最新更新日:2024/06/26 | |
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校長室から
私は常々,子どもたちにはできるだけ美しいものにふれさせるべきだ,と考えています。自然や芸術などの美しい物にふれる中で,子どもたちの感性が磨かれ,自他を大切にする豊かな心が育って行くはずです。
ところが,最近では大人社会の醜いことや,人間不信に陥るようなことが連日報道されていて,このような暗澹たる社会・家庭の状況が子どもたちの心にどんな影響を与えるのかを考えるとき,本当に心配になります。 しかし,本校の子どもたちの周囲には,すばらしい里山の自然があります。その良さを求めて多くの人々が四季折々にこの地域を訪れ,またマスコミなどでも紹介されています。私たちは児童・生徒にこの自然の美しさに気づかせ,それを大切にしようとする態度を,子どもたちに是非とも育てたいと考えています。 また,地域の方々の子どもたちへのまなざしは,とても優しく温かいものがあり,地域全体で子どもを見守り,育てて行こうという気持ちがあふれています。 このように,豊かな自然と地域の方々の人情に子どもたちは包まれています。本校は里山の小規模な学校ですが,心優しく,たくましく,将来社会の中で自分の良さをしっかりと発揮できる人に育ってほしいと願い,日々教育活動に取り組んでいます。 校長室から
愛宕山の北西に位置し、夕日の美しい宕陰の里は日々刻々と彩りを変えて行きます。冬の墨絵の世界から一気に桜の季節へ、そして今、水が張られた棚田には周囲の山々の新緑が写っています。
子供たちはこの豊かな自然と、大人の愛情の中で育って行きます。この度、小規模校である本校に赴任して,改めて児童・生徒の一人一人の大切さや重みを痛感しているところです。また地域にとっても子供は希望であり、宝物という思いがひしひしと伝わってきます。 今後一層、地域・保護者と学校が一体となって教育活動に取り組み、その成果をこの宕陰の里から発信して行きたいと考えています。 京都市立宕陰中学校 校長 車田 秀樹 |
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