制を始めました。それは,戦後の学制改革以来の大きな再出発でした。私たちは議論を重ね,堀川高校の最高目標を「自立する18歳の育成」と定め,目標達成のために具体的に取り組み,自己評価し,さらにまた取り組み,そしていまなお,高等学校教育とは何かということを問い続けています。 再出発の年,堀川高等学校第54回卒業生となる平成11年度入学生を,私たちは敢えて1期生と呼びました。もとより過去を否定してのことではなく,むしろ京都の公立高校の伝統と誇りの中で育まれた堀川の自主自立の精神を引き継ぎつつ,新たな展開を図ろうと決意してのことです。 以来12年,3月には10期生が,第63回卒業生として巣立っていきました。 そして今日ここに,初々しい13期生を迎えました。 …………………………………………………… 現在の堀川に至る経緯を簡単にお伝えしておきたいと思います。 平成7(1995)年8月,京都市教育委員会は教育長の諮問機関として京都市立高等学校21世紀構想委員会を設置し,「21世紀を展望した魅力ある新しい京都市立高等学校のあり方について」議論を求めました。構想委員会は,平成7年12月に議論の方向性と緊急提言をまとめ,第1次答申として提出しました。 緊急提言には2つの内容がありました。1つは,老朽化の激しい堀川高校校舎の全面建て替えで,もう1つは,堀川高校音楽科分校の独立でした。 2年後,音楽科は京都市立音楽高等学校となり,平成22(2010)年,堀川御池の元城巽中学校跡地に建てられた,本格的な音楽ホールをもつ新校舎に移転し,校名を京都市立京都堀川音楽高等学校と変更しています。 さて,教育委員会と堀川の間では,学校改革について議論が重ねられていました。それらが盛り込まれて,平成8(1996)年に第2次答申がまとめられ,堀川は京都市立高校改革の「パイロット校」に指定されました。新しい学校体制と「探究活動」の構築に向けた取り組みが始まりました。 徹夜の議論を何度もしました。あちらこちらの学校を見学させていただきました。さまざまな教育論を勉強しました。企画の書き直しを繰り返しました。今となっては,どれもこれもが懐かしい思い出です。 学校をつくるという得難い経験をさせてもらったことに,心から感謝しています。当時の仲間たちもみんなそうでしょう。言葉に尽くせぬ充実した時間をいただきました。 ただし,それが平成11(1999)年に終わったわけではありません。今もなお続いています。いろいろなものがそうでしょうが,学校もまた,つくったらおしまいというのではない,ということを日々新鮮に感じる毎日です。 あたりまえですが,つくるということはつくり続けることだ,始めるということはやり続けることだ,と思い知りました。 「できるかできないか」ではなく,「するかしないか」。このことの大切さも,取り組みを通じて学びました。 ……… 荒瀬克己 |
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