最新更新日:2024/06/07 | |
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「いじめ」で苦しむ人をなくすために 3
下の図は今年の5月に行った全校集会で児童生徒に見せながら説明をし
たスライドです。 「いじめの構図」と呼ばれるものです。いじめられている子がおり, いじめる子がいます。その子は昨日までの仲良しかもしれませんし、複数 の子がいじめる側にいる場合もあります。さらにいじめる子の集団の中に も序列がある場合があります。 そしてその周りにこれをはやし立てる子が多数存在します。そしてさら にその外側に、見て見ぬふりをするように見える傍観者と呼ばれる子ども たちが存在します。 いじめられている子にとってみれば、直接いじめている子どもは当然の ことながら、はやし立てる子やその周りで傍観者的に見ている子らすべてが 「敵」になるのです。このことから、深い悩みに陥る子供が少なくありま せん。 我が国のいじめの特徴として,学年進行と共に注意をする子供の数が減少 し、傍観者が増加するという傾向にあります。 「なぜ注意しないの。」と大人は思うかもしれません。それは注意するこ とで、いじめの対象が自分になることを恐れるからです。 また、いじめている子が、ある日突然に皆に無視をされ、いじめられる側 にまわるということも珍しくありません。 一人で注意できなければ、複数で注意をする。できなければ大人に相談 をする。当事者がSOSを発信することは極めて難しいのですから。 「いじめ」で苦しむ人をなくすために 2
この2つのグラフをご覧ください。上のグラフはいじめられた子と
いじめた子の関係です。◦日本のいじめは、親しいと思われる関係の中 で起きる傾向が極めて高いといえます。 このことから,場合によっては昨日まで仲良しに見えていた子どもの 間で「いじめ起こっている」というようなことが考えられるのです。 下のグラフからわかることは,「いじめ」は同学年の同じクラスの中 で起こる可能性が最も高いということです。このことから,本校では, 京都市教育委員会が開発した「クラスマネジメントシート」という意識 実態調査を行い,クラス内での人間関係について分析をしています。 「いじめ」で苦しむ人をなくすために 1
「いじめ」のお話をするときに、お年を召した方がよく言われるのが
「昔からいじめはあったよ。」です。 確かに昔から「いじめ」はありました。でも、現代社会におけるいじめ は少し様子が違うのです。 そのあたりをシリーズでお伝えしていきたいと思います。 まず、下のグラフをご覧ください。これは少し古いデータですが、いじめ の種類に関する国際比較をしたものです。 これを見ますと、日本のいじめの特徴としては「無視・仲間はずれ」が 女子には多く,「たたく・脅す」等の暴力が男子に多いことがわかります。 また,どの国にも共通していることとして,「悪口・からかい」が最も 多いことが挙げられます。 これらのことを知ったうえで子どもたちを見ていきたいと思います。 |
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