京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/06/07
本日:count up7
昨日:116
総数:1257020
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
気温の変化が大きい季節です。暑い日は、充分な水分補給ができるよう水筒をお持たせください。

校長室から(学校だより3月号より)

 寒かった気候もようやく和らぎ、少しずつ春を感じるこの頃です。令和4年度も残すところあと1か月となりました。月日の経つのは本当に早い気がします。
 9年生にとってはあと数日で開睛館での9年間の生活を終え、それぞれが選んだ進路先へと進んでいくこととなります。9年間の長きにわたって同じ仲間と同じ学び舎で過ごしてきた9年生。今卒業を間近に控えてどのような気持ちでこの開睛館からの巣立ちの時を迎えようとしているのでしょうか。
 先日、受験を控えた9年生が面接練習を行い、私も面接官として面接練習に関わりました。少し気の許せる学年の先生と違い、私が面接官だとかなり緊張した様子で面接に臨んでいる生徒もおりましたが、その姿が逆にほほえましくもありました。色々な質問をしていく中、「尊敬する人はいますか?」という質問もしてみました。この質問に対して生徒はどのように答えるのでしょうか。自分の好きなスポーツ選手、もしくは著名人やタレント等を答える生徒が多く、身近な人を挙げる生徒はかなり少ないのが現状です。私も以前中学校で担任をしていた時には「尊敬する人は野村先生です」と答えてくれないだろうかと心の中で淡い期待(?!)を抱いていましたが、残念ながら私の名前を挙げてくれた生徒は1人もいなかったように思います。
 今の子どもたちは身近なところに“モデル”となる人がいるのだろうか、と不安に思う時があります。以前、渡辺和子さん(「置かれた場所で咲きなさい」の著者)が講演会で次のようにおっしゃられていました。「子どもは大人が“言った”ようには育たない。“した”ように育つ」。確かに子どもは大人がどう言ったかではなく、どう振る舞っているかを見ています。そして子どもなりに大人のイメージが作られていき、子どもなりに評価をする。子どもたちの身近なところに彼らのモデルとなる人間がたくさんいる、それが子どもにとっての健全な環境であることはいうまでもありません。次の機会に面接練習をしたときには、「私の尊敬する人は校長先生です」と生徒に言ってもらえるように、また「将来私は〇〇先生のようになりたいです」と子どもたちが言ってくれるように、教職員共々頑張っていきたいと思います。
 最後になりましたが、1年間本校の教育活動にご理解とご支援をいただき心より感謝申し上げます。また至らぬ点も多々ありましたことをお詫び申し上げます。来年度も子どもたちのよりよい成長のため取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
                        校長 野村 昌孝

校長室から(学校だより2月号より)

画像1
 2023年がスタートしてあっという間に1か月が過ぎました。毎日寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。
 さて、昨年末の2学期終業式はオンラインにて式を行いました。オンライン配信は子どもたちの様子がわからず、結構話しづらいのですが、今回は「今年の漢字」にちなんで、私も1年生から9年生までの児童生徒へ、1つの漢字を選んで贈ることにしました。「子どもたちの様子をうまく表す漢字は何がいいだろうか?」と、いろいろ考えをめぐらした結果、以下の漢字を選び、ちょっとしたコメントもつけました。

 1年生…「大」心も体も大きくなりました。学校を大好きでいてほしい
     です。
 2年生…「楽」みなさんと話していてとても楽しかったです。動くおも
     ちゃ最高!
 3年生…「全」全力、全員で何事も一生懸命頑張りました。
 4年生…「仲」とても仲のよい、仲間の姿を見せてくれました。
 5年生…「優」とても優しく、親切な姿を見せてくれました。
 6年生…「力」みなさん、力を持っている。力を発揮してくれることを
     願っています。
 5組 …「温」みなさんといると、とても温かさを感じます。
 7年生…「成」成長の成。みなさんは大きく成長しました。
 8年生…「勢」みなさんを見ていると、勢いを感じます。
 9年生…「誇」みなさんは開睛館の誇りです。
 教職員…「感」先生たちには感謝の気持ちで一杯です。

 子どもたちの様子をこの漢字でうまく表せたかはいまだに反省するところですが、どのような場面でも、我々大人が子どもたちを正しく評価をしていくことが大切なのはいうまでもありません。たった一言で子どもたちは大きく成長もするし、反対に成長をとどめてしまうこともある。残念ながら、この私も間違った言葉がけをしてしまった苦い経験があります。子どもたちの成長のためには、まず我々大人が日々成長し、丁寧に正しく評価する(見取る)力をつけること。そして子どもたちが前を向いて歩んでいけるような、そんなエネルギー溢れる言葉をいつもかけていきたい、日々そのように思っています。

校長室から(学校だより1月号より)

 新年あけましておめでとうございます。昨年度は保護者、地域の皆様方におかれましては、何かとご支援をいただき心より感謝申し上げます。本年も引き続き教育活動へのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。そして新しい年、令和5年が希望に満ちた年になることをただただ願うばかりです。
 さて令和5年は私にとってはちょっとした楽しみな年であります。個人的なことになりますが、大学の同窓会がこの8月に行われることになっています。たまたま4年前の令和元年、大学の同じ研究室の友人とばったり出会ったことから話が進み、大学の研究室として25年ぶりに同窓会を行いました。まさに大学時代にタイムスリップしたかのように昔の話に花が咲きました。そして、「今後4年毎に同窓会を」ということになり、それがちょうど今年に当たるわけです。
 大学時代を思い出すと、教授が学生の我々が分かろうが分かるまいが、ひたすらしゃべり(?!)、難解な公式や法則を黒板に書きまくって90分が終わるという、こんな授業がたくさんありました。当然、授業中にその内容を理解できたことはほとんどない。しかしこのままではテストはできず、単位が取れなくなりますから、テスト前になると友人宅で徹夜の勉強会が始まるわけです。すると、それまで全く分からなかったことが少しずつ分かり始めてくる。そして何とかギリギリで単位をもらう、そのようなことが繰り返される大学生活でした。今思うと不親切極まりない授業ですが(大学の先生、ごめんなさい!)、逆にこのことにより「自分たちで何とかしなければ」という危機感が生まれ、自分自身が鍛えられたのではないかと思います。
 現在の教育について考えるとき、「わかりやすく」「手厚く」という言葉のもとで、「自分でとことん考えてみる」という経験が減っているのではないか、そのように感じることが多くあります。もちろん必要な支援は当然ですが、子どもが自分の力でできるにもかかわらず、周りが手を出して子どもの成長を阻害してしまう、そんな残念なことがあるように思います。最終的に目指していくのは子どもたちの「自立」です。そのために自分たちでもっともっともがき、自分が納得する答えを出し、一旦出した答えには人のせいにせずに責任を負う。そのような人としての「あたりまえ」をしっかり育てていくことが教育の重要な部分なのではないか、そのように考えている毎日です。
                       校長 野村 昌孝

校長室から(学校だより12月号より)

 12月に入りました。暑い夏が長く続いたかと思うと11月に入るやいなや、急速に気温も下がり、世界に誇る京都の紅葉も一気に進んだ気がします。私は11月17、18日に4年生の宿泊学習の引率で花背山の家に行ったのですが、花背の紅葉は本当に見事で、写真ですらそのありのままの美しさを伝えることはできないと思うほどのものでした。
 この2学期は大きな学校行事も何とか予定通り実施することができ、本来の学校の姿に近づきつつあることを嬉しく感じています。そして行事に取り組む子どもたちの姿を見ると、普段の姿とはまた違う子どもたちの一面が見え、その成長ぶりに感心させられることも数多くありました。
 さて、先日5年生以上で行った文化祭ではいくつかの学年が「探究」の発表を行いました。この「探究」は本校の取組の特徴の一つです。「探究」という言葉は普段はあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、今年度からすべての高等学校でも「探究」と名のついた科目が新設されています。実は、本校ではすでに開校時から、総合的な学習の時間において「探究」に取り組んでいます。ではこの「探究」とは具体的にはいったいどのような学習なのでしょうか。例えば、我々が「旅行に行きたい」と思えば、「どこに行こうか、どのような方法で、どこに泊まろうか」と思いめぐらし、そのために様々な情報を集めて何が最善かを判断し、最終的に自分が一番よいと思ったところへ行きます。このような一連の思考の流れを学習活動に取入れたもの、それが「探究」です。言い換えると、「自ら問いを立て、それに対して答えていく学習」と言うことができます。ここで大切なのは「自分で問いを立てる」こと、つまり「自分でなぜだろう」と思うこと。したがって先生や人から与えられたものは本当に意味で「探究」の「問い」とは言えません。そして、その問いに答えるには様々な情報を集めて分析することが必要となり、最後はそれらをまとめ発表します。「探究」とはこれら一連の流れをくむ学習と言えますが、なぜ本校ではこの「探究」に取り組んでいるのか。それは一言でいうと「社会でたくましく生きていく力をつけるために」です。今の子どもたちが生きていく20年後、30年後の社会は、正解がない未知の時代であるといわれています。そのような時代をたくましく生き抜くためには、一人一人がその場その場で適切に判断して答えを見つけていかなければなりません。指示を待つのではなく、自分で課題を見つけ、その解決に向けて主体的に関わっていくことは今以上に必要となることは間違いありません。
 我々大人が経験したこともないような社会を子どもたちが生きていくとすれば、柔軟に社会に適応し、変化にしなやかに対応しながら、その都度進んでいくことのできる力をしっかり子どもたちにつけていくことが我々の使命であるといえます。その力をつけることこそがまさに「探究」のねらいです。社会で求められる力は時代とともに変わっていきますが、その変化に動じない力を子どもたちにつけるべく、日々の教育活動に取り組んでまいりたいと思います。
                       校長 野村 昌孝

動くおもちゃができました!

画像1
 2年生は生活科で「うごくおもちゃ」づくりに取り組んでいます。
 明後日の就学前健診で学校を訪れる子どもたちを楽しませるためにと、一人一人が作った「うごくおもちゃ」を校長室まで持ってきてくれました。どのおもちゃもしっかりとうごく工夫がしてあり、本当に素晴らしいの一言! 校長室は一気におもちゃ屋さんのようににぎやかになりました。あらためて子どもたちの発想の豊かさに驚くと同時に、とても嬉しい気持ちになりました。
 みなさん、本当にありがとう! 明後日開睛にやってくる子どもたちはきっと喜んでくれると思いますよ。

校長室から(学校だより11月号より)

 10月20日、これ以上ない秋晴れの下、東山開睛館第12回体育大会を実施いたしました。当日の朝は少しひんやりする気温ではありましたが、日中はとても暖かく、体育大会にはいうことのない最高の1日となりました。約800名の児童生徒は朝から元気いっぱいで、体育大会を心から楽しんでくれました。
 開睛館では、開校時から「1年生から9年生までが一緒に参加する体育大会」を実施してまいりました。当初は「9学年そろっての開催は子どもたちの出番が少なくなる」「子どもが見つけにくい」等、様々なご意見をいただきました。しかし、回数を重ねるとともに徐々に賛同の声をいただくようになり、この形態での実施が定着するに至りました。それは、子どもたち自身が体育大会自体に大いに感動し、満足感を得ている姿が見られるようになったことがその理由の一つです。小学生の子どもたちは、通常は中学生の競技や演技を見る機会はありません。しかしながら本校の体育大会では、1〜6年生の子どもたちは自分たちとは一回りも二回りも体の大きな生徒たちが力一杯トラックを走り回り、そして迫力のある演技をしている姿を目の当たりに見るのです。一方、7〜9年生の生徒たちは、可愛く無邪気な下級生を昔の自分に重ね合わせて心からのエールを送っているのです。そのような姿は全員で実施するからこそ見られる姿であり、本校ならではの姿かもしれません。今回の体育大会でもそんなほほえましい姿を様々な場面で見ることができました。
 ところで、今回の体育大会ではとても嬉しい場面がいくつか見られました。それはどの学年の子どもたちも最後まで力を振りしぼって一生懸命全力で頑張っていたこと、そして応援の子どもたちも競技や演技をしている子どもたちと一つとなって応援をしてくれたことです。思春期の子どもたちにとっては一生懸命頑張ることが何か恥ずかしいことでもあるかのように感じる風潮のある中で、この学齢の子どもたちをはじめ全ての学年の子どもたちは、必死に種目に取り組んでくれました。本当に感動的な子どもたちの姿でした。
 保護者の皆様におかれましては、入場制限を設けての体育大会となり、多大なご不便をおかけいたしましたこと、また参観に関して至らぬ点が多くありましたことを心よりお詫び申し上げます。またその際、学校からのお願いにご理解、ご協力をいただき、誠にありがとうございました。今年度も折り返し地点が過ぎ、残すところ半分となりましたが、常に児童生徒への最善を考えながら教育活動に取り組んでまいりたい所存です。引き続き、皆様方のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

                        校長 野村 昌孝

体育大会を終えて

 本日10月20日、第12回体育大会を実施いたしました。雲一つない体育大会日和の青空の下で、約800名の児童生徒が躍動し、これまで取り組んだ成果を見事に発揮してくれました。コロナ禍で9学年が一斉に集まる機会はほとんどない中、まさに全校児童生徒が一体感を感じた一日でもありました。何より私が一番うれしかったことは、結果はもとより、どの学年の子どもたちも最後まで力を振りしぼって一生懸命全力で頑張っていたこと、そして応援の子どもたちも必死になって競技や演技をしている子どもたちを応援してくれたことです。その子どもたちの一生懸命の姿については、本校教職員だけではなく参観にお越しいただきました保護者の皆様も同じように感じられたのではないかと思います。一生懸命頑張ることが何か恥ずかしいことでもあるかのように思い、手を抜くことを覚え始めるのは思春期の時期ですが、この学齢の子どもたちをはじめ今日の開睛の子どもたちは、必死に頑張り抜いてくれました。校長としてこのような子どもの姿が見られるのは、幸せの一言に尽きます。開睛館の子どもたちを誇りに思い、子どもたちには最大の賛辞を贈りたいと思います。
 保護者の皆様におかれましては、今年度入場制限を設けての体育大会となり、多大なご不便をおかけいたしましたこと、また至らぬ点も多くありましたことを心よりお詫び申し上げます。そして、様々なお思いやお考えがあったとは察しますが、ご理解の上ご対応いただきましたこと、本当にありがとうございました。今年度も残り半分となりましたが、後半の教育活動についても常に子どもにとっての最善を心掛けて取り組んでまいりたい所存です。引き続き、皆様方のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
                       校長  野村 昌孝

校長室から(学校だより10月号より)

 2学期が始まって1か月余りが過ぎました。気候も随分秋らしく過ごしやすくなり、元気な子どもたちの様子がうかがえるこの頃です。
 さて、9月5日から7日の日程で9年生の修学旅行を実施いたしました。5月に計画していた修学旅行が延期になり、九州に方面を変えての修学旅行でした。コロナの感染状況に加え、台風が九州に近づくタイミングが修学旅行の日程と重なり、複数の方から実施について心配の声を頂きました。保護者の皆様にもご心配をお掛けしたかと思います。しかし、安全面において事前に確認がとれたこと、日程的にこれ以上の延期は難しいことから予定通り実施をいたしました。結果的には活動においてはほとんど台風の影響を受けることなく、全ての行程を予定通りに進めることができ、2泊3日の修学旅行を十分に満喫した様子が子どもたちからうかがえました。
 今回は大分県の「安心院(あじむ)」という地域で農泊(農村民泊)を行いましたが、受け入れてくださった民家の方から、「開睛の子たちは本当に優しい子たちですね」「開睛の子たちは仲がいいですね」という嬉しいお言葉を頂きました。そのように子どもたちが健全に成長するにはご家庭でのご指導等,様々な理由があると思いますが,毎年違う学年の子どもたちについても同じようなことを聞くと、「小中一貫校」という本校特有のしくみによる影響もなきにしもあらずだと思うのです。例えば,毎年1学期に行う「新入生を迎える会」。この中で2〜9年生の子どもたちは、1年生が早く学校になじむように,歓迎のパフォーマンスを必死になって行います。その様子は小中一貫校でしか見られない温かく感動的なものです。上級生が心温まる歓迎パフォーマンスができるのは,自分たちが入学した時、同じように上級生からしてもらったという経験が心に残っているからに他なりません。このように上級生は下級生を弟,妹のように大切にする、下級生は上級生をあこがれの対象としてみる、そのような風土が自然に育っていく…、これはまさに開校当時に教職員や地域の方々が望んでいた開睛館の将来の姿であり、十年を経てようやく当時描いていた学校の姿が今,実現できているのではないかと思うのです。
 私は開校当時に本校で勤務をしていた一員して、この開睛館の創設時に多くの方々が描いていた姿を今、目の当たりにできる喜びを感じつつ、更に開睛館の良さを継承できるよう,これからもしっかり取り組んでまいりたいと思います。

校長室から(学校だより8月号より)

 34日間の夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まりました。学校の始まりを心待ちにしている子どもたち、もう少し夏休みを過ごしたい子どもたち、いずれにせよ今日から子どもたちの元気いっぱいの姿を見ることができます。夏休みに入る前からコロナも急増し、いまだに収束の兆しが見えておりませんが、2学期は大きな学校行事が計画されておりますので、予断を許さない状況ではありますが一層の感染防止対策を講じつつ教育活動を進めてまいりたいと思います。
 さて、この夏休みに入るやいなや後期課程では部活動の夏季大会が始まり、私も本校全ての部活動の大会及びコンクールの応援に行かせていただきました。現9年生は、7年生に進学する直前の3月から3か月間にわたり、かつてなかった全国一斉の休校からのスタートとなりました。それ以降もコロナ感染によって、部活動についてもこれまでに比べて格段に活動する時間が少ない学年でありました。さらに今夏の大会が始まる直前から第7波が到来し、大会への出場も危ぶまれる状況でありましたが、幸い本校ではすべての部で夏季大会、コンクールに出場することができました。
 部活動に取り組んだ2年半の間、練習の時間も少なく十分に満足のいくことはできなかったかもしれません。しかし、本校の生徒たちは最後の終了の合図が鳴るまで一生懸命に試合に臨んでおりました。そして最後の大会ではまさに本校の校訓である「克己(自分に勝つ)、進取(チャレンジ精神)、礼節(周りの人への礼儀や態度)」をしっかりと身に付けている姿を目の当たりにし、これまでの間親身になって指導をしていただいた教職員にも感謝をするとともに、本校の生徒たちをとても誇らしく思いました。ある部活動では試合が終わった後に、「校長先生、お忙しいところ応援ありがとうございました!」と大人顔負けの声をかけてくれる生徒もおりました。
 私たちの人生は自分が考えた通りに決していかないことを、今回のコロナ禍によって気づかされました。それは学校においても同じで、これまでにあり得なかった急速な変化がこの3年間の教育活動にも及んでまいりました。我々大人は「できない」と否定的に考えますが、どのような状況下であってもその状況に合わせ、その中で最善を尽くすことがいかに大切であるかを今回子どもたちから教えられたような気がします。私たちが育てなければならない子どもは「様々な変化に柔軟に対応し、未来をたくましく生き抜く子ども」であることは間違いありません。このことをあらためて肝に銘じ前進してまいりたいと思います。
                          東山開睛館
                        校長 野村昌孝

校長室から(学校だより7月号より)

 令和4年度もあっという間に3か月が過ぎ,間もなく1学期が終わろうとしています。コロナ感染症においてはまだ気が抜けない状況ではありますが,来学期以降も感染防止を徹底しながら教育活動を進めてまいりたいと思っております。引き続きご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 さて,3週間程前の朝,校門前に立って子どもたちを迎えていますと,毎朝子どもたちの登校に付き添って来ていただいている女性の方が私のところに来られ,満面の笑顔で次のようにおっしゃいました。
「きのう公園で草刈りをしていたら,おそらく開睛の女の子だと思いますけど,『おばちゃん,いつもきれいにしてくれてありがとう』って声をかけてくれたんです。知らない私にこんなあたたかい声をかけてくれて,本当にうれしかったです。“今日も1日頑張ろう”って元気が出ました!」
 おそらく,この子にとっては特別な声かけではなく,普段の何げない一言だったのかもしれません。でもこのさりげない一言が人の心に活力を与えることになりました。実はその子が開睛の誰なのかまだわからないのですが,私はその振る舞いにとても感動し,このうれしい思いを早速教職員にも伝えました。
 また,6月初旬には5年生の宿泊学習があったのですが,その宿泊学習の中で5年生の子どもたちは,後片付けや戸締りをしていた私に対して,「ありがとうございます!」「手伝いましょうか?」と自然に,そして礼儀正しく声をかけてくれるのです。こんなことが1度や2度ではなく何度もあったおかげで,今回の宿泊学習は私にとってとても心地よい思い出として心に残りました。
 紙面だけではなかなかこの気持ちを伝えることは難しいとは思いますが,私はこれら2つの出来事を通して子どもたちの優しい心に,晴れやかで心がいやされた気分になりました。と同時に,このような子どもたちをそれぞれのご家庭で育てていただいている保護者の皆様には感謝の念が堪えません。この時代,子どもたちを取り巻く課題は山積しておりますが,かけがえのない子どもたちを保護者の皆様,地域の皆様とともに育てていくという使命感をあらためて感じながら,身を引き締めて教育活動に携わっていきたいと思います。
                          東山開睛館
                       校長 野村 昌孝

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
京都市立開睛小中学校
〒605-0844
京都市東山区六波羅裏門通東入多門町155
TEL:075-533-8811
FAX:075-551-1522
E-mail: kaisei-sc@edu.city.kyoto.jp