5月1日、生徒会代議員の認証式と憲法月間校長講話、それらを受けて生徒会長から「誰にも優しい学校」宣言を全校生徒に紹介し、「みんなで『誰にも優しい学校』を創り上げていきましょう」と訴えました。
(1)代議員認証式
各学級から2名の代議員が選出されました。学級によっては複数の候補者から決戦投票を行いました。選んだ人の責任でもあります、学級のみんなで代議員の活躍を盛り上げたいものです。
(2)憲法月間校長講話
○1年生に日本国憲法の3大原則について質問があり、勢いよく多くの生徒が手を挙げ、正確な用語で答えました。
○基本的人権の尊重主義、主権在民主義(民主主義)、平和主義 から、中学生の生活に直接活かせる基本的人権の尊重について、「いじめは犯罪です」というポスターを手に、自由主義と平等主義に加えて福祉主義の観点から、犯罪など公共の福祉に反する事象には「自由に制限」があることの事例などが話され、続く生徒会長からの「誰にも優しい学校」宣言の説明にマイクをわたされました。
(3)「誰にも優しい学校」宣言、平成21年5月1日、京都市立洛東中学校生徒会長 〜右のバナーにある「生徒会」に全文を掲載しています〜
みなさん、この緑のポスターに見覚えがあると思います。
これは4月から各教室に掲示している「誰にも優しい学校」宣言のポスターです。
今日は、この「誰にも優しい学校」宣言について、これができた経緯とこの宣言文の意義、これら2つの点を私からみんなに説明したいと思います。
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この「誰にも優しい学校」宣言は約4年前に創られました。その当時、全国的に「いじめ」ということばがテレビ、新聞紙上を賑わしました。いじめが原因で何人もの生徒が自ら自分の命を絶つということが相次いだからです。
「いじめ」、これはテレビの向こうの世界、つまり、私たちには関係のない遠い場所で起こっていることにすぎないのだろうか、自分たちには全く関係のないことなのだろうか。当時の生徒会執行部のメンバーは、洛東中学校でも起こりうることではないかと、この問題を私たち自身の問題として捉え、アンケートを取りました。その結果、気づかないうちに人を傷つける言動をしてしまっている人や、友だちからの心ない言葉や態度で傷ついたり、あるいは学校に来づらいと思っている人がいるという現状がわかったのです。先輩たちは、洛東中学校を「いじめ」のない「誰にも優しい」学校にするために、全校生徒に呼びかけ、どうすればそれが実現するかを考え、それを六か条にまとめました。それがこの「誰にも優しい学校」宣言なのです。
今からその「誰にも優しい学校」宣言をみんなで読んでいきたいと思います。
各クラスの代議員は1名で結構ですので、司会席まで宣言文を取りに来てください。
人に何かを伝えるということは難しいことで、時には間違った伝わり方をすることもあります。だけど、みんなが明るく元気で学校に通える、みんなが楽しく勉強ができる、みんなが明日を楽しみにして家に帰れる・・・洛東中学校のみんながこんな風に思いながら毎日を過ごせるように、私たち一人ひとりが何を意識すべきか、この宣言文の中にはそのヒントがたくさん書いてあります。
先輩たちの思いを引き継ぎ、この洛東中学校を「誰にも優しい学校」にしていくのは私たちです。今、この場で学校生活を送っているのは私たちです。
みんなで「誰にも優しい学校」を創り上げていきましょう。