最新更新日:2024/06/17 | |
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「高校入試を前にして!!」〜君ひとりではない〜
「 高校入試を前にして」 〜君ひとりではない、あせり・・・・たかぶり〜
『 入試が近づくとヽ友だちの勉強が気になってくる。「平気な顔しているからよほどの自信があるのだろう」とか「このごろ、何時ころまで勉強しているのだろうか」とか想像する。 自分はどうだろう。予定した計画は、いっこうに進まない。時間だけは机の前にすわっているが、能率は上がらない。「もし不合格になったらどうだろう」「同じ学校へ行く者全部が不合格ならよいが、自分ひとりが不合格になったら、どんなにはずかしいだろう」、こんなことを考えると勉強も手につかない。 これは一種のあせりの状態であり、高ぶりの状態である。だが大(だい)事(じ)を前にした場合、どんな人にも起こることであって、受験生の全部が感じていることである。 日が迫る、時間が過ぎる、そして今までの勉強の結果を試される日が、いやでも近づくのである。 それによって運命がきめられるのだから、普通の神経をもつ人間なら、気持ちが高ぶるのは当然である。 一日が短くて長く、長いようでまた短い。これは受験生だけでなく、親でも同じである。親は自分のことでないだけに、こどもよりハラハラしているものである。 受験期が近づいても、いっこうに案ずることもなく、あせりも高ぶりもないのは、よほど試験を見くびっているか、自信をもっているかである。見くびるのもよくないし、自信をもちすぎるのもよくない。見くびるのは、自分の力を過大視しているからである。やはり適当な緊張をして、それにふさわしい準備をしておかねばならない。 ただ、異常な状態にいる時だから、今までとちがった勉強を考える方がよい。 自分の興奮状態を知る方法がある。家族への接し方を考えてみるとよい。「テレビがやかましい」と言ってはおこり出し、「弟や妹がさわいだ」と言ってはあたり散らしたりしていないか。これは心の中に、「自分の今のせっぱつまった苦しい気持ちが、わからないのか」との訴えと、「同情してほしい」との甘えがある。 「気が散るから静かにしてほしい」と言うのならわかる。そう言わなくても、家族は気にしているし、気を使ってはれ物にさわっているようにしているのだ。 じっと観察すると、自分をとりまく家族の緊張状態がわかるだろう。それは感謝しなければならない心づかいであるが、それに対してわめいたり、つっけんどんになったりするのは、かなりの興奮状態になっていることをあらわしている。 家族は、自分を中心に動かねばならないとのわがままが心の底にある。 むしろ、弟や妹を以前よりかわいがり、家の用事も進んでし、心配している親を慰めるくらいにしたい。受験前なのにいつもより親切に教えてくれたとか、遊んでくれたりすれば、弟妹は心から親切に感謝して、心から兄や姉の合格を祈ることであろう。 生涯にそう多くない心配をさせている親には「全力をつくしているから、そう心配することはないよ。たとえ不合格でも、自分の勉強には責任をもつから、気を落とさないでほしいよ。」と言えるぐらいにしたい。 そこまで言えるこどもの人間的成長に、親は合格以上の喜びを感じてくれるだろう。家族に、このようなことを言うことで平静をとりもどせるし、その平静さがあれば、実力を十分に発揮することができるものである。 』 いかがですか?みんなは受験生であると同時に、家族の一員であり、中学生なのです。しんどい今だからこそ、自分磨きをしてみませんか? 進路指導主事 伊藤先生より |
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