最新更新日:2024/07/22 | |
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校長室から(学校だより7月号より)
例年に比べて遅い梅雨入りとなり、7月も雨の日が続いていくような気がしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。あと3週間で子どもたちにとって待ちに待った夏休みが訪れます。新たなことに出会う充実した夏休みとなることを願っています。
先日、朝校門付近であいさつをしていると、1人の低学年の子が近寄ってきて次のように言ってくれました。「校長先生のおはようを聞くと、何か元気が出るわ!」 私はこの瞬間、疲れがすぐに吹っ飛び、その日は1日中晴れやかでとても気分よく過ごすことができました。その子にとっては何気なく言ってくれた言葉かもしれませんが、私にとってはエネルギーを体中にチャージされたようなもの。何か力が湧いてくるような感じがしました。「人を生かす言葉」とはまさにこのような言葉のことをいうのだなと、この言葉を言ってくれた子には心より感謝をしました。 私たちは普段ありとあらゆる言葉を話し、また聞きながら1日1日を過ごしています。ある意味、毎日常に言葉のシャワーを浴びている状態です。その言葉の中には「人に力を与える言葉」もあれば、反対に「人から力を奪い取る言葉」があるのです。私もこれまで「感じのいい人」に出会ってきましたが、その人は私の状況を理解し、ささいな言葉で励ましてくれる人であったように思います。私もそのような人になりたいといつも思ってはいるのですが、ついつい感情的になってしまい、「あ〜、またいらないことを言ってしまった!」と反省することがたくさんあります。よい言葉のシャワーを浴び続けている子どもと、その反対の言葉を浴び続けている子ども、時間が経つにつれその子どもの様子には大きな差が生じることは当たり前のことです。大人から子どもへの言葉はとても大きな影響を及ぼします。だからこそ、つい言いたくなる言葉を一旦心にしまい、一呼吸おいて言葉を発することのできる人になっていきたいと思います。とはいえ人は感情の生き物。一朝一夕になれるとは思いませんが…。もちろん、“ダメなことはダメ”と伝えることはとても大切です。しかし、同じ“ダメ”であっても子どもの受け取り方が全く正反対の場合があるのです。 これからも毎朝登校してくる子どもたちに、1日の元気を与えられるような「おはよう」を言えるように努めていきたいと思います。同じ思いを持ってくださる方が少しでもいらっしゃったら何よりです。力がみなぎる“良質のシャワー”を子どもたちが毎日浴びて、たくましく生きることのできる力をしっかりと育んでいきたいと思います。 校長 野村 昌孝 |
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