最新更新日:2014/10/17 | |
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「 給食週間によせて 」
2月には給食に感謝する目的で,「給食週間」を実施しました。
朝会では,保健委員会の子どもたちが,給食が食べられるまでには給食調理員さんが一人で全校の分を,心を込めて作っていただいていることや,その他にも実に多くの人の支えによって給食が成り立っている話を,子どもたちの前で発表してくれました。多くの人の支えとは,生産者,加工者,輸送者,流通者などの人たちの発表でした。 もう少し,給食に関わっていただいている関係者の話をさせていただくと,毎月次の月の献立表がご家庭に届いていますが,この献立を決めるだけでも,実はたくさんの方々の関わりがあってできているのです。 まず給食実施の約半年前に,学校の栄養士さんたちの代表者と教育委員会の担当者で,子どもたちの必要な栄養価と価格を鑑みて献立の原案が作られます。次にその献立はいくら基準の栄養価があり,かつ一食の基準価格(\240)を満たしていても,実際に食材物資が調達可能かどうか,物資を扱っている給食協会の入荷状況と照らし合わされます。京都市の小学校では給食材料は約270種類。一つのメニューを合計73000食作りますので,その材料調達だけでも大変です。そして材料が調達可能となれば,約5ヶ月前に献立原案が各学校に配られます。それを給食主任の先生や給食調理員さんが,検討会までに事前に検討されます。さらに約4ヶ月前ころに,今まで関わった全ての職種の代表者が集まって,最終の検討会がもたれます。同じメニューでも,ゆでるのがいいのか蒸す方がいいのか,お皿に2品盛りつけたときに片方に汁気がついてしまうのでよくない等,調理上の問題や子どもの嗜好や指導上の問題など,いろんな立場の方から細かく献立内容の意見が出され,修正されていきます。そして最終献立表ができあがり,印刷されて家庭に届くわけです。 このように材料の流通以外にも,たくさんの人々の手によって給食は行われています。子どもたちの成長に欠かせない食物ですが,その約1/3を学校給食で摂取しています。給食の役割は大変重要なものととらえて学校は実施しています。 年の初めに子どもたちに「か・き・く・け・こ」の話をしましたが,やはり給食においても,給食に携わっていただく方々への「感謝」・材料となる生物の命をいただく「感謝」,給食準備で「勤労」体験し,みんなのために「苦労」をおしみなく。「健康」をめざして,一つでも苦手なものをなくして食べられるよう,「向上心」をもってほしいものだと思います。 |
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