最新更新日:2024/09/25 | |
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春のオヴァーテュア
令和2年度,春のOverture(オヴァーチューア:序曲)は嵐を想起させるティンパニーの連打で始まったかのようですが,桜はいつも通り,華やかな春の訪れを告げています。
コロナウィルス感染症の世界的な拡大を受け,大人数での集会は禁止され,3月に入って全国の学校が休業し,音楽をはじめとする芸術は,その活動をほとんど中止せざるを得なくなりました。海外からの観光客も大きく減少し,二条城周辺もかつてないほどに閑散とした状態が続いています。今は,このような状態の中で,生徒の安全を第一に,どのようにして教育を,学校を,音楽を再開していくのか,私たちの力が試されているのではないかと思っています。子供のみならず大人も,芸術やスポーツに親しむことだけでなく,自由に外出することすら十分にできない中で,閉塞感にさいなまれておられる方も多いと思います。そのような時だからこそ,芸術,特に音楽は人の心をほぐし,穏やかにさせることができます。その音楽や芸術の力が,ことさら重要なことであることに,今更ながら気づかされました。 やがて,学校が再開され,授業が始まり,音楽になんのためらいもなく接することができたとき,音楽のすばらしさ,音楽ができることの喜びを,これまで以上に実感するのではないでしょうか。 この春嵐の先に,穏やかで,暖かな春が私たちの前に微笑みかけてくれることを,心より願っています。 今年度,より皆様方に本校のことをお知りいただくため,演奏会のご案内や行事の報告のみならず,日々の学校の取り組みや,生徒の様子などを多くご紹介していく所存ですので,是非ともこのHPを今後もご覧いただきますよう,お願いいたします。 令和2年 4月 1日 京都市立京都堀川音楽高校 校長 村上 英明 |
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