最新更新日:2024/06/08 | |
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憲法講話
1ヶ月ほどの前の話になってしまいますが、5月6日に学校長より放送による『憲法講話』がありました。
お話の一部を紹介します。 『「基本的人権の尊重」を考えるとき、私達のまわりでは本当に人権は守られているのでしょうか。現在でも、部落差別や外国人差別、男女の不平等、あるいは障害のある人達への配慮不足や理解不足を伴った偏見や差別などたくさんの問題があるのも事実です。しかし、差別は断じて許されません。生まれながらにして人が人らしく、自分が自分らしく幸せに生きるための権利を大切にすることが「基本的人権の尊重」だからです。 私たちの生活の中でも、いじめや悪質ないたずらが後を絶たず、携帯電話やネットを悪用した誹謗中傷メール、有害メール、掲示板、ブログ、プロフなどによる誹謗中傷や個人情報の流出など一向に改善されることなく、むしろ悪化の一途をたどっているようです。最近では、凶悪で残忍な殺人事件や乳幼児に対する虐待など決して許すことの出来ない事件も連日のように報道されています。今一度、君達の学校生活を振り返って考えて欲しいと思います。弱いものいじめや暴力、仲間はずれ、冗談と称して公然と行われるおちょくりやからかい等、人権を侵害するようなことが行われていないでしょうか。 暴力のない、いじめのない、そして差別のない一人一人が大切にされ、生き生きと学ぶことが出来る学級をつくって欲しいと思います。 そして、この期間だけでなく、家庭でも学級でも機会あるごとに人権の大切さについて話し合い、いつまでも基本的人権を守る勇気と実行力を持ち備えてください。』 「基本的人権の尊重」は何も難しいことではなく、今の生活の基盤になっているものです。学校生活を含め日常生活に密着しています。人は人である以上、人として自分らしく幸せに生きようとする権利があるものです。そのような自分の権利も他の人の権利も大切にしようというのが「基本的人権の尊重」です。 自己主張は大切なことです。しかし近年、自分だけの権利を主張して他者との折り合いをつけられず、トラブルになるケースも増えているようです。他者の思いや権利を考えず、自分の欲求を満たすためだけの言動はいろんなトラブルやハレーションを起こしてしまいます。 学校生活を通して他者との人間関係の調整の力をつけ、我慢すべきところは我慢し、集団として『最大多数の幸福』のために自分が何を出来るのかを考えられる生徒を育成したいと考えます。 『自分や人を大切にする、思いやりの心を大切にする。 正しく知り、自分で判断し、行動できる。 様々な人との違いを認め、共生しようとする。』 これが山科中学校の人権教育の基本方針です。 「人権」をしっかりと見つめ、あらゆる教育活動の中で「人権」を意識できるよう、教職員自身が人権意識を高める取組をしながら、日々のあらゆる教育活動の中で生徒達の人権意識の向上に取り組んでいく次第です。 今後とも本校の「人権教育」に何卒、ご理解とご協力をお願いします。 |
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