最新更新日:2024/07/22 | |
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校長室から(学校だより7月号より)
令和5年度がついこの前に始まったかと思えばもう7月、不安定な天候が続いた6月でしたが、それを吹き飛ばすように子どもたちが元気に活動しています。気温の上昇に合わせて熱中症が危惧される時期にもなってきましたので、子どもの安全を第一に今後も教育活動を進めてまいりたいと思います。。
さて、子どもたちにとって待ちに待った夏休み、その夏休みがあと3週間後に迫ってきました。私が小学生の頃は、7月21日から8月31日までの42日間が夏休みでした。当時に比べると少し夏休みが短くなっていますが、長い休みがあることは子どもたちにとって、とても嬉しい気持ちであることは今も昔も変わりありません。私の小学生時代を思い出すと、自分の興味に任せて色々な遊びをしていたことを思い出します。近くの池や川に行き、ザリガニやカエルをよく捕まえに行きました。時間を忘れて陽が沈むまで遊び回っていたものでした。 先日、子どもたちが登校するのを校門で迎えているとき、花壇に何匹かの毛虫(?!)がいることをある子どもが見つけました。その子はその虫に興味を持ったのか、ずーっとその場を離れずに虫を見ているのです。「早く教室に行かないと遅れるよ」と声を掛けようと思いましたが、あまりに興味深く虫を見ている姿を見て、すぐには声を掛けることをせずにいました。その後数分経って教室へと向かっていきました。まるで時間を忘れて虫の世界に入り込んでいるようにも感じました。 DeNA代表取締役の南場智子さんのお話を聞く機会がありました。「若者に覇気がないことを近年感じているが、それは『夢中を手放す教育』をしているからではないだろうか」という話をされていました。学校が子どもを夢中にさせることを否定しているとは思いませんが、確かに今の子どもたちは私の子どもの頃と比べて毎日とても忙しく、自分の興味があることにとことん向き合い、夢中になることが少ないのが事実かもしれません。そのような忙しい時代だからこそ、時には時間を忘れるほど夢中になる経験をすることが子どもたちにとって必要なのかもしれません。夢中になるからこそ進歩があり、新たな発見があり、新しい学びがあり、そしてそれが生きる原動力になる気もするのです。 子どもの素晴らしさは、大人と違いすべてを忘れて夢中になれることだとすれば、その素晴らしさを奪うことなく、子どもの可能性をしっかりと伸ばしていくことが我々大人の使命でもあるかと思います。間もなくやってくる夏休み、子どもたちが目を輝かせて夢中になる経験をしてくれることを願っています。 校長 野村 昌孝 |
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