京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/24
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松田 康子先生 特別講座

10月31日、11月2日
本校芸術顧問でピアニストの松田 康子先生にお越しいただき、2日間に渡って特別講座を開講していただきました。

1年生:ショパンエチュードの考察から
2年生:アンサンブルの学習を通して音楽について考える
3年生:時代や国、作曲家の特徴を踏まえた演奏について

それぞれの講座では、音楽を多角的に考察することについて教えていただくとともに、音楽家になるための視点について、生徒と対話形式でお話しいただきました。
中でも印象的だった言葉をご紹介します。

「演奏する際は、紙の上のべちゃっとした音ではなく、空間をどのようにしたらよいかを考えて弾かなければならない。私は、いつもそうしている。」

「作曲家が何を求めているのか、どのような音で演奏すべきかを考え、そのためにはどのような技術が必要かを考えなければいけない。普段レッスンを受ける際は、生徒各々が自分でそれらを考え、何を習いたいかを考えた上でレッスンに臨むべきである。」

「音楽家になりたいのなら、常に積極的になって、自ら発信しなければいけない。黙っていたのでは、何も伝わらない。恥ずかしがったり、他人からどう思われるかを気にすることなく、自分の考えが言えるようにならなければいけない。」

長年ドイツで生活され、演奏活動やご指導をなさっている松田先生ですが、先生の言葉の一つ一つに奥深さや経験者にしか発することができない重みが感じられ、演奏技術はもちろん、音楽家として生きていく上で必要な心構えについて、あらためて深く考えさせられた時間でした。また、先生が奏でられる音楽は非常に説得力があり、作曲家の思いを現世に伝える代弁者のようでした。

この講座で経験したことは、ピアノのみならず、全ての専攻の生徒たちの心に深く刻み込まれたことでしょう。
松田先生、本当にありがとうございました!


【松田康子先生プロフィール】
東京藝術大学、同大学院、ミュンヘン国立音楽大学を卒業。
ドイツを中心にヨーロッパ各地で定期的にリサイタル、室内楽、オーケストラ共演などの演奏活動を行うとともに、リヒャルト・シュトラウス音楽院、京都市立芸大、ミュンヘン国立音楽大学にてピアノの指導を行ったほか、室内楽やピアノの国際コンクールの審査員を数多く勤めている。
堀川高校音楽科17期卒。ドイツ在住。本校芸術顧問。

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サクソフォン特設講座

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9月26日(月)

東京藝術大学招聘教授 須川展也先生をお迎えして「サクソフォン特設講座」を実施し、サクソフォン専攻の3年生2名、1年生2名に対してご指導いただきました。

出す音を想像してから演奏すること、音のつながりを大切にした練習方法、音に方向性を持たせることなど、実際に演奏をしていただき、どのようなポイントに注意をして演奏すればよいかを細かく示しながら導いてくださいました。

自然なブレスの取り方、口の中の形について分かりやすいキーワードを交えて説明してくださり、聴講したサクソフォン専攻以外の生徒にとっても、良い演奏を行うヒントをたくさんいただけたと思います。「(曲を演奏する際、)ひとつひとつ音を探しながら進んでいく」というお言葉がとても印象的でした。

須川先生、大変お忙しい中ご指導くださり、ありがとうございました。

ヴァイオリン特設講座 −2

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9月15日(木)【第2日目】

ヴァイオリン特設講座の第2日目は、京都市立芸術大学教授 四方恭子先生をお迎えしました。

左手のポジションと弓と弦の位置の関係、安定した姿勢、カデンツの流れをよくするための工夫、ゆっくり厳しく練習するための具体的な方法などをお教えいただきました。最後には全員に向けて「今よく分からないことも、続ける中で気づくことが必ずある。それは続けなければわからないことです。そして様々な経験を経て、人として豊かに育つことが大切です」とご助言いただきました。生徒たちそれぞれが今後も心に留めて、磨いていくことでしょう。四方先生、本当にありがとうございました。

ヴァイオリン特設講座 −1

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9月14日(水)・15日(木)

ヴァイオリン特設講座を2日間連続で開催しました。

本校ではコンクールや課外のコンサートなどに挑む生徒も少なくありません。また1年生は、午前中の弦楽器専攻の実技試験で自分の精一杯の実力を披露したばかりでもありました。2日間連続の特設講座。In put とOut putを短期間に連続して体験する中で、より感覚が磨かれ、意欲の高まりを自覚できたのではないでしょうか。受講した生徒たちはもちろん、聴講した全学年の生徒にとって、大変貴重な時間になりました。

【第1日目】
東京藝術大学教授 玉井菜採先生をお迎えしました。
ヴァイオリニストならではの両手、両腕、体の使い方などをご教授いただいたほか、部分的な音楽のイメージだけでなく、前後の音楽との関係性を考えることで、その部分の描き方が決まってくることなどをお教えいただき、生徒の音楽も変化してきました。ご指導の中でオーケストラに現れる対旋律を傍らでお歌いになったり、弾いてくださったり…。自由自在に音楽を息づかせて示してくださる玉井先生の魅力にも触れることができました。玉井先生、大変有意義な時間をありがとうございました。

阿部 裕之先生 ピアノ特設講座

9月7日(水)
京都市立芸術大学教授 阿部 裕之 先生をお迎えして、ピアノ特設講座を行いました。

<受講曲>
ショパン バラード 第1番
シューマン クライスレリアーナ 作品16より
ベートーヴェン ソナタ 第26番「告別」第1楽章

阿部先生の奏でられる音楽はとても洗練されていて、作曲家が意図した作品本来の美しさが純粋に再現されていました。本校のホールは残響が多めの造りなのですが、先生の指のコントロールとペダリングは絶妙で、いつものホールとは思えないほどクリアな演奏を拝聴しました。生徒たちは、阿部先生の技術を至近距離で拝見させていただき、大変充実した時間を過ごしました。

講座終了後には、生徒たちの質問にもお答えくださいました。特に印象的だったのは、「演奏する際、拍子を考えながらも、曲の内容や作曲家の思いなど同時にいろいろと考えなければならないが、どのようにしてそれらのバランスをとったらよいか」という質問に、「ピアノを演奏する際は、同時に色々なことをしなければいけないので、本当に難しい」と共感して下さった上で、「拍子感を体に取り込んだ上で、体で拍子を感じ、頭では曲の構造などを考え、ハートで表現したらうまくいく」とお話しくださったことです。生徒たちは皆、“目から鱗が落ちた”ような表情で、「早速、練習に生かす!」と大変意気込んで帰って行きました。

阿部先生、大変お忙しい中、生徒たちのためにお時間を作ってくださり、本当にありがとうございました。

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迫 昭嘉先生 ピアノ特設講座

9月5日(月)
東京藝術大学教授 迫 昭嘉先生をお迎えして、ピアノ特設講座を行いました。

<受講曲>
ベートーヴェン ソナタ 第23番「熱情」第1楽章
ベートーヴェン ソナタ 第27番 第1楽章
ショパン 幻想曲 作品49

講座では、演奏する際の体の使い方や、手の構造を意識して演奏することの大切さ、テンポ(すなわち時間を刻むこと)についての哲学や、その捉え方の時代ごと違いなどを教えていただきました。迫先生のご演奏は自然で深く、作品の本質を捉えた説得力のある音楽に、生徒たちは皆、聴き入っていました。

講座のまとめとして迫先生からいただいたアドヴァイスをご紹介します。
「テクニックをつけるということは、難しい曲を練習して弾けるようにすることだけではない。体の使い方について考え、基本の重心をおとして、余裕を持ち、空間をつかみながら演奏すること、それを練習することが“テクニックをつける”ということである。」
「まずは、曲に共感すること。それを聴いている人と共感する。すなわち“伝える”ということである。伝えるためには、自分のパワーポイントがちゃんとしていないと伝えられない。そこだけがしっかりとしていて、他の無駄な体の力は抜く。」

生徒たちは、先生の音楽とお話を伺い、今後もさらに精進していこうと意欲が益々高まった様子でした。迫先生、大変お忙しい中、お越しくださって、本当にありがとうございました。

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文化祭に関するお知らせとお願い

明日8月27日(土)に、堀音恒例の文化祭“音高祭”を行います。

今年度も新型コロナウィルス感染防止のため、1日のみの開催といたしました。

また、会場内の人数を制限するため、ご覧いただけるのは在校生の保護者の方、各ご家庭2名まで(事前申込制)に限り、当該のお子様の学年の舞台発表のみとさせていただきます。

その他のご家族の方々や卒業生の皆様方にはまことに申し訳ありませんが、ご来校いただいても会場への入場をお断りさせていただくことになります。

堀音生の活躍を応援してくださる皆様には心苦しい限りですが、なにとぞご理解くださいますようお願いいたします。

「3年生 公開実技試験( 第2日)」を行いました!

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6月18日(土)

先週に引き続き,3年生「公開実技試験」の第2日目が行われました。
一般申込のお客様にも多数お越しいただいて,弦楽専攻と管楽専攻の3年生が演奏を披露し,作曲専攻の3年生は自作のヴァイオリン・ソナタを,ピアノ伴奏として演奏に加わり,発表しました。

以下は,出演した3年生の感想の一部です。

 コロナ禍でお役様を入れての演奏会が少なくなっている中,このように公開実技試験ができたころを大変嬉しく思っています。自分の実技をソロで聴いていただく機会は多くないし,高校生のうちからこのような貴重な経験ができることにとても感謝しています。緊張しましたが,楽しんで演奏することができて良かったです。そして演奏前後にお客様や同級生から拍手をもらえることのありがたみを身に染みて感じました。今回見つかった課題の克服のため,今後も練習を重ねていきたいです。
 今日は,本当にありがとうございました。(管楽専攻)

 この公開実技試験の感想は「楽しかった」の一言に尽きると思います。もちろん,今後の課題を知るきっかけにもなりましたが,コロナ禍でお客様の前で演奏できなかったり,演奏会がなくなったりとつらい状況が続く中,この2日間はたくさんのお客様と自分の音楽の世界観を共有することができて,とても楽しかったです。
 これからは受験に向かってさらに頑張りたいと思います。ありがとうございました。(ピアノ専攻)

 コロナで多くの事が制限されている中,皆様の前で一人で歌わせていただけて,感謝の気持ちでいっぱいです。ご来場くださった皆様,いろいろと計画していただいた先生方,本当にありがとうございました。
 久しぶりに満員のホールで歌わせていただいて楽しかった半面,すごく緊張しました。練習でできていた事ができなかったりなど,まだまだ課題もたくさんありますが,演奏者としては,人前に立って自分の音楽を相手にどう伝えるかをいちばん大切にしながら,次の試験や大学受験に向けて頑張っていきたいと思います。(声楽専攻)

ご来場くださいました皆様,誠にありがとうございました。

次は,7月22日(金),京都コンサートホールでの第49回オーケストラ定期演奏会です。
入場券のお申込みをお待ちしております。
(お申込み方法は こちら です。)

3年生 公開実技試験(第1日)を行いました!

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6月11日(土)午後

本校音楽ホールにおきまして,3年生の公開実技試験が始まりました。
3年生の前期実技試験は毎年、「定期演奏会」として公開で実施しており、今年でちょうど第200回となりました。
コロナの影響で,2年にわたって関係者のみで行ってきましたが,今年度は,事前申込制ではありますが,一般の方にもご来場いただくことができました。

11日(土)は,第1日目として,ピアノ専攻11人と声楽専攻6人が試験に臨みました。
前日のリハーサルでは「死ぬほど緊張した。」などと言い合っていた3年生でしたが,本番では,舞台袖から,放送や舞台セッティングなどで3年生を支える1,2年生の演奏委員たちに温かく送り出され,ステージでは,客席の一般申込の皆様,保護者の皆様,在校生たちの大きな拍手に迎えられて,気持ちを整えることができたようです。
お客様の前で演奏を披露できる喜びと感謝を込めて,一音一音に集中して演奏していました。

ご来場の皆様,本当にありがとうございました。

公開実技試験(第2日)は,今週末の6月18日(土),弦楽・管楽・作曲の発表を行います(事前申込はすでに終了しております)。

【文化芸術探究事業】「長唄講義」を開催しました!

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6月7日(火)第2,3限

歌舞伎の音楽 長唄ってなに? 〜知る・見る・聞いてみよう〜》と題して,1年生を対象に「文化芸術探究事業」を本校音楽ホールにて行いました。

講師には,杵屋勝九郎先生,杵屋寿哉先生(以上,三味線),今藤小希郎先生(長唄)をお迎えし,解説は,本校「日本音楽史」担当の井口はる菜先生にお願いしました。

入学後初めて邦楽を体験する1年生たちは興味津々で,先生方の演奏や説明を食い入るように見つめ,耳を澄まして聴き,メモをとっていました。特に,三味線の構造などの説明では,三味線独自の「サワリ」と呼ばれる構造が,一の糸が上駒から外れていることによって倍音と共振の現象を生み出していることや,調弦が3種類あること,また,調弦は絶対音を表わす訳ではなく,相対的な音程関係を表現していることなど,驚きの連続でした。

歌舞伎のなかで演奏されるBGM「黒御簾音楽」の実演では,川の流れや雪の降る音,幽霊の登場シーン,狸や猿,秋の虫の鳴き声などの表現をクイズ形式で学びました。

質疑応答に移ると,「川の流れの音楽ではテンポの揺れが大きかったが,どうやって合わせているのか?」「唄方の先生の持っている扇子の意味は?」「楽譜はどんなふうになっているのか?」「演奏中,真顔なのはなぜ?」といった疑問から,「本番前に緊張を落ち着かせるためにしているルーティンはありますか?」といった質問まで,次から次へと飛び出しました。

休憩をはさんで,次はいよいよ体験学習です。「三味線体験」には希望者が殺到したため,大ジャンケン大会となり,3ペア6人が体験の権利を勝ち取りました。
 それぞれ,わかりやすく丁寧にご指導いただき,「予想以上に重たかった」「手元を見ずに弾くのが難しかった」など,自分の専攻の楽器と比べてさまざまな感想を述べていました。

次は,全員,合唱用マスクに付け替えての「長唄体験」です。三味線をわざわざ実音でチューニングしてくださり,違和感なく歌えるようにしてくださいました。最初は声も小さく自信なさげでしたが,徐々に慣れ,先生方の三味線にあわせて,勧進帳の一節をみんなで歌うことができました。

1年生は,日本の伝統的な音楽を身近に感じ,また,西洋音楽との違いや共通点をさまざまに感じ取ることができたと思います。視野を広げ,音楽を様々な観点から学んでいく一つの貴重な経験になったことでしょう。

お世話になった杵屋勝九郎先生,杵屋寿哉先生,今藤小希郎先生,井口はる菜先生,本当にありがとうございました。
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