最新更新日:2014/10/17 | |
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「奇跡の星,地球」
夜明けの時間が大変早くなり,また,夕方がいつまでも明るくなってきて,子どもたちも,ついつい遅くまで外で過ごしてしまいがちになっているのではないでしょうか?
そういえば,先週の日曜日が夏至でした。今が昼間の時間が一年で最も長い季節です。太陽の話題では,今月22日に日食が見られます。屋久島と奄美大島の間にあるトカラ列島では,100%太陽が欠ける皆既日食が見られると言うことで,観察ブームになっているようですが,京都でも70〜80%が欠けて見える部分日食が見られます。 この日食という現象は,月の400倍もの大きさの太陽が,月よりも400倍遠い位置にあるために,地球からの見かけの大きさが,月と太陽が同じ大きさになります。そのために地球からの見かけ上,互いに重なると日食や月食の現象が起こるのですが,400倍大きい太陽が偶然400倍遠い位置にある奇跡で,この素晴らしい天体ショーにお目にかかれるのです。 先日,5年生の「りっこう学習」(総合的な学習の時間)に特別講義をしていただいた,福嶌義宏先生(国立大学共同利用機関 総合地球環境学研究所 名誉教授)も,雨のお話をしていただいたのですが,その中で,水は地球上では個体(氷),液体(水),気体(水蒸気)の三種類存在している。(「水の三相」といいます。)これは宇宙の中では非常に希なことで,水が存在することだけでも希であるのに,更に,地球が太陽からの説妙の位置にあるために,地球では水の三相が見られると言うことだそうです。この位置が,少しでも遠くになると,水は全て氷になってしまいますし,少しでも太陽に近いと,全て蒸発してしまいます。生命を維持していく重要な液体の水が存在するこの地球は,まさに奇跡に近い星なのです。 この奇跡に近い,貴重で大切な地球上にまもられながら私たちは,日々生活をしています。水を大切にし,自然を大切にし,そして人を大切にすることが,地球を大切にすることに繋がるものだと思います。 |
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