1年生Sさん「読書の薦め」
みなさんは本を読んでいますか。近年、日本人の読書量は年々減少していると言われています。子どもの活字離れ・大人の本離れです。
私は本が好きです。図書館で私が好きな星新一さんや赤川次朗さんの本を読んでいると、ついつい時間を忘れ読みふけってしまいます。特に星新一さんの作品は、最後に急などんでん返しがあったりして読んでいて楽しく、東山図書館にある星新一さんの作品は全て読破してしまったくらいです。ですから、何もせずにぼーっとしている時間があったらその間、本を読めばいいのにと思います。本を読まない人に「なぜ読まないの?」と聞くと、だいたい「面倒だから」とか「時間のムダ」という言葉が返ってきます。でも、それこそ何もせずにいる方が時間がもったいないのではないかと思います。動画などと違い、本はわずかな時間にでも読むことが可能です。そのほんの少しの時間の積み重ねで自分を高めることができ、豊富な知識を得ることができるのです。また、本は私達を様々な世界へと連れて行ってくれます。普段ではなかなか行けない遠い所や現実ではありえないような世界、今となっては行くことのできない遠い過去などにも招待してくれます。さらに、本は一度だけ読むのではなく、2回・3回と読んでみてください。そうすると、きっとその物語の新しい発見に出会えると思います。
みなさんもぜひ、たくさんの本に出会い、自分の世界を広げていってほしいと思います。マンガやテレビ、ゲームも良いとは思いますが今年は「国民読書年」にもなっています。たまには本を、それも活字本を読んでみてはどうでしょうか。
2年生Oさん「地域行事に参加して」
昨年末、私はバレーボール部として色々な地域の行事に参加しました。まず、大根杯という大会です。勝ったチームには大根が配られることからその名前がついています。そこで東山体育振興会のママさんチームと試合をしました。洛東中バレー部が参加させてもらうようになって5年になりますが、未だに1セットもママさんチームから取ったことがありません。毎日練習している私たちが週に1回しか練習されていないママさんチームに歯がたたないのです。私は1年生の時はそれを不思議に思っていました。いったい自分たちと何が違うのか・・・、なぜ勝てないのか・・・。今回の大根杯でキャプテンとしてその違いをしっかり見て、これからの練習や試合に活かそうという思いを持って参加しました。
経験の違いはもちろんあるのですが、ママさんたちと私たちとの最大の違いは「あきらめない」ということです。私たちはどこかすぐにあきらめてしまうところがあります。でも、ママさんたちはボールが落ちる最後の瞬間まで、声を出して必死にボールにくらいついていくのです。それがファインプレーとなり、どんどん点をとられてしまいます。また、試合の中でママさんたちはもちろん真剣ですが、一方で、すごく楽しそうで失敗しても落ち込まず次のプレーに集中されるのです。その点、自分達は失敗したら落ち込んで次のプレーにも影響し、思い切ったプレーができなくなったりすることがあります。
こうしてみると、ママさんたちから学ぶ事はいっぱいあるし、自分たちのお母さんや近所のおばさんが一生懸命にプレーしているところを見るのは楽しいです。また、私たちのプレーに対してもたくさんの声援をしてくださったり、アドバイスをもらったりもします。ママさんたちの大会なのに、洛東中も参加させてもらえるのはすごくありがたいことで感謝したいです。
その他にも、東山小学校で行われたふれあいマラソンにサッカー部と一緒に参加したり、年末に洛東中で催されたもちつき大会にも野球部やバスケット部と共に参加しました。いつどんな行事に参加しても、地域の方は私たちをすごく歓迎してくれますし、行事の中には昔からずっと身近にあるものもあります。でも、洛東中に転任して来られた先生方が「前の学校と比べたら洛東中の地域は行事がすごく多い。こんな学校は初めて」と言っておられるのを聞きました。その時に私は「毎年色々な行事をしてくださる地域の方がおられるから私たちも参加させてもらえるのだし、洛東中の地域の方は、私たちのことを色々な角度から応援したり見守ってくださっているのだな」と改めて感じました。
こう考えると、私たちは本当にいい環境で育っているんだな、そして、洛東中の生徒を信頼してくださっているからこそ、声もかけてもらえるのだな、ということがわかります。これからも地域の行事には積極的に参加していきたいし、参加した時にはたくさんの地域の方と触れあって色々学ばせてもらいたいと思っています。そして、こういう機会を作ってくださることへの感謝の気持ちをいつも忘れないでいようと思います。