![]() |
最新更新日:2014/10/17 |
本日: 昨日:34 総数:358298 |
全国学力・学習状況調査より見えてきたもの![]() さて,今年4月21日に6年生を対象に実施しました「全国学力・学習状況調査」の結果が約一月前に公表され,マスコミでは都道府県のランク付けが公表されました。ちなみに京都府の小学6年生は,全国第6位だそうです。さらに,各学校の結果も送付されてきました。ところでマスコミに公表された数値は全国的な傾向や,京都府でのあくまでも,それぞれの平均値に過ぎません。それらが高い地域に住んでいるからと言って安心はできませんし,逆に低い地域に住んでいて悲観することもないと思います。それよりも各学校,各クラスでの教育指導の改善の資料として分析することの方が,値打ちがあると思います。 ところで,本校の結果ですが,国語,算数とも学習の定着度を見るA問題は全国や京都府よりも高く,既習事項がしっかり定着していることが伺えますが,既習事項を活用したB問題はやや苦手のようです。全国的な傾向でもありますが,本校の子どもたちは更に顕著に表れています。とくに資料から情報を読み取り,与えられた条件にそって事実や考えを書く問題などに弱さが見られました。 日常の学習環境を尋ねる調査問題では,いわゆる「早寝・早起き・朝ご飯」と学力との相関関係を分析した結果が公表されていて,それぞれをしっかりとっている子どもの学力は高いという結果が出ています。しかし,本校の子どもたちの家庭での学習環境はあまり芳しい結果が出ていません。寝る時刻では全国では80%以上の子どもが午後11時までに寝ていますが,本校では60%近くの子どもが午後11時以降に寝ています。朝起きる時刻は全国では76%以上の子どもが午前7時までに起きていますが,本校では75%の子どもが午前7時から8時の間に起きています。毎日朝ご飯を食べている子どもも全国平均よりも10%以上低い数値になっています。全国レベル以上の学力がありながら「早寝・早起き・朝ご飯」と学力との相関関係が見られないという特徴的な事象が見られました。一方,読書が好きと答えた子どもが100%とか,新聞などのニュースに関心が高く,住んでいる地域の歴史や自然についての関心が圧倒的に高いのも事実です。地域の行事に参加する子どもの割合も高く,なによりも学校で好きな授業があると答えた子どもが100%いる事実は他校に自慢できるものです。 「早寝・早起き・朝ご飯」と学力との相関関係が見られないという事象を,学校が好きであったり,地域が好きである分をカバーしているように思われます。地域の皆様によって子どもたちが大きく育っている証だと思います。 「早寝・早起き・朝ご飯」の実践をさらに保護者の方のご協力を得て進展していき,子どもたちの学力を更に伸ばして行きたいと思いますので,ご協力をよろしくお願い申し上げます。 |
|