最新更新日:2024/09/26 | |
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花背山の家での長期宿泊学習を終えて
秋も深まり,何をするにも良い季節となってまいりました。ヤマボウシの葉が赤く染まり,校門前の桜の木も少し色づき始めています。
10月22日から4日間,5年生は京都市左京区にあります花背山の家へ長期宿泊学習に出かけてきました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが,9月4日に西日本に上陸した台風21号により,花背や鞍馬の辺りの山は大きな被害を受け,30年ぶりに鞍馬の火祭も中止になったほどでした。花背山の家も建物は大丈夫でしたが,停電などにより利用できなくなり,10月2日から利用再開となりました。また,台風で倒された木々の数は500本以上だと言われており,それらの木が道路をふさぐなどしたため復旧工事が行われ,私たちが出かける1週間前の16日に鞍馬から花背への通常ルートをやっとバスが通れるようになりました。実際に訪れてみると,山道の両側の森の中には倒れた木々が想像以上にたくさんあり驚きました。2日目の天狗杉登山の道中でもやはりたくさんの木が倒れており,今まで見てきた山の様子とは大きく異なっていました。特に南に面したところは被害が大きいようでした。それでも,山の家の所員の方や地域の方が少しでも早く活動を始められるようにと,皆さんで木を切ったり運んだりして復旧作業を行っていただいたおかげで,予定していたプログラムをすべて実施することができました。文章で書き表すとたった数行ですが,山の中での作業は大変厳しいものだったと思います。心の中は,感謝の気持ちでいっぱいになりました。 子どもたちは,4日間しっかり食べて,しっかり体を動かし,しっかり寝て,とても元気に活動していました。誰一人大きなけがをしたり,病気になったりすることなく過ごしたことに,たくましさを感じました。また,出かける前に互いに少しの思いやりと少しの我慢が4日間を楽しく過ごす秘訣であると話しました。自分の思いや考えを主張するだけでなく,このように互いに折り合いをつける力が,みんなが気持ちよく生きていくために大切な力だと思います。このことを5年生なりに考えて行動し,楽しく過ごしている様子を見て,成長を感じるとともに子どもって素晴らしいなと思いました。 花背の里は,ススキの穂が美しく光り,桜の葉はすっかり赤くなり中にはもうほとんど葉を散らせてしまっている木もありました。標高600メートルのところにある花背山の家では,季節がおよそ1か月早いと言われているそうです。11月…霜が降り,冬の足音が少しずつ聞こえるようになってくるのでしょうね。 校長 今村 ひろみ |
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