最新更新日:2024/09/19 | |
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★2月8日(木)の給食(2018.02.01)★給食からひろがる世界 子どものころ, 「こんにゃくの原料であるこんにゃく芋には,毒があるんだぞっ!」 と教えられたことがあります。 そして,子どもごころに, 「そんな毒があるものから,こんなうまくもないものをわざわざ作って,よく食べるな〜」 と思ったことがあります。 そうです! こんにゃく芋には,毒があるのです! その毒とは,シュウ酸カルシウム! ちょっと調べてみました! こんにゃく芋に含まれている毒の正体はシュウ酸カルシウムという物質。 少量でも粘膜を刺激して痛みと灼熱感,腹痛や嘔吐をもたらし,量が多いと消化器障害や呼吸困難を引き起こすという日本では毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている危険な物質です。 なんと,おそろしい! しかもこのシュウ酸カルシウムは,ヤマイモ,サトイモ,タロイモ,リュウゼツラン,パイナップル,ホウレンソウといった食べ物にも含まれているのだそうです。 山芋は皮膚に付くと痒みを覚えることがありますし,パイナップルは食べた時に口の中が荒れることがあります。これらはすべて毒物であるシュウ酸カルシウムの仕業なんだそうです。 さて,そもそもこの毒をふくんだこんにゃくというものをどのようにして作っているのでしょうか。 まず原料となるこんにゃく芋を栽培するのに三年間もの長い時間が必要だそうです。栽培方法が確立されるまではこんにゃく芋が生育できるかどうかは運任せだったので「運玉」なんていう風に呼ばれていたほどです。 そうしてやっと収穫したこんにゃく芋は,生で食べると前述のシュウ酸カルシウムによって口の中がピリピリしたり,強烈なえぐみを放つので危険です。 しかもこのこんにゃく芋の毒は焼いたり茹でたりしても完全に取り除くことはできないのだそうです。 そこで誰が考えたのかわかりませんが,灰汁(アク)を混ぜて加熱することでこのシュウ酸カルシウムを中和させるという方法により毒を和らげているのだそうです。昔はこれに木灰を使っていたのだそうです。現在では水酸化カルシウムや炭酸ナトリウムが使われているそうです。 混ぜた後は湯につけたり半日ほど水にさらしたりしてアク抜きをしていき,こんにゃくが出来上がるというのだそうです。 もちろんできたこんにゃくは,毒物のシュウ酸カルシウムは中和されて危険の無い食べ物になっています。 このこんにゃくいも,日本一の生産地は,群馬県です! 今日の給食は,このこんにゃくを,かみなりこんにゃくとして調理してありました。 おいしくいただきました! ごちそうさまでした! |
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