最新更新日:2024/07/22 | |
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校長室から(学校だより1月号より)
新年あけましておめでとうございます。昨年度は保護者、地域の皆様方におかれましては、何かとご支援をいただき心より感謝申し上げます。本年も引き続き教育活動へのご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。そして新しい年、令和5年が希望に満ちた年になることをただただ願うばかりです。
さて令和5年は私にとってはちょっとした楽しみな年であります。個人的なことになりますが、大学の同窓会がこの8月に行われることになっています。たまたま4年前の令和元年、大学の同じ研究室の友人とばったり出会ったことから話が進み、大学の研究室として25年ぶりに同窓会を行いました。まさに大学時代にタイムスリップしたかのように昔の話に花が咲きました。そして、「今後4年毎に同窓会を」ということになり、それがちょうど今年に当たるわけです。 大学時代を思い出すと、教授が学生の我々が分かろうが分かるまいが、ひたすらしゃべり(?!)、難解な公式や法則を黒板に書きまくって90分が終わるという、こんな授業がたくさんありました。当然、授業中にその内容を理解できたことはほとんどない。しかしこのままではテストはできず、単位が取れなくなりますから、テスト前になると友人宅で徹夜の勉強会が始まるわけです。すると、それまで全く分からなかったことが少しずつ分かり始めてくる。そして何とかギリギリで単位をもらう、そのようなことが繰り返される大学生活でした。今思うと不親切極まりない授業ですが(大学の先生、ごめんなさい!)、逆にこのことにより「自分たちで何とかしなければ」という危機感が生まれ、自分自身が鍛えられたのではないかと思います。 現在の教育について考えるとき、「わかりやすく」「手厚く」という言葉のもとで、「自分でとことん考えてみる」という経験が減っているのではないか、そのように感じることが多くあります。もちろん必要な支援は当然ですが、子どもが自分の力でできるにもかかわらず、周りが手を出して子どもの成長を阻害してしまう、そんな残念なことがあるように思います。最終的に目指していくのは子どもたちの「自立」です。そのために自分たちでもっともっともがき、自分が納得する答えを出し、一旦出した答えには人のせいにせずに責任を負う。そのような人としての「あたりまえ」をしっかり育てていくことが教育の重要な部分なのではないか、そのように考えている毎日です。 校長 野村 昌孝 |
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