京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2014/10/17
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平成26年度から東山泉小学校に統合されました。本当に長い間ありがとうございました。

5月の朝会 憲法について考える

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5月です。朝会をしました。学校長が憲法の話をしました。
「今月は「憲法月間」なので,そのお話をします。憲法月間って,何でしょう?「憲法」って何?そんなことを考えたことはありませんか。
 実は,私たちの国,日本は今から80年ほど前に世界を相手に15年にもわたる大きな戦争をしました。そして,多くの犠牲を出して負けました。それが1945年(昭和20年),今から68年前のことです。そして,日本の人々は,もう戦争なんてごめんだ。お父さん、お母さん、友達等多くの人が死んでしまうし,何もかも壊されてしまうし…。もう二度と戦争なんかしないぞ!と決めたのです。そして,国の決まりの大本である『日本国憲法』というものをさっそく作り始めました。そこには,次の3つの大きな特徴がありました。
 1つ目は「戦争放棄(平和主義)」です。どんなことがあっても相手の国を武力で攻めないということです。軍隊も持たないと決めました。
 2つ目は「国民主権(主権在民)」です。力のある人の言うことに従うのではなくて,みんなのことはみんなで話し合って決めていこうということです。
 そして3つ目が「基本的人権の尊重」です。戦争をしているころの日本では,戦争反対なんていうと,その考えが変わるまで痛い目にあって牢屋に入れられていたのです。すなわち,人を人として認めていなかった。「人権」を無視していたわけです。こんな時代だったから戦争という悲劇になってしまったんだ。皆が平和に幸せに生きていくために,どんな考えをもってもいい,どんな意見を言ってもいい,ということが大切だということになったわけです。全くそのとおりですね。
そして,戦争に負けた次の年の11月3日に,早くもこの『日本国憲法』を作って,国民の皆に次のように投げかけたのです。この憲法で行きますよ,どうですか。憲法を決めることはとても大切なことなので,半年間考えてくださいね,と。そして,国民の皆が,そうだ,そのとおりだ!と賛成して,半年後の1947年(昭和22年)5月3日から,この憲法が実施されたのです。ところで,11月3日って何の日でしたっけ。そう,「文化の日」でお休みですね。5月3日は?そう,「憲法記念日」でお休みですね。日本の国にとってとても大切な日なので,今日も「国民の祝日」となって残っているのですね。

 さて皆さん,実は,私たちの一橋小学校の毎日の生活の中にも,この「日本国憲法」の考えが生きているのですよ。たとえば,クラスの中で自分勝手なことをして言うことを聞かない人がいるとします。その人になんとかちゃんとしてもらいたい時,皆だったらどうしますか。パンチやキックで言うことをきかせますか。ひそひそ陰口を言ったり,悪口を言ったりして,言うことをきかせますか。そんなことをしたら,仕返しをされてケンカになって,ますます楽しくないクラスになってしまいます。どんなことがあっても暴力で相手をやっつけてはいけません。これが「戦争放棄」なのです。そして,クラスのみんな一人一人が皆でその友達のことを思って話し合って解決するはずです。これが「国民主権」です。一人一人に責任があるのです。僕には関係ないと知らん顔をしていてはいけません。こうして,一人一人が大切にされているクラスでは,みんなで楽しい学校生活が送れるのです。これが「基本的人権の尊重」なのです。
 「憲法」って遠い難しいことだと思っていたけれど,私たちの身近にもその精神が生きているのですね。ゴールデンウィークだ,学校休みだ〜万歳〜!なんて喜んでばかりいないで,その意味をしっかりと考えて5月3日を迎えてくださいね。
これで,校長先生のお話を終わります。」

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