最新更新日:2024/09/26 | |
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伝えたいこと先月の朝会で,「一人の優しさは,次々に周りの人に伝わっていく。」という話とした後で,特に高学年に向けて「情けは人の為ならず。」という昔からのことわざを紹介しました。すると一人の教員がやってきて,「この言葉は自分が子どものころから両親に言われ続けてきた言葉なので,いつか子どもたちに話したいと思っていた。」という話をしてくれました。 そこで自分が,息子たちに言い続けたことはなにかと考えてみました。それは,「とにかく手を挙げて,なんでも引き受ける。」ということです。これは,担任をしていた時の経験から,失敗したらどうしよう,笑われたらどうしようと物事に消極的になりがちな児童が多いと感じていたからです。 少年期や青年期は感受性が強く,他人の目・他人の評価がとても気になる時期ではあります。だからと言って,しり込みをしてばかりでは学級や学校という集団が生き生きと活動しません。 班長さんにも,係りのリーダーにも,学級委員にも,クラブのキャプテンにも,生徒会の役員にも何にでも手を挙げて立候補して,選ばれたらその中でできるたくさんの経験を楽しむことができると考えるからです。勿論,悲しい気持ちになる場面もありますが。 それで,3人の息子たちが立派な社会人になったかは少し横に置いておいて,子どもが成人になったときに,「父や母はいつもこのことを言っていた。」, 「○○を大事に考えようと教えてくれた。」ということが心に残るような家庭は素敵だなと思います。 ひと時忘れてしまうことがあっても,ふとした時に自分の考え方や行動のもとになっている言葉や考え方を,父や母の顔と一緒に思い出すことは幸せなことだと思います。 職員室で数人の職員にも尋ねてみました。そこで出たのは,「物を大事にしなさい。」,「うそをつくな。うそはばれる。」でした。子どものころに言われたことは,大人になっても心に残っているものです。 (校長室より) |
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