3年生Hさん「仲間の大切さ、そして信頼」
私は今回の学校祭で、仲間の大切さを学びました。・・中でも、体育大会の3年生の集団演技、組体操です。一人一人が仲間を信じていなければ絶対にできません。私は初め「誰々の上に乗るのは怖い!」と思うことがありました。その時、指導していただいたO先生・K先生から「みんなを信じてしよう!」と言われました。私は「そうだ! 信じてもいないのに、初めから諦めていては前には進めない」と思い、信じて上に乗りました。すると見事に完成です。やっぱり仲間って信じることが大切だと痛感しました。
この組体操のテーマである「絆」は、やはりこのことだったんだと気づきました。男女に関係なく、一人一人がみんな仲間であり、信じることが私たちにとって何より大切だと実感しました。このことがあって、私たち3年生は、まとまりのある集団として大きく成長しました。
3年生Oさん「道のり」
体育大会の3年生の演技はすばらしいものになりました。体育大会の2ヶ月くらい前だったと思います。大阪のある中学校の組体操をビデオで見た時、私は感動で絶句しました。O先生から「今年はこれをやろう!」と言われた時、「こんなすごいことが私たちにできるんだろうか?」と、正直に言ってそう思いました。体育の授業で練習が始まり、最初に演技した「たわら」でさえとても難しく思ったのに、「これよりもっとすごいものをやろう!」と言われた時は、驚きで声も出ませんでした。まったくできない私たちは容赦なく怒られ、練習中はずうっとすごい緊張感を私は持っていました。「大砲」や「振り子」という演技も追加され、どんどん難しくなっていく大技に、みんなの緊張感が確かに伝わってきました。練習はいよいよ佳境に入り、一番の大技である「タワー(6段組)」は、練習では一度も成功していないのですごく不安でした。それでも私は、演技をしながらどんどん成功していくのが嬉しくて、気づくと無我夢中でやっていました。
できた時のみんなの感動はすごかったです。演技が終わった後は泣き出す人が何人もいて、みんな大喜び。中学校生活最後の体育大会で、私は言葉では言えないくらいの感動と多くのことを学びました。
3年生Sさん「感動と人間性」
今年の学校祭はいかにも盛り上がりました。・・・体育大会もこれまでとは違い、かつ、これまで続いてつなげてきた洛東の雰囲気を決して乱しはしないものばかりでした。私たちの組体操もその一つであります。練習をし出した頃はみんなの気持ちがまとまらず、ごちゃごちゃしていた一人一人の気持ちも、体育大会が近づくにつれていい意味での緊張感の高まりとなりました。(本番の演技が)見る人を感動させるまでに至ったことは私たちの成長であり、そこまで私たちの気持ちを運んだO先生・K先生の人間性が要であったと強く思います。危険と隣り合わせの組体操を、私たちなら「できる!」と最後まで信じてくれた両先生は、すごい人間性を持った人であろうと、私はその時に思いました。
今年の学校祭は本当に感動を呼ぶものばかりで、洛東中の最後をしめくくる2年生に、一つの見本を示すことができたのではないかと思います。だから、今年の学校祭は、私たちにとっても、先生方や保護者にとっても、人一倍の感動を(味わい、)与えるものになったと思います。ありがとうございました。
3年生Iさん「絆」
今年の体育祭は(スローガン通り)新しいことをたくさんしました。
中でも、組体操がもっとも心に残りました。最初は「こんなん真剣にやらんでも、大阪の人らができたら私らにも当然できるやろう」と、甘いことをずうっと思っていました。ところが、実際にやってみると思った以上に難しく、筋肉痛にもなってきてこんなに大変だなんて思ってもいませんでした。また、練習をしていくうちに「なんとか成功させたい。55人で一つのものを成功させて感動したい!」と思うようになってきました。
これまで私には、あまり仲の良くない友達がいて、しゃべりにくいから全然話をしてきませんでした。でも、この組体操をすることを通して「もっとこうして!」とか「私はどうしたらいい?」と、お互いに聞いたりして話せるようにもなりました。他にも、私の上に友達が乗ったらやはり痛いです。周りが男子ばかりで、重くて痛くて、泣いたことが何回かあります。その時「場所を変わってあげようか?」と友達が言ってくれましたが、「せっかく決めてもらったのを、私のわがままで変えたくない!」絶対に成功させたいと思いました。
「55人の一人一人が一つのことを成功させたい! 」と強く思う心が、こんなにもすごいものだとは思ってもみませんでした。「思う心が強いからこの組体操は大成功したんだ」と思うし、上に乗る人は下にいる人を信じ、下にいる人は上にいる人を支え、こういうことのつながりを「絆」っていうんだとつくづく思いました。