最新更新日:2024/09/20 | |
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すいみん その20 続・子ども先生
8月の身体計測時に,「すいみん」についてのお話をしました。
★朝の光を浴びることが生活リズムをつくるために大切な働きをしていること ★テレビ・ゲーム・インターネット・携帯電話等の寝る前の強い光が眠りを妨げること ★睡眠は脳や体を休ませ,睡眠中に記憶が固定され成績アップにつながること 等 5つのポイントにそって学習しました。 さらに,4・5・6年生はすいみん博士の市村麻衣先生から紹介された, 『 よい睡眠をとるために 』(すいみんその18参照) の穴埋め問題に挑戦しました。 そこで大活躍したのが「子ども先生」。 はじめに,子ども先生が即興ジェスチャーでヒントを出します。 それからみんなで考え,1問ずつ完成させます。 子ども達は,表現力豊かな子ども先生の即興ジェスチャーに釘付けで, 楽しみながら学んでくれたようです。 よい睡眠をとるために,できることから始めていけたらと思っています。 すいみん その19
第1回 学校保健委員会 [平成24年8月24日(金)午後3時〜4時30分]
講 演:子どもの成長と睡眠 講 師:医療法人 ひつじクリニック (心療内科・精神科・神経内科) 副院長 市村 麻衣 先生 ○●○● 講演後のご感想 ○●○● ・ 今年で宮崎先生のお話を含め4回目となりましたが,今回も非常に参考になる内容で,昨年お聞きして忘れかけていたことが思い出されました。寝不足のマイクロスリープや子どもの睡眠サイクルへの親の影響等,親として自身の健康管理も重要だと再確認しました。暑い中ご多忙の中,どうもありがとうございました。 ・ ありがとうございました。 ・ 睡眠が少ないことで体に及ぼす影響の多さ・大きさに大変驚かされました。ついつい忙しくて短くなりがちな睡眠時間ですが,できるだけきちんととれるように気をつけようと思いました。家族にも話し合っていこうと思いました。 ・ 大変興味のあるお話でした。今日から私自身が早く寝ようと思います。 ・ 大変貴重なお話を聴かせていただき,ありがとうございました。私は思春期・青年期の非行やひきこもりの臨床をしておりますが,睡眠と生活リズムの乱れ,特に昼夜逆転の例は非常に多いです。けれどもその時期になると,親や教師の言うことは聞きませんが,深夜TV・インターネット等,日本は夜中楽しめる情報がいっぱい提供され子ども達が簡単にアクセスできる社会なので,生活リズムの改善ができません。 日本の世の中全体が,子どもの健全な発達を阻害している状況にあると思います。 ・ とても興味深く聞かせていただきありがとうございました。睡眠・食事が大切なことはこの頃よく取り上げられるテーマで,子育てしながら気にはしていても,なかなか実践できなくて反省の日々ですが,今日は改めて心入れ替えてやっていこうかなと思いました。仕事をしているとどうしても親の生活リズムは夜型になり,ついつい子どもにつき合せているなぁと思うので,親の生活リズムから取りかかりたいと思いました。 ・ 子どもの睡眠について常に気にしておりましたが,夫と自分の睡眠も大切にしなくてはと思いました。子どもの睡眠時間を守る為,学校側も夜のPTA会議を減らすように指導していただきたいです。 ・ 成長ホルモンが夜の10時くらいから出ているというのは聞いたことがありますが,今日はまた詳しく聞けてよかったです。 ・ 今日はとても良いお話を聞かせていただきありがとうございました。最近よくテレビ等でパソコン用メガネを宣伝されていますが,睡眠に悪影響を与える光にも効果があるのしょうか?夜にパソコンを使用することが多いので興味があります。 ・ 長い時間寝ても疲れが取れないこともあり,知人からは「短い睡眠でも深く寝ればよい」というアドバイスを受けていました。今日は短い時間でもぐっすり眠れる方法など教えていただけると思い込んでいましたが,睡眠には一定時間が必要だと教えていただき驚きました。肥満と睡眠の関係について,私にとって新しい知識で勉強になりました。一時期不眠で悩み,薬に頼ることも考えましたが,薬を使わなくても良い方法を知ることができて良かったです。しかし,年々夏場の気温が上がり,夜寝苦しくなっているのが最近の悩みです。 ・ とても分かりやすく良かったです。今日より「早寝」を心がけます。分かっているけれど日々多忙でついつい睡眠不足になっているので,よいきっかけとなりました。よいお話だったので,もっとたくさんの人に聞いてほしかったです。日本が『眠らない国』になってきたことは心配していました。未来の子ども達の為にも,我々の世代から新たな改革が必要ですね。 ・ 睡眠不足が酒気帯び運転と同様の注意欠陥状態をもたらすというのは耳にしたことがあったのですが,15時間・18時間連続して起きている状態がそういう状態(睡眠不足)だと知り驚きましたし,実際にその状況を避けることは難しいと感じました。睡眠不足のときに扁桃体が活性化されるのは,やはり集中力が落ちて危険な状態であることと関係しているのでしょうか。もう1つ,ノンレム睡眠が赤ちゃんの脳を育てるというお話をもう少し詳しくお聞きしたいと思いました。ご講演中,マイクロスリープに落ちすみませんでした。今日はどうもありがとうございました。 ・ 今年も「なるほど」「へぇ〜」と思えることがたくさんありました。子どもが覚えてほしい事を覚えない・イライラする・メソメソするのは,子どものせいだけにして怒っていました。でも,根本的なところは,親のせいだったのかもとハッとしました。子どものことを大切に思うなら,ちゃんと寝かせること。これから気をつけて,子も親もしっかり睡眠をとるようにします。 ・ 睡眠の仕組みが今一度よく分かりました。削ってよい睡眠はないのだなと改めて思いました。ここ50年で日本人の睡眠が1時間も減ったと知り,心身への影響がどの程度出ているのだろうかと気になりました。また,これからは睡眠の量だけでなく,質にもこだわりたいと思いました。 本日はご多忙の中,多数のご参加・ご感想等いただき,本当にどうもありがとうございました。 そして,色々なご縁をいただき, 多方面にご活躍で大変ご多忙の中,元町小学校にご来校いただきました, 医療法人 ひつじクリニック副院長 市村 麻衣 先生 本当に色々とどうもありがとうございました。 すいみん その18 よい睡眠をとるために
『 よい睡眠をとるために 』
〜厚生労働省 睡眠障害の診断治療ガイドライン研究会より〜 1,毎朝,朝日をしっかり浴びる 2,1日3度の食事をきちんととる 特に朝食は大切 3,昼間はたっぷり運動する (あそぶ) 4,昼寝は早めに切り上げ,夜更かし対策 (昼寝は15時までの30分以内) 5,夜のだらだらテレビ・インターネット・携帯に注意 6,寝るまでの入眠儀式を大切に 7,夜は照明を落とし,寝る部屋は暗くする 8,親の生活リズムで子どもの成長を妨げない 9,早起きして悪循環(夜更かし→朝寝坊→眠れない)を断ち切る すいみん その17 SLEEP QUIZ
「SLEEP QUIZ」です。○か×かでお答えください。
第1問 今から約50年前,6割以上の日本人は 夜10時 までに寝ていた。 第2問 日本で最も睡眠を長くとっている都道府県は 京都府 だ。 第3問 性別・世代で比較した時,最も睡眠時間が短いのは 40代後半の女性 だ。 第4問 日本の赤ちゃんの睡眠時間は,世界で最も短い。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ 答え 第1問 ○ 第2問 × 1位:秋田(8時間5分) 40位:京都(7時間39分) 第3問 ○ 第4問 ○ すいみん その16 子どもの成長と睡眠
8月24日(金)午後3時〜4時30分 元町小学校ふれあいサロンにて,
「第1回学校保健委員会」を以下の内容にて開催しました。 講演:子どもの成長と睡眠 講師:医療法人 ひつじクリニック (心療内科・精神科・神経内科) 副院長 市村 麻衣 先生 講演の流れ:1 Sleep Quiz 2 睡眠のしくみ 3 脳・感情と睡眠 4 体と睡眠 まずは恒例の 『 SLEEP QUIZ 』 から。(すいみん その17参照) 4問の○×クイズを通して,睡眠の現状を知ることからスタートです。 1問ごとに配布された講演資料に○×印を記入します。 クイズの解説を聞く度に,「へぇ〜!」「ふぅ〜ん」と頷く会場。 (市村先生より,今回は皆様に参加度を高めていただければと,書込み式の資料をご準備されました) 上記1〜4のご講演の中に盛りだくさんの例を挙げ(下記参照),子どもの成長と睡眠について,楽しく分かりやすいご講演をいただきました。 ・この50年間で日本人の睡眠は 1時間 減少 ・40代後半の女性 の睡眠時間が最も短い ・日本人は 大人も子ども も睡眠時間が短い ・睡眠は 脳 と 体 の休息 睡眠前半に深い眠り(ノンレム睡眠:頭の休息) 睡眠後半に夢を見る(レム睡眠:体の休息) ・イルカは寝ている間おぼれないのはなぜ? →脳を 半分ずつ 眠らせているから ・人間の睡眠不足が続くとどうなる? →マイクロスリープが発生する(3回続けてあくびをしたら要注意!) ・これまでは…「飲んだら乗るな」 これからは…「寝ないなら乗るな!」 (起き続けた時間15時間=酒気帯び運転) (起き続けた時間18時間=酒酔い運転) ・恐怖・危険を感じると脳内で 扁桃体 の血流が増加 ・睡眠不足時は 扁桃体 が活性化するため イライラ(情緒不安定)する ・睡眠不足の子どもは 心身の不調 を感じている ・マイケル・フェルプス の言葉 (五輪史上最多の18個の金メダル) Eat, sleep and swim, that’s all I can do. (よく食べ,よく睡眠をとり,よく泳ぐこと。これが僕にできることのすべてだ。) ・睡眠時間が少ないと 肥満 になりやすい 摂食ホルモン(レプチン・グレリン)の関係 寝ぬ子は太る(3歳時の睡眠不足は10年後肥満発生率が高い)オッズ比 ・睡眠時間を十分とらずにダイエットすると 脂肪 が減少しにくい ・睡眠時間は 寿命 に関係する ・睡眠は疲労回復,成長促進,損傷修復,記憶の定着・強化させ,適応向上し発達を促す ご講演の最後は,厚生労働省 睡眠障害の診断治療ガイドライン研究会 からでている 『 よい睡眠をとるために 』 (すいみん その18参照) のご紹介をいただきました。 その後,質疑応答では,海外旅行時の子どもの時差ぼけに関する質問や,前年度市村先生のご講演でアドバイスいただいた事を実践し(夜カーテンを開けて寝る),子どもが朝すっと起きるようになったという報告等がありました。また,ご参加いただいた学校5師の先生をはじめ保護者の皆様方から多数のご感想をいただきました。 (ご感想については,すいみん その19に続きます) |
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