最新更新日:2024/05/31 | |
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『春季総合体育大会 開会式に寄せて』開式前には天候が心配されましたが、青空の下、盛大な開会式となりました。天候ばかりはなかなか「思い通り」にはいきませんが、その「思い通り」にいかないものの中に「教育」も数えられるように感じます。 私事で恐縮ですが、以前このような経験をしたことがあります。たまの休日に家族と連れだって日本海側に出かけ、全員が食いしん坊な私たちは「地元の食堂」に飛び込み、新鮮なお刺身にありつこうとしました。ところが前日の「時化」で今日は提供できないと伝えられ、残念な思いで、それでも大変美味しい魚の煮付けをいただいていました。 すると隣のお客さんが「なぜ刺身がだせないんだ」と大変ご立腹で、食事の間中、ぼやいておられました。折角のお料理が…と思いつつ、悲しい性で、ついこのことを日々の教育実践と重ね合わせてしまいました。 教育現場において、子どもたちが成長していくことはなかなか「思い通り」にはいきません。特に人間関係は思わぬことが起こります。結果論としてはあとで分析できても、生身の「人と人の営み」です。ましてや未成熟な彼らは、時として思わぬつまずきをみせることもあります。 自然に任せた生活・漁では人事を尽くしても必ず網に魚がかかるとは限りません。それでも天気を読み、網を準備し、経験を頼りに猟場に出向く中で、漁師の方々はベストを尽くされています。 教育という営みも同様に、子どもたちの様子を見取り、様々な手立てを準備し、見守り、導いていくことが大切なんだろうと思います。そのことを、われわれ大人たちは忘れないようにしたいものです。 この春の大会で、我が大枝生諸君はどう成長してくれることでしょうか? きっと「思い通りにいかなかった」時に、一番伸びてくれると信じています。間違えてもその「機会」を、「思い通りにしようとする」大人が奪い取らないようにしたいですね。期待していますよ、大枝生諸君!(よ) |
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