最新更新日:2024/09/27 | |
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退任の挨拶(平成27年度校長 大江 加津雄)
平成28年3月31日を以て定年退職となりました。今までお世話になったすべての皆様に感謝申し上げます。
市立高校では、1年間の非常勤講師期間を含め、38年間お世話になりました。今思い返すとアッという間の歳月でした。昭和54年、新規採用から7年間、日吉ケ丘高校でお世話になりました。青春映画のように生徒と一緒になって全力で取り組んでいました。その後、紫野高校で6年間勤めました。生徒部や学級担任などを担当し、少しずつ教育の奥深さを実感し始めていました。その後、14年間堀川高校で勤務しました。ここで新しい専門学科「探究科」の創設に準備段階から関わりました。この時の経験が、教員として大きく飛躍し、視野を広げる大切な機会となりました。堀川高校最後の4年間は教頭として過ごし、SSHの研究指定を受けた直後で調査研究に明け暮れていました。次に銅駝美術工芸高校で3年間、教頭として勤務し、動き始めた入試改革に取り組みました。7年間の教頭時代は、決済や慣れない事務処理・教職員との連絡調整など多忙を極める日々でした。 平成21年4月「京都市立音楽高等学校」の校長を拝命しました。全く想定外でしたが、元々堀川高校音楽科分校でしたので無縁の学校ではありませんでした。堀川高校に「探究科」が出来る前年、1学年40名、全校生徒120名の最小規模の高校が誕生しました。 音高では、京都市内西端沓掛の地から京都市内中心部二条城前に移転することが決まっていました。それに伴う校名問題や、新しいホール貸し出し業務など多くの問題が山積していました。移転して2年後、ようやく学校全体が落ち着きを取り戻したころ、日吉ケ丘高校への異動辞令を受けました。当時、京都市では戦後脈々と続いた「総合選抜」制度から「単独選抜」制度へと入学者選抜制度大改革が2年後に迫っていました。定年まで4年残した状況で「最後のご奉公」と全力で取り組む決意をしました。受検生から選ばれる学校となるため、全員が大学進学を目指す「進学型単位制」の導入と、20年前から「英語科」・「国際コミュニケーション科」で培ってきたグローバル人材育成のノウハウを学校全体に広げ、その象徴として全国高校初となる「英語村」を設置しました。平成28度の1年次生が入学すると新制度の生徒が3学年が揃います。来春には、新生日吉ケ丘高校第1期生が自分の夢を実現してくれることと大いに期待しています。 去る3月29日(火)、門川大作京都市長様や在田正秀教育長様をはじめ多くのご来賓に皆様にご出席いただき「英語村」(愛称:HELLO Village)の開村式を華々しく行いました。「英語村」は、楽しく英語が学べる校内留学施設として各方面から注目を浴びています。公用語は英語です。昼休みや放課後は、ALTや留学生ボランティアが常駐します。まずは、日吉ケ丘高校の生徒を中心に活用しますが、近いうちに小・中学生や地元の皆様対象のイベントも用意します。どうぞ楽しみにしてください。 4月から日吉ケ丘高校は、山本順一新校長・平井啓明教頭・太山陽子新教頭・村重勝則事務長の新しい管理職体制で学校運営を行います。今まで同様、ご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。また、私は、京都市教育委員会指導部学校指導課参与、兼職として日吉ケ丘高校英語村事務局長を拝命いたしました。微力ではございますが、京都市の教育に力を注ぎたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げ、退任の挨拶とさせていただきます。今まで支えていただき本当にありがとうございました。 |
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