最新更新日:2024/05/31 | |
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6年 国語〜詩を楽しもう〜
国語の教科書p14,15に,「詩を楽しもう」という単元があります。
声に出して読んでみましたか? 詩を楽しむってどうやって? 詩を楽しむってどういうことだろう? と思った人も多いと思います。 では、考えてみましょう。 自分が新しくできるようになったこと、帰り道に見たびっくりする光景、昨日見たテレビ番組の話…などなど、誰かにどうしても伝えたいことがあったとしましょう。もし、伝えていい文字数が限られていたら?短い、たった5行の言葉でまとめなさいと言われたら? 難しいですよね。 もし、使える言葉の数が限られているとしたら、みなさんは、自分の思いを伝えるために、どの言葉を使うか必死で選びませんか? 詩も同じです。 詩の作者は、自分の思いを伝えるために、一生懸命考えて言葉を選びました。そして、自分の思いをなんとかして表現するために、短い言葉の中でできる工夫を考えたのです。 「春の河」山村暮鳥 たつぷりと 春は 小さな川々まで あふれてゐる あふれてゐる どうして、「たつぷりと」が最初に来ているのでしょうか。 春は 小さな川々まで たつぷりと あふれてゐる とした方が自然ではないですか? どうして、「あふれてゐる」が2回繰り返されているのでしょう? 作者はどんなことを伝えたくて、2回繰り返したのでしょうか。 「春は小さな川々まで」とありますが、 「春は小さな川々に」だったらどうでしょう? 春は 小さな川々に あふれてゐる これでも意味は伝わりますよね。 作者が、「まで」という言葉を選んだのはなぜなのでしょう。 そもそも、春があふれるとは? 山々という言い方は聞きますが、川々という言葉を聞いたことがあるでしょうか? こうやって見ていくと、この短い詩からいろいろなことが考えられて止まりませんね。 これが、詩を楽しむということです。 そして、作者の気持ちを考えながら音読をする。「きっと、作者はこう伝えたかったと思うから、こう読んだら、作者の気持ちがより伝わるんじゃないかな…?」「この詩は、ゆっくり読んだほうが、合っているんじゃないかな…。なぜなら…」 音読の工夫はみんな次第です。 どうしてその工夫をしようと思ったのか、そう考えた理由も大切です。 詩の楽しみ方は人それぞれでもあります。 なので、ぜひ、自分なりに詩を楽しんでみてくださいね。 |
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