最新更新日:2024/06/13 | |
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校長室から(学校だより3月号より)
3月を迎え、今年度もまもなく終わろうとしています。保護者の皆様におかれましてはこの1年、本校教育活動にご理解、ご支援を頂きましたことを心より御礼申し上げます。
今年度の最終号では、卒業を目前に控えた9年生へメッセージをお伝えしようと思います。 『9年生のみなさん。みなさんは、間もなく本校での長い9年間の学校生活を終えようとしています。東山開睛館での生活はいかがだったでしょうか。入学した9年前のことを覚えていますか。みなさんの入学時に本校に在籍されていた先生方のほとんどがすでに転勤され、今本校に在籍されているのは、ごくわずかの先生になってしまいました。みなさんに関わられた先生の多くは、みなさんが卒業する姿を見たかったことでしょう。みなさんは間もなく卒業を迎えます。今回は卒業する9年生のみなさんに、私から2つのメッセージをお伝えしたいと思います。 1つ目は、「人を外見だけで判断してはいけないが、社会において私たちは外見で判断される」ということです。まさに今みなさんが経験している高校入試を考えてみてください。どのような服装で試験会場に行きましたか。特に面接試験を経験した人は強く実感したことでしょう。みなさんの高校入学への思いを、身だしなみつまり外見で表したはずです。そして面接官は、最初にその身なりから受験生を判断するのです。これは高校入試に限ったことではありません。大切な場面では“心”という見えないものを、外見という見える形で表さなければなりません。みなさんはこれからたくさんの新しい出会いがあるでしょう。人に初めて会うとき、人への誠意はどのようにして伝えますか。まずは外見でその誠意をあらわさなければならないのです。自分本位ではなく、その人がどう思うかを考えなければなりません。社会で生きていくためにはその意識が必要なのです。 2つ目は、「行動する人になってほしい」ということです。「心では優しい気持ちを持っているが人目を気にして行動できない人」と「たとえ純粋な思いを持っていないとしても行動できる人」の2人がいるとき、みなさんはその2人をどう思いますか。例えばボランティア活動。ある人はいい子ぶっているとみられるのが嫌で一生ボランティアに参加しなかった。ある人は純粋な気持ちからではなくボランティアに参加して結果的に人を助けた。2人を比べてどう思いますか。後者は純粋な思いからではなくても、人に感謝されることを通して心が変わるきっかけになるかもしれません。行動しなければわからなかったことが、行動することにより新しい発見が多くあるのも事実なのです。だから私はみなさんには考えて終わりではなく、考えて行動する人になってほしいと願っています。 最後に、東山開睛館での9年間がみなさんにとって大切な思い出の1ページに残るのであればこんな嬉しいことはありません。9年生のみなさん、卒業おめでとう。』 校長 野村 昌孝 |
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