最新更新日:2024/07/25 | |
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校長室から(学校だより11月号より)
東山の山々にも大変美しい紅葉が見られる季節となりました。少し肌寒く感じる日も多くなり、一気に冬に向かって季節が動き出しているように感じます。季節が移っても子どもたちはいつも元気な姿を見せてくれて、私自身も子どもたちに毎日エネルギーをもらいながら日々取り組んでいるところです。
10月は文化祭(5〜9年)と体育大会という、学校行事の中でも大きな行事が立て続けに行われました。幸い本校ではインフルエンザ、コロナによる影響をほぼ受けることもなく、順調にそれらの行事を行うことができました。しかし4年ぶりのことでもあり、保護者の皆様には色々な面でご迷惑をお掛けかけしましたことをまずお詫び申し上げます。しかしながら、多くの保護者の皆様に来校いただき、子どもたちの頑張る姿を見ていただけたのであれば幸いです。文化祭では、4年ぶりに5つの学年の児童生徒がアリーナに集まることができました。楽しそうに発表をする子どもたちの姿に対して、それをしっかり受け止め、敬意をもって発表を見る子どもたち。会場の雰囲気が一体感に包まれ、昨年までのオンラインでは決して味わうことができなかった空気感を体験したのではないでしょうか。あらためて、子どもと子どもが同じ場所で直接触れ合い、つながるということがこんなに心地よいのかということを体感できた文化祭であったように思います。また体育大会でも子どもたちが大活躍する姿が見られました。その中でも本校ならではのプログラムが「色別対抗リレー」です。まだまだ小さな1年生が自分の膝丈ぐらいまであるビブスを着てスタート。そして2年、3年…とつなぎ、中学生にバトンが渡る。最後は9年生がバトンを受け取って、ダイナミックな走りを見せてゴールします。「自分の子どももこのように成長していくのですね」と低学年の保護者の方がおっしゃられていましたが、子どもたちの9年間の成長過程を見ているようで、とてもほほえましく感じたひと時でした。 今回表題に書かせていただいた「つながりを喜びとする姿」というのは、我々教職員が「こんな子どもに育ってほしい」と願っている「3つの子どもの姿」のうちの1つです。「人は1人では生きていけない。だからこそ人と人との関係を大切に、お互いに助けたり助けられたりしてたくましく生きていってほしい」という強い思いがこめられています。豊かな人間関係を育てていくには横のつながりに加え、縦のつながりもなくてはなりません。異年齢で過ごすことが少なくなった現代において、9学年という多様な子どもたちが一つの学び舎で過ごすという経験は、まさに生きていく力につながるものであると確信しています。上級生にいつも見られる優しさと仲のよさは、子どもたち自身がつながりを大切にしてきた成長のあしあとなのかもしれません。これからもそのような子どもたちを育てていく学校でありたいと思います。 校長 野村 昌孝 |
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